トヨタのステーションワゴンがセダンをベースに開発されている理由は、優れた走行性能を実現するためです。セダンと同じく、車高が低く重心が低い設計により、コーナリング時の安定性が高く、ハンドリング性能に優れています。これにより、高速道路での巡航や、ワインディングロードでの走行でも、ドライバーが安心して運転を楽しむことができます。
特に、ステーションワゴンは荷物を多く積み込む場面が多いため、低重心設計は積載時の安定性確保に欠かせません。カローラ・ツーリングのハイブリッド車には、ドライブモードセレクト機能により、ECO、NORMAL、SPORTの3つの走行モードが選択でき、走行状況や好みに合わせた走りが実現できます。
ステーションワゴン選びにおいて、燃費性能は最重要項目です。トヨタのステーションワゴンは車高が低いため空気抵抗が少なく、小さなパワーで運転できることから、SUVやミニバンと比較して優れた燃費性能を実現しています。カローラ・ツーリングのハイブリッド車2WD Xグレードは、WLTCモードで29.5km/Lの低燃費を達成し、同じくカローラ・フィールダーのハイブリッド車は27.8km/Lを実現しています。
ハイブリッド車には、先読み減速支援機能が搭載されており、ドライバーの過去の減速・停止行動を学習して支援地点を自動登録。登録された支援地点に接近すると、アクセルオフ操作を促したり、エンジンブレーキ力を高めて電気を回収します。さらに、モーターのけ使用するEVドライブモード搭載により、早朝や深夜、屋内駐車場でエンジン音や排気ガスなしで走行可能です。
ステーションワゴンの大きな魅力は、セダンの約2倍の広さを誇る室内空間です。カローラ・ツーリングの荷室は、通常時に392Lの容量で9.5インチのゴルフバッグ4個を積載可能。リバーシブルデッキボードにより、積載する荷物に合わせてラゲージ床面の高さを2段階に調節できるため、背の高い荷物や特殊な形状の荷物にも対応します。
カローラ・フィールダーの荷室はさらに広く、通常時で413Lの容量を確保。リヤシートを倒してフラットモードに変えると、最大872Lにまで拡大します。両モデルとも、運転席や後部座席の面積も広く設計されており、長時間のドライブでも快適に過ごせます。ラゲージスペースには買い物袋を吊っておける格納式フックも付いており、日常使いからアウトドアまで、幅広いニーズに対応可能です。
両モデルとも、トヨタの先進安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備しており、衝突回避支援パッケージとしての役割を果たしています。この技術には、高速道路のクルージングをサポートするレーントレーシングアシスト（LTA）が含まれており、ドライバーの運転負荷を軽減します。
また、ハイビームとロービームを自動で切り替えて夜間の歩行者等の早期発見をサポートするオートマチックハイビームや、衝突被害軽減ブレーキ、ペダル踏み間違い時加速抑制装置も搭載されています。カローラ・フィールダーには、進路上の車両や歩行者をレーザーレーダーと単眼カメラで検出し、ブレーキが踏めなかった場合でも衝突被害軽減ブレーキを作動させるプリクラッシュセーフティも装備されています。これらの機能により、政府が交通事故防止対策の一環として啓発している「セーフティ・サポートカーS（ワイド）」に両モデルとも認定されています。
ステーションワゴンを購入する際、デザイン性と実用性のバランスを考慮することが重要です。カローラ・ツーリングはより新しいモデルで、モダンなデザインが特徴。一方、カローラ・フィールダーはコンパクトで運転しやすく、駐車場のサイズ制限がある場合に適しています。全長はツーリングが4,495mm、フィールダーが4,400mmとなっており、わずかな差ですが、機械式駐車場の制限を考慮する際には重要な要素です。
また、将来的なライフスタイルの変化を見据えた選択も大切です。現在の生活スタイルで必要な積載量と走行性能を確認し、5年後、10年後の使用シーンを想定しておくことで、長く愛用できるステーションワゴンを選べます。ハイブリッド車とガソリン車のライフサイクルコストを比較することも重要。ハイブリッド車は初期購入費用が高いものの、ランニングコストの削減により、5〜7年の使用期間で元が取れるケースが多くあります。
ステーションワゴンはセダンをベースにしたボディタイプであり、その定義は2BOX構造の車高の低いワゴンとされています。1967年にトヨタで初めて登場したカローラ・バンがステーションワゴンの世界観を先取りする存在として誕生し、その後、現在のカローラ・ツーリングとカローラ・フィールダーへと進化してきました。ステーションワゴンと「バン」や「ハッチバック」の違いは、セダンがベースになっているか、コンパクトカーがベースになっているかで区分されます。バンは主に商用目的で使用される荷物運搬車であり、ハッチバックはセダンよりもコンパクトな乗用車です。
トヨタのステーションワゴンが人気を集める背景には、複数の理由があります。第一に、セダンをベースに開発されているため、SUVやミニバンと比較して走行性能が優れており、燃費性能の良さが際立っています。第二に、5人乗り仕様が中心であるため、多人数乗車が少ない場合でも、駐車場のサイズ制限にも対応しやすい利点があります。第三に、ゴルフやアウトドアなど、荷物が多い用途と、高速道路での長距離ドライブを両立する人にとって、最適なボディタイプといえるでしょう。
中古車市場におけるトヨタのステーションワゴン選びも検討する価値があります。プリウスαは2021年3月まで販売されていた、ハイブリッド専用のステーションワゴンで、5人乗りの2列シート車と7人乗りの3列シート車の2タイプが存在します。プリウスαの荷室容量は通常時で535L（3列シート車は505L）、フルラゲージモード時に最大1,070L（3列シート車は1,035L）となり、現行モデルよりも大容量です。
欧州生産のアベンシスは、2011年9月から2018年4月まで日本で販売されていたステーションワゴンで、欧州のアウトバーンやワインディングロードでテストされた、力強くしなやかな走りが特徴です。流麗なフォルムと硬質感のある内装は上質感を醸し出し、大人5人がゆったりと乗ることができる居住空間を実現しており、欧州車の魅力を求める人に人気があります。
マークXジオは、高級セダン「マークX」シリーズのステーションワゴン版として2007年9月に発売され、2013年11月まで販売されました。洗練された高級感と優れた走行性能、アレンジ自在な室内空間を備えており、「3モードキャビン」機能でセダン・ワゴン・ミニバンそれぞれの使い勝手を実現する独特な機能を持つ点が特徴です。
トヨタ認定中古車は、「まるごとクリーニング」による見えないところまでの徹底洗浄、「車両検査証明書」による車の状態の徹底検査と公開、「ロングラン保証」による1年間走行距離無制限の保証をセットにしたブランドです。中古でステーションワゴンを購入する際には、これらの認定中古車も選択肢として検討する価値があります。
ステーションワゴンの購入を検討する際、新車購入以外の選択肢も増えてきました。トヨタやレクサスの新車に月額定額で乗るサブスクリプションサービス「KINTO」は、車両代金、登録諸費用、自動車保険料、各種税金、車検費用、正規販売店でのメンテナンス費用、所定の消耗品の交換費用、故障修理・故障時の代車費用などがコミコミ定額で提供されます。初期費用0円で気軽に乗り始められる「初期費用フリープラン」と、所定の申込金を契約時に支払うことで解約金が0円となる「解約金フリープラン」の2つから選択でき、3年、5年、7年の契約期間が用意されています。
カローラ・ツーリングのハイブリッド車Xグレード2WDは、メーカー希望小売価格が2,498,600円で、WLTCモードの燃費が29.5km/Lです。全長4,495mm、全幅1,745mm、全高1,460mmのサイズで、ハイブリッド、ガソリン車の選択肢があります。一方、カローラ・フィールダーのハイブリッド車EXグレード2WDは、メーカー希望小売価格が2,359,000円で、WLTCモードの燃費が27.8km/Lです。全長4,400mm、全幅1,695mm、全高1,475mmとなっており、より小ぶりなサイズ設定となっています。
両モデルとも、ハイブリッド車とガソリン車、さらに4WDオプションが用意されており、用途や地域に応じた選択が可能です。カローラ・ツーリングは最新型のモダンなデザインとより高い燃費性能が特徴であり、カローラ・フィールダーはリーズナブルな価格とコンパクトさが特徴となっています。
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