覆面パトカーのナンバー識別法と見分け方の実際

一般車に紛れて走る覆面パトカーは、実はナンバープレートだけでは見分けられません。では、どのような特徴に注目すれば、覆面パトカーを識別することができるでしょうか?
覆面パトカーの識別ポイント
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採用車種の傾向

クラウン、マークX、スカイラインなど高性能セダンが主流

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外観の特徴

アンテナ、ルームミラー、リアガラスの特殊仕様

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ナンバープレートの実態

一般ナンバーと同じ3ナンバー・5ナンバーを使用

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走行パターンの特徴

模範的な運転と長時間の追従監視が典型的

覆面パトカーのナンバー実態と識別の基礎知識

覆面パトカーのナンバー:過去の8ナンバーから現在の一般ナンバーへ

 

覆面パトカーのナンバープレート表記について、多くのドライバーが特別な法則があると考えていますが、実際は時代とともに大きく変わりました。かつての覆面パトカーには「8ナンバー」が割り当てられていたというのは事実です。8ナンバーは救急車、消防車、ゴミ収集車といった特殊用途の車両に限定されるナンバーでしたが、警察車両もこの時代には該当していました。

 

しかし、現在ではこのルールが廃止されており、覆面パトカーにも一般乗用車と同じ「3ナンバー」または「5ナンバー」が割り当てられています。つまり、ナンバープレートだけを見ての識別は極めて困難になったということです。むしろナンバー表記から覆面パトカーかどうかを判断しようとすることは、現代の交通社会においては通用しない方法となっているのです。

 

覆面パトカーのナンバーが管轄地域限定される理由と法則

覆面パトカーが使用するナンバープレートに存在する唯一の共通法則は、その地域の管轄内であるという点です。警察には明確な管轄地域が定められており、例えば千葉県警が埼玉県で取り締まりを行うことはありません。そのため、首都圏を走行する覆面パトカーの場合、「品川」「足立」「多摩」といった特定のナンバーが使用される傾向があります。

 

ただしこれは絶対的なルールではなく、管轄の境界付近や高速道路での広域運用時には、隣接地域のナンバーを持つ覆面パトカーが他県で活動することもあります。また、希望ナンバーや数字の並びが特別な「ゾロ目」ナンバーは、一般車と区別するため使用されないという特徴もあります。むしろ最近では、語呂合わせの良いナンバーなど、一般車両が好むようなナンバーを装着している例も増えており、ナンバープレート単体での判別はますます難しくなっているのが実情です。

 

採用される地域ごとに少しずつ傾向が異なることも注目すべき点です。大都市部では特定のナンバーが集中する傾向がみられる一方、地方では複数のナンバーが分散している場合もあります。

 

覆面パトカー識別の実践的ポイント:装備品と外観から見分ける

ナンバープレートでは判別できないため、実際には他の特徴に注目する必要があります。最も判別しやすいのは、車内の様子です。制服姿の警察官が2人乗車していることが多く、特にヘルメットを着用している場合は、ほぼ間違いなく覆面パトカーと考えてよいでしょう。

 

助手席の警察官は後方確認が重要な役割のため、通常のルームミラーに加えて補助ミラーを取り付けた「2段式ルームミラー」が設置されていることが多いのです。これは覆面パトカーの極めて有力な判断材料となります。外観面ではアンテナが小型でやや太めの形状になっており、位置は車種によって異なりますが後部に設置されるのが一般的です。

 

リアウインドウはプライバシーガラスが使用されていることが多く、外からは車内が見えにくいようになっています。さらに、フロントガラス上部には通常のサンシェードやステッカーが一切見られず、内側には専用の無線機や速度測定装置が設置されていることもあります。ボディ全体では、泥はねや傷が少なく、常に清潔な状態が保たれている点も特徴です。

 

覆面パトカーのナンバーを持つ車の採用車種別特徴と地域差

覆面パトカーに採用される車種は、排気量3000cc以上の国産高性能4ドアセダンが中心です。トヨタクラウン」「マークX」、日産「スカイライン」「ティアナ」、スズキ「キザシ」、スバル「レガシィB4」などが圧倒的多数派を占めています。近年ではレクサスGSのような高級セダンも導入が進んでいます。

 

地域差も存在し、首都圏では高級セダンが多く配置されている傾向が見られます。一方、地方ではセダン以外にもスポーツカーやSUVタイプの導入も増加しており、従来の定番车種での判別がより困難になってきているのが現状です。県警単位での独自の判断により、地域の交通事情に合わせた車両選択が行われているため、同じナンバーの地域内でも複数の車種が混在することがあります。

 

ボディカラーは白、黒、グレー、シルバーといった彩度の低い目立たない色が主流で、メーカーオプションも最小限の標準グレード仕様とされています。エアロパーツやカスタム部品の装着はなく、極めてノーマルな状態で運用されるのが特徴です。

 

覆面パトカーのナンバーから推測できる取り締まり活動の実態

覆面パトカーの走行パターンと取り締まり活動には、ナンバーと地域の管轄から推測できる一定の法則があります。高速道路では、追い越し車線での速度超過車両を狙う傾向が顕著です。前方の対象車両に長時間追従し、違反が確実な状況を確認した上で検挙という流れが典型的なパターンになっています。

 

深夜帯では、交通量の少ない環境を活かして前方車両への追従時間が長くなる傾向があります。信号待ちの際は停止線ぴったりで停止し、発進も模範的で急ぎすぎることはありません。これは一般車両に紛れることが重要だからです。

 

パーキングエリアや道路脇では、周囲の状況が確認できる位置に駐車することが多く、エンジンをつけたままアイドリング状態を保つケースが多いのです。人通りの少ない深夜でも、街灯の下や明るい場所に停車する習慣があります。交通安全運動期間中は取り締まりが強化されるため、特に注意が必要です。一般道では事故多発地点や通学路周辺での巡回が増加し、朝夕の通勤時間帯や深夜帯に信号無視や速度超過の重点的な監視が行われています。

 

各地域の管轄に応じた取り締まり活動が行われているため、そこに配置されたナンバーの覆面パトカーの活動パターンを理解することは、安全運転を心がける上で重要な知識となるのです。

 

参考:覆面パトカーの見分け方と安全運転について
https://ainavi.jp/portal/industory/how-to-identify-and-distinguish-masked-police-cars/
参考:ナンバープレートと覆面パトカー識別の実態
https://car-me.jp/articles/12701

 

 


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