愛車の衝突被害軽減ブレーキ搭載状況を確認する最も確実な方法は、販売店やディーラーへの直接問い合わせです 。販売店では車検証に記載された車台番号から、一般財団法人自動車検査登録情報協会のデータベースに照会をかけ、AEB装置の有無を正確に確認できます 。
参考)衝突被害軽減ブレーキ装置(AEB装置)が付いている車なのに、…
特にスバルなどのメーカーでは、過去の車両についても車検証を手元に用意してお客様センターに問い合わせることで、車台番号から車両を特定して正確な案内を受けることが可能です 。車種やグレードだけでは判断できない細かな装備仕様についても、専門スタッフが詳しく説明してくれるため安心です。
参考)衝突被害軽減ブレーキが装備されているか確認したい。
また、これから車の購入を検討している場合は、営業担当者にAEB搭載の有無を必ず確認し、実際の作動条件や制限事項についても詳しく説明を受けることをおすすめします。同一車種でも年式やオプション仕様によって搭載状況が大きく異なるため、正確な情報確認が重要になります 。
メーカーの公式ウェブサイトでは、各モデルごとの安全装備一覧や搭載状況が詳細に記載されており、購入前のチェックとして非常に有用です 。最近では、多くのメーカーが自社で販売するサポカーの一覧を公開しており、AEB搭載車両を簡単に確認できるようになっています 。
参考)車の自動ブレーキ(AEB/衝突被害軽減ブレーキ)とは? │ …
注意すべき点は、同一車種でも年式やグレード、オプション仕様によってAEBの搭載有無が異なることです 。そのため、車種名だけで判断せず、必ず詳細な仕様表を確認する必要があります。特に、標準装備かオプション装備かによって価格や装備内容が大きく変わるため、慎重な確認が求められます。
各メーカーは独自の名称でAEB機能を展開しているため、トヨタの「プリクラッシュセーフティ」、ホンダの「衝突軽減ブレーキ」、日産の「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」など、メーカーごとの名称も併せて確認しましょう 。
車台番号による照会は、保険会社が顧客の申告内容を正確に確認するために用いている最も信頼性の高い方法です 。三井ダイレクト損保などの保険会社では、顧客が申告した車台番号をもとに一般財団法人自動車検査登録情報協会のデータベースに照会をかけ、AEB装置の有無を正確に特定しています。
参考)https://faq.mitsui-direct.co.jp/index.html?id=10625
重要なポイントは、車検証にはAEB搭載の有無が記載されていないということです 。しかし、車台番号から得られる詳細な車両情報により、製造時の装備仕様を正確に把握することができます。この照会システムは、自動車保険の割引適用時にも活用されており、正確性が高く評価されています。
参考)https://www.kyoeikasai.co.jp/inquiry/car/qa/A008.html
また、OBD検査対象となる車両については、車検証の備考欄に「OBD検査対象」と記載されているため 、これも間接的にAEB搭載の判断材料となります。国産車では令和3年10月1日以降の新型車、輸入車では令和4年10月1日以降の新型車が対象となっています。
参考)10月より『OBD検査』がはじまります!
衝突被害軽減ブレーキは、各メーカーが独自の名称で機能を展開しているため、確認時には正式名称を把握することが重要です 。トヨタとレクサスでは「プリクラッシュセーフティ」や「衝突回避支援システム」を採用し、ホンダでは「衝突軽減ブレーキ」、日産では「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」という名称を使用しています。
マツダは「スマート・ブレーキ・サポート」や「スマート・ブレーキ・シティ・サポート」、スバルは「プリクラッシュブレーキ」、三菱は「低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム」、ダイハツとスズキも各々独自の名称で機能を提供しています 。
これらの名称の違いは、各メーカーの技術的特徴や対応速度域、検知対象の違いを反映しており、購入検討時には単に「自動ブレーキ」という言葉だけでなく、具体的な機能仕様を確認することが重要です。カタログやパンフレットを見る際には、これらの正式名称で記載されているため、事前に把握しておくと効率的な情報収集が可能になります 。
中古車購入時には、新車時と異なる特別な確認ポイントが存在します。まず、過去の事故歴や修理歴がある車両では、AEBシステムに使用されるカメラやレーダーセンサーの取り付け角度が正しい位置からずれている可能性があります 。実際に、センサーの取り付け角度の不具合により、段差通過時に道路に対して誤反応し、前方に車両がないにも関わらず急ブレーキが作動する事例が報告されています。
参考)https://www.paradise-mall.co.jp/yamasei/obd/obd_tenken.pdf
また、AEBは車の製造過程で取り付ける装置のため、後付けは基本的にできません 。しかし、誤発進等抑制装置や加速抑制装置は後付けが可能であり、これらをAEBと混同しないよう注意が必要です。後付け可能な装置は主に駐車場等での低速域での誤操作防止に特化しており、高速走行時の衝突回避機能とは根本的に異なります 。
参考)後付け自動(衝突被害軽減)ブレーキ FM500AB|株式会社…
さらに、中古車では前オーナーがシステムの設定を変更している可能性もあるため、購入後は必ず車両の設定メニューを確認し、自動ブレーキの感度や作動範囲が適切に設定されているかチェックすることが重要です 。特に、システムがオフになっていたり、感度が最低レベルに設定されていたりする場合があるため、初期設定の確認は必須作業となります。