ヨコハマタイヤ看板怖い理由とスマイレージの歴史

ヨコハマタイヤの古い看板を見て恐怖を感じたことはありませんか。錆びたスマイレージが放つ独特の雰囲気の正体や、このキャラクターが生まれた歴史的背景について詳しく解説します。あなたも気になるあの看板の秘密とは?

ヨコハマタイヤ看板が怖い理由

この記事のポイント
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錆びた看板の恐怖

塗装の剥がれと錆により、血の涙を流すような不気味な見た目に変化

😊
スマイレージの由来

アメリカ発祥で1962年から使用された笑顔のタイヤキャラクター

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時代による変化

1980年代後半に現在のロゴへ変更され、古い看板のみが残存

ヨコハマタイヤ看板が恐怖を感じさせる塗装劣化のメカニズム

 

ヨコハマタイヤの古い看板が怖いと感じられる最大の理由は、経年劣化による塗装の剥がれ方にあります。看板の製作方法の都合上、表面処理をせずに長期間風雨に晒されると、目と口の部分周辺から塗装が剥げ始め、錆が発生します。生じた錆はどんどん下方へと重力で移動していき、黒や肌色の塗料がほとんど剥げてしまって赤い部分しか残っておらず、白目をむいている様相が不気味さを増すのです。
参考)ちょっと怖い ”ヨコハマタイヤ” : レンジファインダーな日…

鉄板に直接描いてあり、表面処理がなく、手入れがされていない場所で見られることが多いため、まるで黒い涙や血を流しているように見えてしまいます。この錆の進行パターンが、意図せずホラー的な雰囲気を作り出しており、「トラウマレベルで怖かった」という声も多数見られます。
参考)まるでホラー写真!? 怖すぎると話題の「タイヤキャラ」 今も…

塗装が劣化する理由としては、紫外線や熱などによる経年変化が挙げられます。ゴムや塗装は環境要因で劣化し、特に屋外で長期間使用される看板では避けられない現象です。かつてのスマイレージの看板は、こうした自然の摂理によって、当初の明るいイメージとは正反対の恐怖の対象へと変貌を遂げました。
参考)タイヤの傷について - ヨコハマタイヤ [YOKOHAMA …

ヨコハマタイヤのスマイレージキャラクター誕生の歴史

スマイレージという名前は「Smile(微笑)」と「Mileage(走行距離)」を合わせた造語で、「笑顔で楽しく、どんどん走れるタイヤ」という意味を込めて命名されました。このキャラクターの誕生には興味深い国際的な背景があります。
参考)ヨコハマタイヤの「あの顔」どこへ アメリカ発祥の「キモカワ」…

誕生の詳しい経緯は不明ですが、かつて横浜ゴムと資本関係にあったアメリカのタイヤメーカー・B.F.グッドリッチが、1957年から1958年頃にこのマークを使い始め、横浜ゴムも1962年から使用を開始しました。つまり、このキャラクターは元々アメリカで生まれ、日本に導入されたものだったのです。
参考)ヨコハマタイヤの「あの顔」どこへ アメリカ発祥の「キモカワ」…

お客様に「ヨコハマタイヤを笑顔で満足してもらうため」に、横浜ゴムと販売店が一体となってサービスの向上を図る主旨で、当時のヨコハマタイヤ販売店を「スマイルショップ」と命名し、そのシンボルマークとして掲げました。1960年代から70年代頃の日本のカーライフを支える販売店のシンボルとして、街中で広く親しまれていたのです。
参考)スマイレージ(ヨコハマタイヤのキャラクター) - グランツー…

ヨコハマタイヤ看板デザインが変更された1980年代の転換期

スマイレージが使われなくなった背景には、企業戦略の大きな転換がありました。1980年代後半に入ると、ヨコハマタイヤは『ADVAN』を中心としたパフォーマンス重視のプロモーションとなったため、スマイルショップとともにこのキャラクターの役割も終えてしまいました。​
具体的には、1980年代後半から高性能・スポーツ向けとしてアルファベットによる「YOKOHAMA」の認知拡大戦略にシフトし、一般向けとしての「ヨコハマタイヤ」からイメージを転換したため、看板も徐々に赤と黒の新しいロゴ、つまり現在の「YOKOHAMA」ロゴに変更していきました。この1983年以降使用されている現在のロゴは、40年以上にわたって横浜ゴムのブランドアイデンティティを支え続けています。
参考)https://ameblo.jp/kinchan-pkin/entry-12699758049.html

現在街で目にするスマイレージの看板類は、ロゴ変更前の名残として残存しているものです。販売戦略の変化により取り替えられなかった古い看板が、時間の経過とともに劣化し、結果として「怖い看板」として注目を集めることになったのです。​

ヨコハマタイヤスマイレージの現在の使用状況とファンの反応

スマイレージは現在、会社のシンボルマークなどの位置づけではありませんが、その存在は貴重な歴史的事実であり、少なからずファンもいます。横浜ゴムは現在、FacebookやTwitterといったSNS限定でスマイレージを使用しており、広報部の取材に「同行」することもあるそうです。​
SNSでは、錆びついたヨコハマタイヤのキャラクターの看板が怖すぎると話題になっており、「比較的キレイに錆びてる 酷いのは黒い涙みたいになるから」「錆びてなくても、ホラーですけどね笑」などのコメントが寄せられています。スマイレージを知っている人からは「懐かしい」、初めて知った人からは「きもかわいい」といわれ、印象に残りやすいキャラクターとして評価されています。​
本来の主旨とは違った形かもしれませんが、令和の時代も注目される魅力があり、横浜ゴムも「昔を知る方からは『懐かしい』、若年層の方からは『きもかわいい』と親しまれています」と話しています。現在、「皆様に親しまれる、楽しいタイヤ作り」という根幹はいまも変わっていないそうです。​

ヨコハマタイヤ看板が持つ昭和レトロとしての文化的価値

怖いと評判のスマイレージ看板ですが、実は昭和レトロ文化の象徴として新たな価値を見出されています。オークションサイトでは「昭和39年のレトロ広告 ヨコハマタイヤ ザ・ピーナッツ スマイルショップ」などの関連グッズが取引されており、コレクターズアイテムとしての需要も存在します。
参考)【2025年最新】Yahoo!オークション -ヨコハマタイヤ…

街中に残る錆びた看板は、意図せず廃墟美学や産業遺産的な魅力を帯びるようになりました。「廃墟街歩き」を趣味とする人々の間では、錆びたスマイレージの看板が撮影対象として人気を集めています。このように、本来の広告としての機能を失った後も、時代の記憶を伝える文化的な存在として再評価されているのです。​
横浜ゴムは2017年に創業100周年を迎え、記念ロゴマークを制作するなど、企業の長い歴史を大切にしています。スマイレージもまた、横浜ゴムの歴史を象徴する重要な要素として、ファンやコレクターによって保存・記録されています。錆びて怖い見た目になったとしても、それは時代を生き抜いた証であり、日本の自動車文化の一部として価値ある存在といえるでしょう。
参考)ニュース|横浜ゴム/THE YOKOHAMA RUBBER …

錆びたスマイレージの看板を見かけたら、ただ怖がるだけでなく、そこに刻まれた昭和のカーライフの記憶や、企業ブランディングの変遷という歴史的な意味を感じ取ってみてはいかがでしょうか。現代のYOKOHAMAブランドへと進化する過程で残された、貴重な時代の証人なのです。

 

 


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