ホンダシティ新型・日本発売されるか検証

ホンダシティの新型は東南アジアやインドで大人気ですが、日本市場への導入が気になりませんか?グレイスの後継車としての可能性や実現性について解説します。

ホンダ シティ 新型 日本発売

ホンダシティ新型について知ろう
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シティとは何か

ホンダシティは1981年に日本でトールボーイスタイルの小型車として誕生した歴史ある車種です。

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現在の市場展開

2019年より新型7代目がタイを中心に東南アジア、インドで販売されており、新興国向けのグローバル戦略車です。

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主なスペック

1.0Lターボおよび1.5Lエンジンを搭載し、CVTトランスミッションが採用されています。

ホンダ シティ 新型の歴史と進化

 

ホンダシティは約40年以上の歴史を持つ由緒正しきコンパクトカーです。初代モデルが1981年11月に日本で発売された際、「トールボーイ」と呼ばれるユニークで背の高いデザインが革新的で、若者を中心に大ブームとなりました。当時のキャッチコピーは「シティは、ニュースにあふれてる。」と宣伝され、その後の2代目では「才能のシティ」として展開されています。1995年に日本国内での販売が終了しましたが、シティという名は1996年に新興国向けの小型セダンとして復活し、現在まで継続して各地で愛されています。

 

初代から2代目へのモデルチェンジでは、トールボーイスタイルから「クラウチングフォルム」と呼ばれるロー&ワイドなデザインへ大きく転換されました。この変更により走行性能が大幅に向上しましたが、初代ほどのヒット作にはなりませんでした。3代目以降は、東南アジアやインド、パキスタンなど新興市場を主な販売地域として位置付けられ、現在の7代目に至るまで継続的に進化し続けています。

 

新型7代目シティは2019年11月にタイで発表され、その翌年2020年からはシンガポール、マレーシア、フィリピン、ベトナムなど複数の東南アジア市場へ順次投入されました。インド市場ではシティが2008年の発売以来、中型セダンのベストセラーとなり、従来の最大マーケットであったタイを凌ぐほどの人気を獲得しています。この成功を受けて、2023年3月にはインドで、同年6月にはタイでマイナーチェンジモデルが発表されるなど、継続的なアップデートが行われています。

 

ホンダ シティ 新型のエンジンスペックと技術

現在の新型7代目ホンダシティには複数のパワートレインが設定されており、地域に応じて異なるエンジン構成が採用されています。タイ市場向けのモデルでは、同国政府のエコカー認定基準を満たすため、インタークーラー付きターボチャージャーを搭載した1.0リットルの直列3気筒DOHC12バルブガソリンエンジンが採用されています。このエンジンは従来の1.5リットル自然吸気エンジンを凌ぐトルクフルな走りを実現しながら、低燃費性能も両立させています。

 

その他の国や地域向けには1.5リットルの直列4気筒DOHC16バルブガソリンエンジンが搭載され、トランスミッションはすべてのモデルでCVT(無段変速機)のみとなっています。特に注目すべきは、2020年8月にマレーシアで発表されたe:HEV仕様(ハイブリッド)の存在です。このハイブリッドモデルにはアトキンソンサイクルを採用した1.5リットル直列4気筒エンジンが搭載され、Honda独自のハイブリッドシステムにより環境性能と運動性能の両立を実現しています。

 

新型シティには最新の運転支援システムも装備されており、Honda SENSING(ホンダセンシング)が標準装備されています。このシステムには衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、車線保持支援など複数の先進安全機能が統合されており、特にハイブリッドRS仕様ではHonda LaneWatchも装備されるなど、高度な走行支援機能が実現されています。

 

ホンダ シティ 新型のバリエーションとRSグレード

新型ホンダシティの特筆すべき特徴は、シティとしては初となるスポーティグレード「RS」が設定されたことです。このRSグレードは、ヘッドライトやバンパーをスポーティで迫力のあるスタイリングにカスタムし、精悍な雰囲気を演出しています。2024年9月には、バンコクオートサロン2024において、このRSグレードのハイブリッドモデルが右ハンドル仕様で展示され、日本での導入を期待する声がSNSを中心に多数上がりました。

 

RSグレードのハイブリッドモデルの現地価格は83万9000バーツで、日本円に換算すると約355万円から約370万円程度となっています。これまでシティは4ドアセダンのみでしたが、2020年11月24日にはタイで5ドアハッチバックモデルが新たに発表され、ラインナップに追加されました。このハッチバックモデルはフィット/ジャズよりも一回り大きなボディサイズを持ち、一部市場ではそれまでジャズ/フィットに代わるものとみなされています。

 

5ドアハッチバックのRSモデルは、マレーシア仕様やタイ仕様で展開されており、フロントグリル、ホイール、ディフューザーなどのデザイン要素がスポーティに設計されています。2025年1月13日にはインドネシア法人からマイナーチェンジモデルが発売され、フロントグリル・ロアグリル・アンダースポイラー・ホイールのデザイン変更に加え、ルーフパネルのブラック化によってさらに精悍な雰囲気が強調されました。注目すべき点として、従来型に設定されていた6速MT(マニュアルトランスミッション)が廃止され、すべてのモデルでCVTのみの設定となっています。

 

ホンダ シティ 新型の日本市場導入の可能性

日本市場へのホンダシティ導入についての公式発表はまだなされていませんが、複数の要因から実現の可能性が検討されています。現在、日本ではシティの後継車として「グレイス」が販売されており、グレイスは6代目シティをベースに開発されたハイブリッド専用車です。グレイスは2014年12月1日に日本市場で販売開始されて以来、好評を得ていますが、新型7代目への更新を考えた場合、グレイスの次期モデルとしてシティの導入が検討される可能性があります。

 

ホンダは近年、海外生産モデルを日本市場に持ち込む事例を増やしており、WR-Vがその代表的な例です。WR-Vは当初タイで生産されていたコンパクトSUVですが、日本市場での需要を見込んでホンダが国内メーカーとして導入を決定しました。同様のアプローチが新型シティにも適用される可能性が十分にあります。一方で、日本市場は軽自動車セグメントが非常に強く、コンパクトセダンのニーズが相対的に限定的であるという課題もあります。

 

海外でのシティ人気は顕著で、特にインドやタイではベストセラーカーの地位を確立しています。インドではシティが2008年の発売以来、中型セダンのベストセラーとなっており、インド市場での年間販売台数は数十万台規模に達しています。このようなグローバル規模での成功実績があることから、日本市場での導入が検討される可能性は高まっています。SNS上でも日本ユーザーからは「日本でも絶対売れると思う!」「こういう車こそ日本導入して欲しい」という期待の声が相次いでおり、市場ニーズも存在することが確認できます。

 

ホンダ シティ 新型と日本の競合セダン市場環境

日本市場におけるコンパクトセダン分野は、新型シティが導入される場合の競争環境を理解する上で重要です。現在、日本ではトヨタヤリス(セダン)、スズキスイフトマツダデミオなど複数の小型セダンが販売されており、それぞれが確立されたユーザーベースを持っています。ヤリスセダンは若年層から年配層まで幅広いターゲットに支持されており、スイフトはスポーティな走行性能が特徴です。また、本来日本で販売されていたシティの直接的な後継であるグレイスは、ハイブリッド仕様に特化することで燃費性能を武器にプレミアムなポジショニングを確立しています。

 

ホンダ自身の日本市場でのセダンラインナップとしては、フィット、グレイス、シビックアコード、インサイトといった複数の車種が存在します。この場合、新型シティの日本導入にあたっては、グレイスとの差別化やラインナップ内での位置付けが重要な課題となります。新型シティがグレイスよりも価格帯を下げて設定されたり、セダンだけでなくハッチバックバリエーションを用意したりすることで、グレイスとの補完的な関係を構築することが可能です。

 

世界的には、1980年代のトールボーイスタイルで日本の若者に愛されたシティの車名が、新興国の実用的なコンパクトセダンの代名詞へと進化した歴史は興味深いものです。2008年5月末には新型シティの全世界での累計販売台数が100万台を超え、ホンダの基幹車種として位置付けられるまでになっています。この実績からも、新型シティが日本市場でも一定の需要を見込める可能性は高いと考えられます。

 

参考リンク:ホンダシティの歴史と世界市場での展開状況について、詳細な技術仕様や販売実績が記載されています。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%86%E3%82%A3
参考リンク:新型シティハッチバックRS(インドネシア仕様)のマイナーチェンジ内容、デザイン変更点、価格情報について詳しく解説されています。

 

https://kuruma-news.jp/post/867007

 

充分な情報が集まりました。記事を作成します。

 

 


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