マツダの伝説的なロータリースポーツカー、RX-7の後継モデルが2027年に市販化される可能性が高まっています。2023年のジャパンモビリティショーで公開されたコンセプトカー「ICONIC SP」をベースに、現在開発が進められていることが複数の情報筋から明らかになっています。RX-8以来となるロータリースポーツの復活は、多くの自動車ファンにとって待望のニュースです。
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開発が進められている新型モデルは、環境規制への対応とスポーツ性能の両立を目指しており、次世代のロータリーハイブリッドシステムを採用することで、従来のロータリーエンジンが抱えていた燃費問題を克服する見込みです。マツダは特許登録を通じて、ロータリーエンジンが単なる発電専用ではなく、駆動にも使用される48Vハイブリッドシステムの開発を進めていることが判明しています。youtube
参考）https://rotary-spirit.com/column/new-rx7/
試作車両のテスト走行が目撃されているという情報もあり、プロジェクトは着実に進行していることが伺えます。2027年という発売時期は、環境規制や技術調整によって多少前後する可能性がありますが、マツダのロードマップにおいて重要なマイルストーンとして位置づけられています。
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新型RX-7の心臓部となるのは、830cc×2ローターのロータリーエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムです。システム全体で最高出力370馬力を発揮し、かつてのRX-7を彷彿とさせる高性能を実現する計画です。この出力は、ロータリーエンジンが約240馬力、モーターが約130馬力を分担する構成になると予想されています。
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ボディサイズは全長4,180mm、全幅1,850mm、全高1,150mmとコンパクトでありながら、ホイールベースは2,590mmを確保し、運動性能に優れたプロポーションを実現しています。車両重量は約1,450kgと軽量に抑えられ、パワーウェイトレシオは約3.9kg/馬力という優れた数値になる見込みです。
参考）https://kakakumag.com/car/?id=20155
駆動システムはFR（フロントエンジン・リアドライブ）を採用し、トランスミッションは6速MTと6速ATの両方が用意される予定です。特筆すべきは、シリーズ式ハイブリッド（エンジンは発電のみ）とパラレル式ハイブリッド（エンジンも駆動に参加）の両方に拡張可能な設計となっている点で、ロータリーエンジンの高回転での滑らかな回転フィールとモーターの瞬発的なトルクを組み合わせることで、従来にない走りの楽しさを提供します。
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📊 主要スペック比較表
| 項目 | 新型RX-7（予想） | 先代RX-7（FD3S） |
|---|---|---|
| エンジン | 830cc×2ローター+モーター | 1,308cc×2ローター |
| 最高出力 | 370馬力 | 280馬力 |
| 車両重量 | 約1,450kg | 約1,280kg |
| 駆動方式 | FR | FR |
| トランスミッション | 6MT/6AT | 5MT/4AT |
新型RX-7の予想価格は、600万円から700万円台の範囲になると複数の情報源が報じています。この価格設定は、新開発のロータリーハイブリッドシステムという高度な技術や、少量生産のスポーツカーであるという特性を反映したものです。オプションや上位グレードを選択した場合、総額で1,000万円を超える可能性も指摘されています。
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この価格帯では、トヨタのGRスープラ（約500万円～730万円）や日産フェアレディZ NISMO（約680万円～）といった国産プレミアムスポーツカーが直接的な競合相手となります。さらに、欧州車ではポルシェ718ケイマンやBMW M2なども価格帯が重なるため、マツダとしてはこれらのライバルと性能面でも質感面でも十分に渡り合えるだけの商品力が求められます。
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💰 価格帯別のグレード予想
マツダとしては、この新型RX-7をブランドを象徴するフラッグシップスポーツカーとして位置づけており、単なる廉価版ではなく、一級品の性能と質感を持つモデルとして市場に投入する意向が明確です。2025年に登場予定のマツダ スピリットレーシング ロードスターの限定モデルが700万円台後半と予想されていることからも、それを超える性能を持つRX-7がこの価格帯になることは自然な流れと言えます。
新型RX-7のデザインは、2023年のジャパンモビリティショーで公開された「ICONIC SP」コンセプトカーのデザインを活かした、シンプルながら無駄のない流麗なフォルムが特徴となります。マツダの魂動デザイン哲学を取り入れつつ、歴代RX-7が持っていたスポーツカーとしてのアイデンティティを継承しています。
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フロントエンドには、マツダデザインの特徴である六角形のグリルを装備し、大きくえぐられた両サイド部分にディフューザーが配されます。釣り上がったシャープなヘッドライトの内部には、最新のマツダ 6eに似た逆L字のLEDデイタイムランニングライトが配置される見込みです。注目すべきは、折りたたみ式ヘッドライト（リトラクタブルライト）の採用が検討されている点で、これは歴代RX-7全てに採用されていた象徴的なデザイン要素への敬意を示すものです。
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歴代RX-7を振り返ると、初代SA22C型は1978年に誕生し、世界で最も厳しいといわれた昭和53年排出ガス規制に対応しながら、リトラクタブルヘッドライトと低重心のフロントミドシップレイアウトで多くの注目を集めました。2代目FC型は1985年に登場し、3代目FD型は1991年から2002年まで生産され、累計生産台数は81万台に達しました。新型は、この偉大な遺産を受け継ぎながら、現代の環境基準と技術を融合させた新時代のロータリースポーツとして誕生します。
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🎨 デザインの特徴
サイドビューでは、車室よりもフェンダーが大きく張り出しており、スーパースポーツカーらしいワイド&ローのスタンスを実現しています。エンジンを運転席寄りの中央に配置することで、ボンネットの低さとフロントミッドシップレイアウトの両立が可能になっています。
ロータリーエンジンは、マツダが世界で唯一量産化に成功した独特のエンジン方式で、三角形のローターがハウジング内を回転することで動力を生み出します。通常のレシプロエンジンと比較して、小型・軽量・低騒音・低振動・高出力・部品点数が少ないという多くのメリットを持っています。
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特に小型軽量という特性は、フロントミッドシップレイアウトを可能にし、前後重量配分に優れ、低重心化が実現できるため、車全体の運動性能向上に大きく寄与します。新型RX-7では、この特性を最大限に活かしながら、従来のロータリーエンジンが抱えていた燃費の悪さという弱点をハイブリッドシステムとの組み合わせで克服しています。
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一方で、ロータリーエンジンには低回転域での熱効率の悪さ、低速トルクの細さ、シール類の摩耗しやすさ、エンジンオイルの消費量が多いといったデメリットも存在します。また、自動車税制ではロータリーエンジンの排気量は1.5倍で換算されるため、830ccの2ローターエンジンは約1,245ccとして扱われます。
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⚙️ ロータリーエンジンの主要特性
新型RX-7に搭載される次世代ロータリーエンジンは、「SKYACTIV-R」や「e-SKYACTIV Rotary-EV」といった名称で呼ばれる可能性があり、マツダの最新技術が惜しみなく投入されることが期待されています。モーターとの組み合わせにより、低回転域ではモーターの瞬発的なトルクで力強い加速を実現し、高回転域ではロータリーエンジンの滑らかな吹け上がりと高出力を楽しめる、従来の電動車やハイブリッド車とは一線を画す走りの楽しさが提供されます。
参考：マツダ公式サイトのRX-7歴史ページでは、ロータリーエンジンの技術的変遷と各世代での進化が詳しく解説されています。
マツダ RX-7の歴史 | マツダ公式
参考：ロータリーエンジンの仕組みやメリット・デメリットについて、より詳しく知りたい方は、カーセンサーの技術解説記事が参考になります。
ロータリーエンジンとは？仕組みやメリット・デメリット | カーセンサー
参考：ベストカーwebでは、RX-7後継モデルの最新スクープ情報や開発状況が随時更新されており、スポーツカーファンにとって有益な情報源となっています。
