エアトレック ターボr スペックから維持費と性能

三菱エアトレックターボRのスペックと実力をご存じですか?ランエボ譲りのエンジンを搭載したこのSUVは、240馬力のハイパワーと独特の走行性能を誇ります。購入や維持を検討するなら、どんな特徴を知っておくべきでしょうか?

エアトレック ターボr スペック性能詳細

エアトレック ターボRの主要スペック
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エンジン性能

4G63ターボエンジン搭載、240馬力・35.0kg・mの高トルクを実現

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駆動システム

FULL4WD方式と5速ATの組み合わせで安定した走行

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ボディサイズ

全長4465mm×全幅1750mm×全高1540mmのコンパクトSUV

エアトレック ターボrのエンジン詳細スペック


AP イグニッションコイル ミツビシ エアトレック CU2W 4G63 SOHC,ECI,Turbo 2000cc 2001年03月~2005年09月
エアトレック ターボRに搭載される4G63型ターボエンジンは、ランサーエボリューションシリーズで名を馳せた名機です。直列4気筒DOHC16バルブICターボという構成で、総排気量1997ccから最高出力240ps(177kW)を5500rpmで発生させます。最大トルクは35.0kg・m(343N・m)を2500rpmという低回転域で発揮し、ランエボGT-Aと同等のトルク特性を持っています。
参考)エアトレック ターボR(三菱)[5AT]のカタログ詳細情報|…

このエンジンの特徴は、ボア85mm×ストローク88mmのロングストローク型設計にあり、低中速域でのトルクフルな走りを実現しています。圧縮比は8.8で、無鉛プレミアムガソリンを使用します。エアトレック専用にはランエボよりも小さいタービンが採用され、ブーストのかかり始めが早く、3500rpm付近から力強い加速が得られます。
参考)https://news.livedoor.com/article/detail/22585278/

燃料供給装置はECI-MULTI(電子制御燃料噴射)方式を採用し、燃料タンク容量は60リットルです。鋳鉄製のシリンダーブロックは重量こそあるものの、チューニングマージンと耐久性に優れた特性を持っています。
参考)三菱・4G63 - Wikipedia

エアトレック ターボRの詳細なエンジンスペックと性能データが確認できる公式カタログ情報

エアトレック ターボrの走行性能と馬力

エアトレック ターボRは、SUVでありながら240馬力という自主規制に近いパワーを誇ります。車両重量1520kgに対してパワーウェイトレシオは約6.42kg/PSとなり、軽快な走りを実現しています。2500rpmから最大トルクの35.0kg・mを発生させるため、アクセルを踏み込んだ瞬間から力強い加速が得られます。
参考)三菱 エアトレック ターボR href="https://w.atwiki.jp/grasoturismo/pages/2205.html" target="_blank">https://w.atwiki.jp/grasoturismo/pages/2205.htmlamp;#039;02 - グランツ…

トランスミッションは5速フルオートマチック(INVECS-IIスポーツモード)を採用し、マニュアルシフトはインパネシフトレバーとステアリングスイッチの両方で操作可能です。最終減速比は3.333、変速比は1速3.789から5速0.731まできめ細かく設定されています。
参考)三菱 エアトレック 試乗レポート

高速道路での追い越し加速ではランエボをわずかに凌ぐほどの性能を持ち、タイトコーナーの立ち上がりでもパワーアンダーステアが抑えられた走りが可能です。ただし、SUVという車高の高さから、セダンタイプのランエボとは異なる運動性能となります。​

スペック項目 数値
最高出力 240ps/5500rpm
最大トルク 35.0kg・m/2500rpm
車両重量 1520kg
パワーウェイトレシオ 6.42kg/PS
駆動方式 FULL4WD

エアトレック ターボrのサスペンション構造

エアトレック ターボRの足回りは、専用チューニングが施されたサスペンションとスタビライザーで構成されています。フロントにはマクファーソンストラット式、リアにはマルチリンク式を採用し、SUVながらスポーティな走行性能を実現しています。​
ブレーキシステムは前輪にベンチレーテッドディスク、後輪にディスクブレーキを装備し、ABSやEBD(電子制動力配分装置)、ブレーキアシストなどの安全装備も標準装備されています。タイヤサイズは前後とも215/60R16で、16インチアルミホイールが標準装備です。​
サスペンションのチューニングは引き締められた設定となっており、荒れた路面では硬さが伝わってくるものの、意外に心地よい乗り心地が保たれています。ステアリング形式はパワーアシスト付きラック&ピニオンで、最小回転半径は5.7mです。​
LSD(リミテッドスリップデフ)が標準装備されており、FULL4WDシステムと相まって高い走破性能を発揮します。​

エアトレック ターボrの燃費と維持費

エアトレック ターボRの燃費は、市街地走行で8~9km/L程度、高速道路走行で15km/L前後という実績が報告されています。ハイオクガソリン仕様であることに加え、ターボエンジン特有の燃料消費の多さから、燃費性能は決して良好とは言えません。
参考)三菱 エアトレック 2001年6月~2005年10月生産モデ…

年間維持費は約40万6800円と試算されており、2000ccクラスの平均維持費と比較して約8万円高い水準です。主な維持費の内訳として、プレミアムガソリン代、自動車税、保険料、車検費用などが挙げられます。さらに、エンジンオイルの消費が多いという特性があり、定期的な補充が必要になる場合もあります。
参考)CU2W エアトレック ターボR 性能と維持費 4WD/5…

中古車として購入する場合、車両価格は比較的安価ですが、細かな故障も発生しやすいため、予備費を確保しておくことが推奨されます。エアコンやオルタネーターの故障、エンジンルームからの異音など、経年劣化による不具合に注意が必要です。
参考)三菱 エアトレックの弱点や故障、【部品屋の視点】で解説するよ…

エアトレック ターボrの装備と快適性能

エアトレック ターボRには充実した装備が標準またはオプションで用意されています。安全装備として運転席・助手席エアバッグ、サイドインパクトバー、前席シートベルトプリテンショナー&フォースリミッター、チャイルドシート固定機構付きシートベルトが標準装備されています。​
快適装備としてはフルオートエアコン、パワーウィンドウ、集中ドアロック、キーレスエントリー、本革巻きステアリング、ステアリングチルト機構が標準で備わります。シートは分割可倒式リアシートを採用し、UVカットガラスとプライバシーガラスも標準装備です。​
オプション装備には、キセノンヘッドランプ(HID)、DVDナビゲーション、サンルーフ/ムーンルーフ、ウッドパネル、寒冷地仕様などが用意されています。フロントフォグランプ、フロントスポイラー、リアスポイラー、リアワイパーは標準装備です。​
室内寸法は室内長1845mm×室内幅1460mm×室内高1220mmで、5名乗車に十分なスペースを確保しています。ボディカラーはレッドソリッド、ブラックマイカ、ディープブルーマイカ、クールシルバーメタリック、ホワイトパールなどが設定されていました。​

エアトレック ターボrの中古購入チェックポイント

エアトレック ターボRを中古で購入する際には、いくつかの重要なチェックポイントがあります。まずエンジンルームの状態確認が最重要で、オイル漏れやエンジンオイルの汚れ具合、異音の有無を確認する必要があります。特に4G63ターボエンジンは高性能ゆえに過酷な使われ方をしている個体も多く、メンテナンス履歴の確認が欠かせません。​
エアコンやオルタネーターの故障は高額修理につながるため、試乗時にエアコンの効き具合や発電系統の動作を確認しましょう。車体やサスペンションマウント部のサビ・腐食もチェックポイントで、特に寒冷地仕様でない車両が雪国で使用されていた場合は注意が必要です。​
座席のサポート部分のシワやヨレ、擦れ具合から使用状況を推測できます。ターボ車特有のチェック項目として、ターボチャージャーの異音やブースト圧の立ち上がり、排気ガスの色なども確認すべきです。​
中古車価格は19.9万円から62万円程度の幅があり、走行距離や年式、整備状態によって大きく異なります。新車価格が約230万円だったことを考えると、かなり手頃な価格帯となっていますが、その分メンテナンスコストを見込んでおく必要があります。
参考)https://www.goo-net.com/catalog/MITSUBISHI/AIRTREK/4007644/

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