フォグランプつけっぱなしの法律と迷惑性

フォグランプをつけっぱなしにすることの違法性やバッテリーへの影響、対向車への迷惑について詳しく解説します。正しい使い方を知って安全運転をしませんか?

フォグランプつけっぱなし問題

フォグランプつけっぱなしの基本知識
⚖️
法的規制

晴天時の常時点灯は基本的に違法ではないが、対向車への迷惑行為となる可能性

🔋
バッテリーへの影響

長時間の点灯でバッテリー消耗と燃費悪化を招く可能性

😎
対向車への配慮

眩しさによる視界妨害で事故リスクが増大する危険性

フォグランプつけっぱなしの法的問題

道路交通法では、フォグランプのつけっぱなし自体を直接的に禁止する条文は存在していません。しかし、道路運送車両の保安基準第30条では「フォグランプで他の交通を妨げてはいけない」と定められており、対向車に迷惑をかける場合は違法行為となる可能性があります。
参考)悪天候時の頼れる味方。フォグランプの使い方を紹介!

 

特に問題となるのは、夜間にフォグランプのみを点灯させて走行する行為です。道路交通法第52条では夜間はヘッドライトの点灯が義務付けられており、フォグランプだけでの走行は無灯火違反として処罰対象となります。違反した場合、普通車で6000円~7000円の反則金と1点の違反点数が課せられます。
参考)【元警察官】が解説!「フォグ/ポジションだけ」点けての夜間走…

 

また、フォグランプの色についても規定があり、白色または淡黄色以外の色を使用した場合は整備不良として取り締まられる可能性があります。これらの法的規制を理解し、適切な使用を心がけることが重要です。
参考)https://suparee.jp/blogs/news/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97%E3%81%8C%E5%85%83%E3%81%A7%E7%82%B9%E7%81%AF%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%A8%E9%81%95%E5%8F%8D%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%86-%EF%BC%95%E3%81%A4%E3%81%AE%E9%A0%85%E7%9B%AE

 

フォグランプつけっぱなしがバッテリーに与える影響

フォグランプをつけっぱなしにすることで、バッテリーの消耗が増加し燃費悪化を招く可能性があります。フォグランプの点灯により電力消費が増加すると、オルタネーターがより多くの電力を発電する必要があり、その結果エンジンに負担がかかります。
参考)車のフォグランプとは?使い方や特徴と後付けについてをご紹介|…

 

実際の研究データによると、ハイビームとフォグランプを同時点灯させた場合、モード燃費が約3.8%~6.2%低下することが明らかになっています。これは充電制御システムが無効化され、エンジン稼働時にオルタネーターが常時駆動されることが原因です。
参考)https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsaeronbun/52/2/52_20214204/_pdf

 

ただし、現代の車両に搭載されているオルタネーターは効率が高く、フォグランプの長時間使用程度でバッテリーあがりを起こすことは稀です。それでも無駄な電力消費を避けるため、必要な時以外はフォグランプを消灯することが推奨されます。
参考)【1分解説】フォグランプで燃費は悪化する?それとも無関係?

 

フォグランプつけっぱなしが対向車に与える迷惑

フォグランプをつけっぱなしにすることで、対向車に深刻な迷惑をかける可能性があります。調査結果によると、対向車のフォグランプを迷惑に感じたことがある人の割合は53%に達しており、多くのドライバーが眩しさを感じています。
参考)車のフォグランプ “正しい使い方”知っている?|「眩しくて迷…

 

フォグランプが眩しいと感じられる主な原因は、光軸の不適切な調整です。正しく調整されたフォグランプは下方向を照らす設計のため本来眩しくないはずですが、光軸が狂っているとヘッドライトのカットラインより高い位置を照らし、広範囲に眩しい光を放射してしまいます。
参考)対向車に迷惑をかけないフォグランプの作り方

 

特に問題となるのは、自転車や歩行者、オートバイ乗りへの影響です。これらの交通参加者は車両より低い位置にいるため、フォグランプの光をより直接的に受けやすく、視界を著しく妨げられる危険性があります。対向車とすれ違う際は、一時的にフォグランプを消灯するなどの配慮が必要です。
参考)Reddit - The heart of the inte…

 

フォグランプつけっぱなしをする人の心理と理由

フォグランプをつけっぱなしにする人の行動には、主に3つの理由があります。まず「かっこいいから」という見た目重視の理由で、車好きの間では「ヘッドライトとフォグランプの色を統一する」という共通認識があり、統一した結果を見せたいという心理が働きます。
参考)【勘違いかも】フォグランプのつけっぱなしはダメ?!適切なフロ…

 

次に「ヘッドライトが暗いから」という実用的な理由があります。特にハロゲンバルブを使用している車両では、標準のヘッドライトの明るさに不満を感じ、補助的にフォグランプを点灯させ続けるケースが見られます。バルブの劣化や粗悪品の装着が原因でヘッドライトが暗くなっている場合もあります。
最も問題となるのは「無意識・無関心」による点灯です。多くの人はフォグランプが対向車にとって眩しいという認識を持っておらず、「フォグランプは霧の時だけに使用するもの」という正しい知識を持った人が少ないことが、つけっぱなしにする理由となっています。

フォグランプの正しい使用方法と安全な走行

フォグランプの正しい使用方法は、濃霧や豪雨など視界不良時に限定して点灯させることです。具体的には、前車のテールランプが見えにくい時には車両後方のフォグランプを、対向車が見えにくい時は車両前方のフォグランプを点灯します。
参考)クルマのフォグランプとは?正しい使い方や注意点について解説!…

 

フォグランプは自車の存在を周囲にアピールするための補助灯として機能し、ヘッドライトの代わりに使用してはいけません。道路交通法第52条では夜間のヘッドライト点灯が義務付けられており、フォグランプ単独での走行は危険で違法です。
参考)【つける?つけない?】フォグランプを取り付ける必要性とメリッ…

 

視界が改善したら速やかにフォグランプを消灯することが重要で、特に対向車とすれ違う際は一時的に消灯することが推奨されます。また、フォグランプのスイッチ位置を事前に確認し、必要な時に迷わず操作できるよう準備しておくことも安全運転のポイントです。