新型デリカミニは「デイリーアドベンチャー#2」をコンセプトに、力強さとキュートさを融合させたデザインへと昇華されました。初代デリカミニで高く評価されていた親近感のあるスタイリングと機能性は継承しながら、根本から作り替えられています。
最大の変更点は四角いジオメトリックな形状の採用で、軽自動車規格であっても機能性の高さとデリカらしい無骨さを表現することに成功しています。フロントピラー(Aピラー)をルーフ側に100mm起こし、同時にルーフ横幅を広げることで、ガッシリ感とタフさが大幅に強化されました。この見直しにより前方および斜め前の視界も向上し、身長の高いドライバーにも対応した新設計ステアリング位置とマッチしています。
高く評価された半円形のポジションランプシグネチャーは継続しながら、ヘッドライト部をさらに大型化してLED視認性を向上させました。バンパーのダイナミックシールド処理も一体感を高め、次世代感を表現。フォグランプは初代より大型化し、タフな四角いデザインにリニューアルされています。
デザイナーは「犬のような表情」になるよう意図的に設計していますが、フロントグリルのレーダーセンサーは犬にとって重要な「鼻」の部分に配置されるという遊び心も盛り込まれています。デリカミニのキャラクター「デリ丸。」との関連性を持たせた粋な工夫です。
新型デリカミニの最も注目される変更点の一つは、パワートレインの大幅なアップデートです。初代で搭載されていたマイルドハイブリッドシステムが廃止され、純ガソリンエンジンへと構成が変わりました。
直列3気筒660cc自然吸気エンジンは最高出力52ps/6,100rpm、最大トルク6.1kgm、ターボモデルは最高出力64ps、最大トルク10.2kgfmという仕様。マイルドハイブリッドシステムを外したにもかかわらず、新型ではピストンのフリクション低減やエンジン制御プログラムの大幅見直しにより、前世代と同等の燃費性能を維持しています。
マイルドハイブリッドシステムの廃止は、初代の特徴であったモーターアシストによる発進加速の気持ちよさの喪失も意味しますが、開発陣は別アプローチで走りの質を高めることに注力しました。エンジン側の熟成と変速制御の最適化により、総合的な走行性能のバランスが向上しています。
初代デリカミニで高く評価されていた4WD走破性をさらに伸ばすため、新型ではドライブモード選択機能が追加されました。ダイヤル式セレクターで「パワー」「エコ」「ノーマル」「グラベル」「スノー」の5つのモードを瞬時に切り替え可能。グラベルモードとスノーモードはフルタイム4WD車のみの設定で、エンジン・CVT・駆動系の電子制御を最適化し、ぬかるんだ未舗装路面や深い雪道でのトラクション性能を飛躍的に向上させます。
サスペンションシステムも大幅にアップグレードされました。新型デリカミニのフルタイム4WD車には、カヤバ製の「プロスムース」技術を採用したショックアブソーバーが搭載されます。本体内部のロッドガイド材質改良、リストバンド形状変更、オイル添加剤改善など、摩擦力を徹底的に低減させた設計。三菱のテストコースで新型デリカミニ専用にセッティングされており、「カーペットの上を走る」と表現される上質な乗り心地を実現しています。
これらの改良により、新型デリカミニは街乗りから悪路まで、あらゆる路面で安定感と快適性を両立させる性能に進化しました。
インテリアデザインのコンセプトは「デイリーアドベンチャー 開け、冒険のトビラ」。三菱自動車らしいギヤ感を表現した機能的で高品質な空間に生まれ変わりました。
最大の目玉は軽自動車初となる12.3インチナビゲーションディスプレイと7インチカラー液晶メーターの一体化。このモノリスディスプレイには最新のGoogle機能が統合され、スマートフォンなしでGoogleマップが使用可能。事前にスマートフォンでルート設定したものがディスプレイに同期される連携機能も搭載しています。Googleアシスタント対応により、運転中の音声操作で目的地設定やエアコン温度設定も実現。常に最新の地図情報にアクセスできる先進的な使い勝手です。
インテリア空間も拡大されました。フロントシートをいっぱいにリクライニングさせてリアシートと連結したフルフラットアレンジでも段差が低減。リアシートの座面を延長することで座り心地が向上し、ショルダーサポート形状の変更でカーブでの体の振られも軽減されています。
新型デリカミニに搭載される安全技術は、軽自動車の概念を覆すほどの充実度を誇ります。「サポカーS ワイド」対象車として認定され、軽自動車初となる先進機能も多数装備されました。
最新版の「三菱 e-Assist」には、衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)に歩行者・自転車検知機能と交差点アシストを搭載。踏み間違い衝突防止アシスト(EAPM)、車線逸脱警報システム(LDW)、車線逸脱防止支援機能(LDP)、オートマチックハイビーム(AHB)といった基本装備が充実しています。
三菱自動車のセミオートパイロット技術「マイパイロット」も採用され、高速道路でのアクセル、ブレーキ、ステアリング操作を支援。ミリ波レーダーの追加により追い越し時の加速アシスト機能も向上しています。これらの装備により、ドライバーの負担が大幅に軽減され、安心感が高まります。
三菱公式 超新型デリカミニ スペシャルサイト - 進化したポイントを詳しく解説
Car Watch - 新型デリカミニのサスペンション・ショックアブソーバー・ドライブモード詳細解説
新型デリカミニの価格は約195万円から295万円の幅で設定されています。グレード構成はNAモデル3グレード、ターボモデル3グレード、計6グレードの展開。特別仕様車の「Premium Limited Edition」もNA・ターボ両車で用意されました。
NA(自然吸気)モデルはスタンダードグレードの「G」がベース。エントリーグレードであっても、新型デリカミニの進化した安全装備やインテリア、走行性能を十分に享受できます。FF駆動のGグレード(税込1,837,000円)から、4WD駆動のGグレード(税込2,048,200円)へのアップグレードも可能。
購入方法も多様に用意されています。スーパーマイカープランの残価設定型クレジット利用で、T Premium 4WDの場合、月々10,200円での購入プランが提供されています。2025年8月22日から全国の販売店で先行予約が開始され、秋の発売時期に向けて既に受注が1万台を超える高い人気を集めています。
発売後は豊富な純正アクセサリーでカスタマイズも可能。「ワイルドアドベンチャースタイル」や「アクティブトーンスタイル」といったテーマ別のスタイリングが用意され、購入者の好みに応じた一台へと仕上げることができます。

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