8人乗り車は、2列目シートがベンチシート(3人掛け)になっている車両で、「2:3:3」のシート配置が特徴です。7人乗り車との最大の違いは、2列目の座席構成にあります。7人乗りは2列目がキャプテンシート(2人掛け)で「2:2:3」の配置となるため、座席間にウォークスルースペースが生まれます。
参考)8人乗りの車オススメ10選|SUVやミニバンの新車&中古車価…
8人乗り車の最大のメリットは、柔軟な乗車人数への対応力です。普段は5人家族で使用しながら、祖父母を乗せたり友人と出かけたりする際に8人フル乗車できる点が魅力です。また、7人乗りと比較して車両価格が安い傾向にあり、2列目シートの構造が簡易的なため購入コストを抑えられます。
参考)https://car-theory.com/7or8/
さらに、2列目がベンチシートのため、子供のお世話がしやすいというメリットもあります。運転席や助手席から2列目の子供に手が届きやすく、兄弟姉妹が隣同士で座れるため、長距離移動でも親の負担が軽減されます。
参考)https://ameblo.jp/joyful-carlife/entry-12248510803.html
8人乗り車には大きく分けてミニバンとSUVの2つのボディタイプが存在します。ミニバンはさらにMサイズとLサイズに分類され、用途や予算に応じて選択できます。
参考)8人乗りの車オススメ10選|SUVやミニバンの新車&中古車価…
Mサイズミニバンの代表格は、トヨタのノアとヴォクシー、日産のセレナ、ホンダのステップワゴンです。これらは全長4,700mm前後のコンパクトなボディサイズながら、広々とした室内空間を確保しています。特に日常使いから週末のレジャーまで幅広く対応でき、比較的リーズナブルな価格設定が魅力です。
参考)8人乗り車の選び方ガイド!人気車種10選と用途別おすすめモデ…
Lサイズミニバンには、トヨタのアルファード、日産のエルグランド、ホンダのオデッセイなどがあります。全長4,900mm以上の大型ボディで、より高級感のある内装と広大な室内空間が特徴です。トヨタのグランエースは最上級モデルで、8人乗り仕様では「2:2:2:2」の4列シート配置を採用し、送迎車としても適しています。
参考)とにかく広い!8人乗りができる車をご紹介!【人気のおすすめ車…
SUVタイプでは、トヨタのランドクルーザーが代表的です。本格的なオフロード性能を備え、悪路走破性に優れていますが、現行モデルには8人乗り設定がなく、中古車での購入が選択肢となります。
参考)8人乗りの車種14選!大人数で乗れるミニバン・SUVを一挙紹…
8人乗り車の維持費は、車種や駆動方式、パワーユニットによって大きく異なります。年間維持費の主な内訳は、自動車税、重量税、自賠責保険料、任意保険料、ガソリン代、駐車場代、車検費用などです。
参考)ミニバンの維持費ってどれくらい?維持費の安いおすすめの車種を…
年間10,000km走行する場合、ガソリン代は車種によって大きな差が生まれます。例えば、燃費8.47km/Lのアルファードでは年間約16万円、燃費13.26km/Lのフリードでは約10万円と、燃費性能の差が維持費に直結します。ハイブリッド車を選択すれば、さらに燃費を改善できます。
参考)ミニバンの維持費はどれくらい?税金や車検費用・維持費を安く抑…
維持費を安く抑えるポイントは、ガソリン代の削減です。セレナe-POWERモデルは燃費18km/Lを実現し、年間8万5千円程度のガソリン代で済みます。また、2,000cc以下の排気量であれば自動車税も抑えられ、ノアやヴォクシー、セレナなどは比較的維持費が安い傾向にあります。
参考)維持費が安い 2000cc以下のミニバン ランキング
駐車場代を除いた年間維持費の目安は、ミニバンで約20万~27万円程度です。車検時には自動車重量税と自賠責保険料が別途必要となるため、2年ごとに10万円前後の出費を見込んでおく必要があります。
参考)8人乗りの国産車(ミニバン・SUV)のおすすめを維持費・燃費…
8人乗り車の大きな魅力は、多彩なシートアレンジによる空間活用の自由度です。特に2列目がベンチシートの8人乗り仕様では、シートを倒すことで完全にフラットな空間を作れるため、車中泊やアウトドアシーンで活躍します。
参考)8人乗りミニバンなら高コスパな先代セレナがオススメ!! 超便…
日産セレナの8人乗り仕様には「スマートマルチセンターシート」という独自機能が搭載されています。2列目中央の細めのシートが前後に移動でき、1列目に配置すればアームレスト、2列目に配置すればベンチシートとして機能します。これにより、8人乗りでありながら2列目と3列目のウォークスルーも可能という、7人乗りと8人乗りの良いところを併せ持つ設計となっています。
参考)どっちを買うべき? 5代目ホンダ ステップワゴンと5代目日産…
ホンダのステップワゴンは、3列目シートを床下に収納できる機構を採用しており、窓をふさがず明るく広々とした荷室空間を作れます。2列目シートを後方へロングスライドすれば、開放的な空間で快適に過ごせます。さらに、2列目・3列目の背もたれを倒せば、大人が横になれるフラットスペースが実現し、長距離ドライブでの休憩にも最適です。
参考)装備・室内空間|ステップ ワゴン|Honda公式サイト
室内空間の広さでは、セレナがミドルクラスミニバンとしてクラストップの室内長3,145mm、室内幅1,545mm、室内高1,400mmを確保しています。8人乗り車は少人数使用時には十分な広さですが、フル乗車時には狭く感じる可能性があるため、実際の使用人数を考慮して選ぶことが重要です。
参考)8人乗りのセレナにフル乗車すると狭い?ライバル車と室内寸法を…
8人乗り車の購入を検討する際には、家族構成や使用目的を明確にすることが最も重要です。家族が4~5人の場合、頻繁に8人乗車するシーンがないと広い座席スペースが無駄になることがあります。実際の生活シーンに照らし合わせて、定員の多さが活きるかどうかを慎重に考えましょう。
参考)8人乗りのヴォクシーは後悔する?購入前に知っておくべきポイン…
駐車スペースや運転環境の考慮も欠かせません。8人乗り車は大きな車体が特徴であるため、駐車場が狭い都市部や細い道路での運転が日常的な地域では取り回しが難しいと感じる場合があります。また、車両の高さも影響するため、駐車場の高さ制限が問題になるケースもあります。
参考)10人乗りの車はどれ?大人数で乗れる車を詳しくご紹介!|中古…
安全装備の充実度も重要な選択基準です。最新モデルでは、トヨタセーフティセンスなどの予防安全装備パッケージが標準装備されており、自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)、ACC(アダプティブクルーズコントロール)、車線逸脱防止支援システム(LKA)、誤発進抑制制御機能などが搭載されています。
参考)https://221616.com/guide/safe/
特におすすめの安全装備は、ACCと車線逸脱防止支援システム、誤発進抑制制御機能の3つです。ACCは高速道路での長距離運転を楽にし、車線逸脱防止支援システムは身近な運転ミスによる事故を防ぎます。ペダルの踏み間違い事故は全年齢層で起こるため、誤発進抑制制御機能も重要な装備といえます。
8人乗り車の人気ランキングでは、トヨタのアルファード、ノア、ヴォクシーが上位を占めています。アルファードは高級ミニバンの代名詞として、豪華な内装と優れた乗り心地で支持されています。2025年1月には8人乗りモデルが発売され、より幅広いニーズに対応しています。
参考)8人乗りの車おすすめTOP10!サイズごとの車種一覧や選び方…
トヨタのノアとヴォクシーは兄弟車で、基本性能は同じですが外観デザインが異なります。ヴォクシーはスタイリッシュでかっこいいデザインが男性にも人気で、特別仕様車の煌グレードは装備が充実しています。両車とも「あると便利」な装備が満載で、買い物袋をぶら下げるフック、後席でのスマホ充電用USB端子、小物収納スペースなど実用的な装備が備わっています。
参考)ファミリーカーの超定番!8人乗りミニバンを5つ厳選してご紹介…
日産セレナはコンパクトなボディサイズながら広々とした室内空間を持ち、スマートマルチセンターシートによる柔軟なシートアレンジが魅力です。e-POWER搭載モデルは電気自動車のような滑らかな走りと優れた燃費性能を両立しており、プロパイロットやインテリジェントエマージェンシーブレーキなど安全技術も充実しています。比較的リーズナブルな価格設定で、日常使いから長距離ドライブまで幅広く対応できる汎用性の高さが人気の理由です。
ホンダのオデッセイは、洗練されたデザインと快適な乗り心地が特徴です。水平基調のすっきりとした室内に木目パネルや本革巻ステアリングホイールを採用し、本革シートとファブテクト(撥水撥油シート)から選べます。100V AC電源やセンターコンソールボックスなど実用的な装備が充実し、優れた燃費性能とHonda SENSINGによる高い安全性能を備えています。
トヨタのグランエースは、ミニバンの最上級モデルとして特別な存在感を放っています。8人乗り仕様は「2:2:2:2」の4列シート配置で、2列目にはオットマン・電動リクライニング、快適温熱シートを採用しています。3列目までキャプテンシートという贅沢な仕様で、送迎車としても最適です。
<参考リンク>
8人乗り車の最新情報とランキングについて詳しく知りたい方はこちら
8人乗りの車おすすめTOP10!サイズごとの車種一覧や選び方 - ガリバー
セレナの室内空間とシートアレンジの詳細はこちら
8人乗りミニバンなら高コスパな先代セレナがオススメ!! - カーセンサー