ウインカー ワンタッチ機能と使い方、搭載車種

車線変更時に便利なワンタッチウインカーは、レバーを軽く操作するだけで自動点滅する機能です。しかし違反になる可能性や誤操作の問題もあります。あなたの車にこの機能は必要でしょうか?

ウインカー ワンタッチ機能

ワンタッチウインカーの基本機能
🚗
自動点滅機能

レバーを軽く操作すると3回または5回自動で点滅し消灯

⚙️
操作の簡略化

レバーを戻す手間がなく車線変更時に便利

戻し忘れ防止

自動消灯により出しっぱなし防止で後続車への誤解を回避

ウインカー ワンタッチとは何か

 

ワンタッチウインカーは、ウインカーレバーを軽く「チョン」と倒すだけで、自動的に3回または5回点滅し、そのまま消灯する機能です。欧州で広く採用されていた機能で、近年は国産車でも軽自動車から高級車まで幅広く搭載されるようになりました。通常のウインカー操作では、レバーを「カチッ」となる位置まで倒すと常時点滅し続けますが、ワンタッチ機能では軽く触れるだけで自動的に点滅と消灯が完了します。
参考)軽く触れると3回点滅する「ワンタッチウインカー」って知ってる…

この機能の最大のメリットは、高速道路などでの車線変更時にレバーを戻す操作が不要になる点です。誰もが一度は経験したことがあるウインカーの出しっぱなしを防止でき、ドライバーの操作負担を軽減します。車線変更時のハンドル操作量では、ウインカーレバーが自動で戻ることはほとんどないため、この機能によって人為的なミスを減らすことができるのです。​
最近では、ワンタッチウインカーの点滅回数を変更できたり、機能自体をキャンセルできる車種も登場しています。スズキスイフトでは、販売店で設定変更することで点滅回数を1回から4回の範囲で変更可能です。このように、ユーザーの好みに合わせたカスタマイズができる車種が増えてきています。
参考)ワンタッチウィンカーは本当に必要な機能なのだろうか - 自動…

ウインカー ワンタッチの操作方法

ワンタッチウインカーの基本操作は非常にシンプルで、ウインカーレバーを軽く上下に倒すだけです。通常のウインカー操作のように「カチッ」と音がするまでレバーを倒す必要はなく、軽く触れる程度の力で十分です。この軽い操作により、設定された回数(3回または5回)だけウインカーが点滅し、自動的に消灯します。​
多くの製品にはキャンセル機能も搭載されています。ワンタッチウインカーが点滅中に、反対側のレバーを倒すと点滅をキャンセルできます。この機能により、「ウインカーを出しはじめてしまったけれど、危ないから止めよう」という時に途中でやめることが可能です。
参考)EASY WINKER

通常の右左折時には、従来通りレバーを「カチッ」となる位置まで倒せば、常時点滅モードとして使用できます。つまり、ワンタッチ機能と通常機能を場面によって使い分けることができる設計になっています。ただし、ワンタッチ機能では「1回だけ点灯させる」ということが難しくなっているのが特徴です。
参考)「ワンタッチウィンカー」とは? いらない? それとも便利?

ウインカー ワンタッチの搭載車種

トヨタは長らくワンタッチウインカーの採用に慎重な姿勢をとっていましたが、2020年に登場した4代目ヤリスで初めて採用しました。トヨタ車の特徴は、他メーカーが3回点滅なのに対し、5回点滅を基本としている点です。これは道路交通法の「進路変更する3秒前」というルールを考慮したもので、3回点滅では3秒に足りないという判断から5回に設定されています。
参考)トヨタ車はなぜ5回? 他は3回なのに!! ワンタッチウインカ…

国産車では、ホンダ、スズキ、ダイハツ、ニッサン、菱などの軽自動車を含む多くの車種でワンタッチウインカーが採用されています。トヨタ車では、アルファード・ヴェルファイア30系、ハリアー60系・80系、C-HR、ハイエース200系、エスティマ50系、プリウス50系、ノア・ボクシー80系、クラウン210系・220系、ランドクルーザー200系、ランドクルーザープラド150系など、幅広い車種に設定されています。
参考)『現行の軽自動車でワンタッチウインカーが採用されてる車種..…

純正で搭載されていない車種でも、後付けでワンタッチウインカー機能を追加できる製品が多数販売されています。カプラーオンタイプの製品なら、配線加工なしで簡単に取り付けが可能です。価格は4,000円台からと比較的手頃で、DIYでの取り付けにも対応しています。
参考)ワンタッチウインカーをDIY取り付けする方法

ウインカー ワンタッチと法規制の関係

ワンタッチウインカーには法律上の問題点があります。道路交通法第53条では「進路変更が終わるまで合図を継続しなければならない」と定められており、道路交通法施行令第21条では「進路変更する3秒前」から合図を出す必要があるとされています。しかし、ワンタッチウインカーの3回や5回の点滅では、この法律に適合しない場合があるのです。
参考)車の「ワンタッチウインカー」使うとhref="https://kuruma-news.jp/post/868065/2" target="_blank">https://kuruma-news.jp/post/868065/2quot;違反href="https://kuruma-news.jp/post/868065/2" target="_blank">https://kuruma-news.jp/post/868065/2quot;になる? 標準装備…

保安基準では、ウインカーは「毎分60回以上120回以下の一定の周期で点滅するもの」と規定されています。もっとも遅い毎分60回だった場合、点灯は1秒間に1回となり、3回の点灯では進路変更の3秒前に点灯させても、進路変更を始めるときにはすでに消えてしまう計算になります。この状況を懸念して、トヨタは5回点滅を採用していますが、それでも状況によっては不十分となる可能性があります。
参考)https://news.yahoo.co.jp/articles/e5d9517087150216e44bddd6259a67e58137efa9

警察署交通安全課の見解では、ワンタッチウインカーだけでは合図として不十分になる場合があり、違反となる可能性が指摘されています。特に進路変更では「3秒前にウインカーを出したあと、完了するまで合図を継続しなければならない」ため、ワンタッチウインカーのみに頼ると合図不履行となるリスクがあります。状況に応じて通常の常時点滅モードと使い分けることが重要です。
参考)車の「ワンタッチウインカー」 一見便利でも「違反の可能性」あ…

ウインカー ワンタッチの設定変更方法

多くの車種では、ワンタッチウインカーの点滅回数を変更できる機能が用意されています。後付け製品の場合、コントローラーボックスのスイッチを上下することで、点滅回数を3回から8回まで設定可能なものがあります。例えば、スイッチを全て下にすると3回点滅、スイッチ1のみを上にすると4回点滅、スイッチ2のみを上にすると5回点滅というように、細かく調整できます。
参考)TOYOTA アルファード ヴェルファイア 30系 5ピン…

純正装備の場合でも、販売店や正規ディーラーに持ち込むことで設定変更が可能な車種があります。スズキのスイフトでは、整備担当者がECUにアクセスする端末を使って、数分で点滅回数を3回から4回に変更できます。この作業は無料で対応してもらえる場合もあります。
参考)スイフト(ZC72S) ワンタッチウインカー設定変更 : n…

トヨタのヤリスなど、純正で5回点滅のワンタッチウインカーを搭載している車種では、3回に変更するための専用キットも販売されています。「5回は多い、欧州車のように3回がいい」というユーザー向けに、カプラーオン接続で簡単に変更できる製品が用意されています。このように、ユーザーの好みや使用状況に合わせて、点滅回数をカスタマイズできる選択肢が増えてきています。
参考)純正ワンタッチウインカーの回数を、5回→3回に変更する電装カ…

DIY Laboでは純正ワンタッチウインカーの点滅回数変更キットの取り付け方法を詳しく解説しています

ウインカー ワンタッチのメリットとデメリット

ワンタッチウインカーの最大のメリットは、操作の簡便性です。レバーを軽く触れるだけで自動的に点滅と消灯が完了するため、ドライバーの負担が大幅に軽減されます。特に高速道路での車線変更時には、レバーを押した状態を維持したりレバーを戻す操作が必要ないため、非常に便利で安全な機能と評価されています。​
リレーレス設計の製品では、動作音が全くしないという利点もあります。一般的なリレー式の製品は動作時に「カチッ」と音がしますが、リレーレス仕様なら無音で動作します。また、戻し忘れによるウインカーの出しっぱなしを防止でき、後続車に勘違いさせる恐れを減らせます。​
一方で、デメリットも存在します。「間違えて操作したときに5回点滅するのがうざい」「間違って出したらキャンセルできないから不便」という声があり、誤操作時の対処に不満を持つユーザーもいます。また、「ワンタッチウインカーだけでは合図として不十分」「車線変更でも3回じゃ足らない」という指摘もあり、法律上の問題を懸念する声も少なくありません。わずか数回しか点灯しないワンタッチウインカーで割り込んでくるように車線変更されると、周囲のドライバーがイラっとするという意見もあります。​

ウインカー ワンタッチの後付け取り付け

純正でワンタッチウインカーが装備されていない車種でも、後付けで機能を追加できます。カプラーオンタイプの製品を選べば、配線加工を一切せずに取り付けが可能で、DIY初心者でも比較的簡単に作業できます。取り付けに必要な作業は、ハンドルコラムカバーを外して純正配線カプラーに割り込み接続し、ヒューズボックスからIG電源を取り出すだけです。​
具体的な取り付け手順として、まずハンドル位置を一番上に上げ、ハンドルを90度右に切ってネジを外します。ハンドルコラムカバー下側を内側方向に押し込むように寄せると、カバーが外れます。カバーを外すとハンドル根元に純正配線のカプラーが見えるので、ここに製品のカプラーを割り込ませます。​
電源線は、助手席側のヒューズボックスからIG電源を取り出して接続します。車種別キットの場合、説明書にどのヒューズからIG電源を取るべきか詳しく記載されているため、検電テスターで調べる作業は不要です。製品価格は4,000円台からで、工具があれば自分で取り付けることができます。
参考)エンラージ商事オフィシャルショップ / ワンタッチウインカー

DIY Laboでは新型80ハリアーへのワンタッチウインカー後付け方法を画像付きで詳しく解説しています

ウインカー ワンタッチの点滅回数の違い

ワンタッチウインカーの点滅回数は、メーカーや車種によって異なります。欧州車を含む多くの車種では3回点滅が標準ですが、トヨタ車は5回点滅を基本としています。この違いが生まれた背景には、道路交通法への解釈の違いがあります。​
トヨタが5回点滅を採用した理由は、「進路変更する3秒前」という道交法のルールに配慮したためです。3回点滅では3秒に満たないため、より安全性を重視して5回に設定しました。しかし、5回でも状況によっては不十分となる可能性があり、「自動車メーカーが純正機能として採用することで、ウインカーは数回で十分という誤解を生む懸念もある」という指摘もあります。​
後付け製品では、点滅回数を3回から8回まで自由に設定できるものもあります。ユーザーの運転環境や好みに合わせて、最適な点滅回数を選択できる柔軟性があります。純正装備でも、車種によっては販売店で点滅回数を変更できる場合があり、1回から4回の範囲で調整可能です。このように、点滅回数のカスタマイズ性が高まっているのが現在のトレンドです。​

 

 


Yuumo+ バイク ウインカー LED 極小 高輝度 ミニ ナノ 小型 M6 汎用 4個セット アンバー オレンジ