自然吸気ターボ違いとエンジン仕組みパワー比較

自然吸気エンジンとターボエンジンの違いを知っていますか?燃費、パワー、価格、メンテナンス性能など、どちらが本当にお得?

自然吸気ターボ違い

自然吸気ターボ基本違い
🌪️
吸気方式の違い

自然吸気は大気圧のみ、ターボは排気ガスで強制吸気

パワー特性の違い

NAは線形加速、ターボは爆発的なパワー増大

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コスト面の違い

ターボは車両価格10-40万円高、燃費はNA有利

自然吸気エンジンとターボエンジンの最大の違いは、エンジンへの空気供給方式です。自然吸気エンジン(NA)はピストンが下降する際の負圧を利用して大気圧のみで空気を吸い込み、一方ターボエンジンは排気ガスのエネルギーを利用してターボチャージャーのタービンを回転させ、コンプレッサーで圧縮した空気を強制的にエンジン内部へ送り込みます。
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NAエンジンは「Natural Aspiration(ナチュラル・アスピレーション)」の略で、過給器を持たない自然の力のみを利用するシンプルな構造が特徴です。一方、ターボエンジンは排気ガスの力でターボユニット(過給機)を駆動し、エンジン内部により多くの空気を送り込むことで、本来の排気量以上のパワーを発生させます。
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この基本的な違いにより、燃費性能、価格、メンテナンス、運転感覚など、あらゆる面で両者には明確な特性差が生まれます。軽自動車では特に、車両重量900kg超のスーパーハイトワゴンが主流となっており、660ccという制限の中でパワーを確保するために、ターボエンジンの存在価値がより重要になっています。
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自然吸気エンジンの基本仕組み


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自然吸気エンジンは、ピストンが下降する際にシリンダー内の気圧が低くなる「負圧」を利用して、自然に大気中の空気を吸い込む仕組みです。空気は気圧の高い場所から低い場所へ流れる性質を利用しており、外部からの加圧装置は一切使用しません。
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エンジンの基本サイクルでは、吸気→圧縮→燃焼→排気の4行程を繰り返します。NAエンジンの場合、吸気行程においてピストンが下降することでシリンダー容積が拡大し、内部の気圧が下がることで自然に空気が流入するという原理的にシンプルな構造です。
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この構造の利点は部品点数が少なく、製造コストを抑えられることです。また、アクセル操作に対してリニアな反応を示し、運転しやすさに優れています。代表的な技術としては、ホンダのVTECやi-VTEC、トヨタのVVT-i、VVTL-i、日産のNEO VVLなどがあり、バルブタイミングの最適化により性能向上を図っています。
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燃費の面では、効率的な燃焼技術の進歩により、多くのNAエンジンがターボエンジンより優れた燃費性能を実現しています。例えば、スズキ・ハスラーではNA車が25.0km/Lに対して、ターボ車は22.6km/Lと約1割の差があります。​

ターボエンジンの加給仕組み

ターボエンジンの心臓部であるターボチャージャーは、排気側のタービンと吸気側のコンプレッサーが同一軸で連結された過給機です。排気ガスの流れがタービンを回転させ、それと連動してコンプレッサーが動作し、外部から取り込んだ空気を圧縮してエンジンに供給します。​
この仕組みにより、同じ排気量でも通常の自然吸気エンジンより多くの空気を送り込めるため、燃料量も増やすことができ、結果的により大きなパワーを発生させることが可能になります。例えば、660ccの軽自動車エンジンでも、ターボチャージャーにより1000cc級のパワーを実現できます。​
ただし、ターボエンジンには「ターボラグ」という特有の現象があります。これは、アクセルを踏んでもタービンの回転が上がるまでに時間がかかり、実際のパワー発生まで遅延が生じる現象です。近年は小径ターボやツインターボなどの技術により、この問題は大幅に改善されています。
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最新のダウンサイジングターボでは、排気量を小さくしながらターボチャージャーを活用することで、燃費向上と十分な出力を両立する技術が進化しており、欧州車を中心に広く採用されています。
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自然吸気エンジンの燃費コスト優位性

自然吸気エンジンの最大の魅力は、優れた燃費性能による経済性です。ダイハツ・ミライースではWLTCモード燃費で25.0km/L超えを実現し、街乗りでも高い燃費性能を維持します。この数値は、同クラスのターボ車と比較して3-5km/L程度の差があり、年間を通じて大きな燃料費節約効果をもたらします。
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車両本体価格においても、NAエンジンは明確なコストメリットがあります。例えば、スズキ・ハスラーではターボ車が161万円、NA車が152万円と約10万円の差があり、軽自動車全般でもターボ仕様は10-40万円の価格差が一般的です。この初期費用の差は、燃費の良さと合わせて長期的な経済効果を生み出します。
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メンテナンスコストの面でも、NAエンジンは有利です。エンジンオイルの交換頻度は、NAエンジンが15,000kmまたは1年に対して、ターボエンジンは5,000kmまたは6ヶ月と大きな差があります。これは、ターボチャージャー自体が高温になるため、適切なオイル管理が必要不可欠だからです。youtube​​
故障リスクの低さも重要な要素です。シンプルな構造のNAエンジンは部品点数が少なく、長期間の使用においても安定した性能を維持しやすく、特に長く乗ることを考えるならNAエンジンの方が有利とされています。youtube​

ターボエンジンのパワー性能

ターボエンジンの最大の特徴は、排気量以上のパワーを発生できることです。660ccの軽自動車エンジンでも、ターボチャージャーにより強制的に多くの空気を送り込むことで、1000cc級のNAエンジンに匹敵するパワーとトルクを実現できます。これにより、坂道での登坂性能や高速道路での合流性能が大幅に向上します。
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特に重量のあるスーパーハイトワゴンでは、ターボエンジンの恩恵が顕著に現れます。車両重量900kg超のモデルでも、ターボの力強いトルクにより快適な加速性能を確保できるため、4人乗車や荷物を積載した状態でもストレスのない走行が可能です。
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低回転域からの太いトルクも、ターボエンジンの大きな魅力です。例えば、軽自動車のターボエンジンでは2000回転でNAエンジンの最大トルクを上回る7.4kgmのトルクを発生し、日常的な使用域で力強い加速を体感できます。
参考)ターボエンジンの出力特性(2) - ワゴンR実用日記

アウトドアレジャーや高速道路の利用頻度が高いユーザーにとって、ターボエンジンは目的地までのストレスを大幅に軽減します。山間部の坂道やキャンプ道具を積載した状態でも、NAエンジンのようにアクセル全開で登坂する必要がなく、余裕のある運転が可能になります。​

自然吸気エンジンの運転特性とレスポンス

自然吸気エンジンの運転特性で特筆すべきは、アクセル操作に対する自然で予測しやすい反応です。アクセルを踏んだ分だけ素直にスピードが上がるリニアな加速特性により、運転者の意図と車両の動きが一致しやすく、扱いやすさに優れています。
参考)http://www5e.biglobe.ne.jp/~G4kowaza/concept/c03.htm

ターボエンジンで問題となるターボラグや、圧縮比の低さによる日常域でのフィールの悪さがNAエンジンにはありません。また、回転数に応じて一定の関係でトルクが発生するリニアリティの良さも、日常運転での快適性に大きく貢献しています。​
エンジンサウンドの面でも、NAエンジンは自然な吸排気音を楽しめます。ターボエンジンのような高速回転時の騒音がなく、静かな乗り心地とアイドル時の低騒音性を実現しています。これは、特に住宅街での早朝・深夜の運転や、長距離ドライブでの疲労軽減に効果的です。
参考)https://tt-abc.com/ja/blogs/car-news/the-difference-between-naturally-aspirated-and-turbocharged
​youtube​
街乗りでの使い勝手では、頻繁な加減速を繰り返す環境でNAエンジンの特性が活かされます。信号待ちからの発進や、渋滞時の微速運転において、ターボのような複雑な制御を必要とせず、ドライバーの感覚と一体となった自然な加速が得られます。​

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