ダイハツ・シグラは、トヨタ自動車とダイハツ工業が共同開発し、2016年8月からインドネシア市場で販売されている7人乗り小型MPV(ミニバン)です。サンスクリット語で「反応がすばやい」という意味を持つこのクルマは、現地のアストラ・ダイハツ・モーター(ADM)で製造され、日本国内では販売されていません。
参考)ダイハツ・シグラ - Wikipedia
シグラはダイハツとしてアギア/アイラに続き、インドネシア政府のローコストグリーンカー(LCGC)政策に適合する2つ目の車種として位置づけられています。この政策に適合することで、1,200cc以下の排気量で1リットルあたり20km以上の燃費基準をクリアし、高額商品に科される「ぜいたく税」が免除されるなど、価格面での優位性を確保しています。
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2016年の発売開始から約8年で37万台を売り上げ、ダイハツのインドネシア法人の売上のうち約3割を占める主力車種となっています。2025年1月には現地におけるダイハツ全体の31%にあたる3,467台を販売するなど、現在も高い人気を維持しています。
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ダイハツ公式の新型シグラ発表情報はこちら(製品コンセプトや開発背景の詳細が確認できます)
シグラの開発にあたっては、ダイハツが日本で培った軽自動車の技術やノウハウが存分に展開されています。多人数乗車や多くの荷物を積む点など、インドネシア現地で求められるニーズを反映し、初めてマイカーを購入する若年層ファミリー層を主なターゲットに据えて開発されました。
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プラットフォームには、コンパクトカー「アイラ」と共通のグローバルAセグメントプラットフォームを活用し改良を加えています。エンジン横置き・前輪駆動(FF)レイアウトを採用することで、LCGC政策の厳しい燃費基準を達成し、軽量化も追求しています。
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室内空間を最大限に有効活用する技術とノウハウを生かした本格的MPVとして設計され、小型車ながら大人7人が快適に座れる居住空間と、日常生活で求められる荷物収納スペース、さらに高い小回り性(最小回転半径4.5m)を実現しています。
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シグラのボディサイズは、全長4,070~4,110mm×全幅1,655mm×全高1,600mm、ホイールベースは2,525mmとなっています。全長4m級というコンパクトなサイズながら、3列シート7人乗りを実現している点が最大の特徴です。
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エクステリアデザインでは、フロントグリルやバンパーが横に広がったデザインを採用し、車体の幅の広さを強調しているのが特徴です。フロントマスクは2019年と2022年に商品改良が実施され、内外装デザインと装備の見直しが行われています。
車両重量はグレードによって920~990kgと軽量に抑えられており、これがLCGC政策適合と優れた燃費性能の実現に貢献しています。ボディカラーは全7色から選択可能となっています。
参考)ダイハツシグラとは - わかりやすく解説 Weblio辞書
シグラには2種類のエンジンが用意されています。ベーシックグレードには1KR-FE型 直列3気筒 1.0リットルエンジンを搭載し、最大出力67PS、最大トルク9.1kgmを発生します。上級グレードには3NR-FE型 直列4気筒 1.2リットルのアセアン向け次世代エンジンを搭載し、最大出力88PS、最大トルク11.0kgmを発生します。
トランスミッションは5速マニュアル(MT)または4速オートマチック(AT)から選択できます。1.0リットルエンジンは燃費性能・出力などを改良したKRエンジンで、1.2リットルエンジンは新型NRエンジンとしてダイハツがアセアン向け次世代エンジンと位置づけるものです。
これらのエンジンは高い燃費性能を実現し、LCGC政策が求める1リットルあたり20km以上の燃費基準をクリアしています。FF(前輪駆動)レイアウトの採用により、後輪駆動レイアウトを採用する同社の別モデル「セニア」では適応不可能だったLCGC政策への適合を可能にしました。
シグラのグレード構成は、排気量1.0LのD(MT仕様)、排気量1.2LのM(MT仕様)、X(MTおよびAT仕様)、R(MTおよびAT仕様)となっています。グレードによるボディサイズの差はありませんが、パワートレインと装備内容が異なります。
上級グレードには7インチのタッチ式オーディオが標準装備され、後席の快適性を高めるエアサーキュレーターも装備されています。安全性や快適性を意識した設計が随所に見られ、ファミリー層のニーズに応える仕様となっています。
参考)https://news.livedoor.com/article/detail/29895409/
2019年には内外装デザインと装備の見直しが実施され、2022年にはフロントマスクの意匠変更を中心としたアップデートが行われるなど、継続的な商品改良が施されています。これらのアップデートにより、発売から約8年が経過した現在も競争力を維持しています。
インドネシアでの新車価格は、1億3,800万~1億8,160万ルピア(約131万7,000円~173万3,000円)です。最も安いグレードは排気量1.0LのD(MT仕様)で約1億3,820万ルピア(約129万8,919円)、最も高いグレードが排気量1.2LのR DLX(AT)で約1億8,510万ルピア(約167万円)となっています。
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300万円以上するミニバンも多い日本と比べると、非常に安価な価格設定となっており、これがLCGC政策適合による税制優遇と相まって、大きな競争優位性を生み出しています。手頃な価格と実用性を両立したモデルとして、インドネシア市場で高い支持を集めています。
日本国内のユーザーからも「この価格で7人乗りはありがたい」「都市部でも使いやすいサイズ」「小さいけど広い、まさに理想のファミリーカー」といったコメントが寄せられており、「日本にも出して欲しい」という期待の声も少なくありません。約127万円から購入できる7人乗りMPVというコストパフォーマンスの高さが、大きな話題となっています。
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シグラの最大の特徴は、全長4,110mmというコンパクトなボディサイズながら、2-3-2の3列シート7人乗り配置を実現している点です。ダイハツが日本で培った軽自動車開発における室内空間の最大化技術が存分に活用されています。
参考)ダイハツ、7人乗り小型ミニバン 「シグラ」をインドネシアで発…
小型車ながら大人7人が快適に座れる居住空間を確保し、日常生活で求められる荷物収納スペースも十分に用意されています。室内空間を最大限に有効活用する技術とノウハウを生かした本格的MPVとして設計されており、ファミリー層が求める実用性をしっかりと満たしています。
参考)https://news.kakaku.com/prdnews/cd=kuruma/ctcd=7010/id=58369/
ホイールベース2,525mmという寸法も、限られた全長の中で室内空間を最大化するために最適化されています。最小回転半径4.5mという小回り性能も確保されており、狭い道や駐車場での運転のしやすさにも配慮されています。
シグラはトヨタ自動車へOEM供給も実施されており、トヨタでは「カリヤ」(CALYA)という車名で販売されています。シグラの開発にはトヨタとダイハツが共同で取り組み、ダイハツがインドネシアで現地生産したものをトヨタにもOEM供給する形となっています。
参考)トヨタ、ダイハツ製MPV カリヤ 発表…インドネシア
カリヤとシグラでは、フロントのデザインが異なります。フロントグリルは、カリヤが台形であるのに対し、シグラは六角形のデザインを採用しています。フォグランプも両車で異なるデザインとなっており、各ブランドのアイデンティティを表現しています。
インドネシアはトヨタ車の人気が高い地域ですが、1992年から設立された「アストラ・ダイハツ・モーター」の存在により、ダイハツ車も高評価を集めています。2002年にはダイハツが持ち株を61.75%まで引き上げ、実質ダイハツの子会社となった同社が製造する7人乗りミニバン・シグラが、トヨタ「カリヤ」としても販売されているのです。
参考)https://ameblo.jp/bank-jp/entry-12614288546.html
シグラの最大の独自性は、5速マニュアルトランスミッションの設定がある点です。近年の日本市場ではミニバンでMT設定があるモデルは非常に稀であり、運転の楽しさを重視するユーザーからも注目を集めています。
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全長4.1m級という「ちょうどいいサイズ」も、日本の狭い道路環境や駐車場事情を考えると非常に魅力的です。スライドドアは非搭載ですが、そのぶん車両重量の軽量化とコスト削減に貢献しており、シンプルで実用的な設計思想が貫かれています。
2025年10月1日から5日まで開催された「バンドン国際オートショー 2025」でもシグラは出展され、その実用性と価格に日本国内のユーザーからも注目と関心の声が上がっています。ダイハツはインドネシア市場で17年連続国内販売第2位という地位を確立しており、シグラはその中核を担うモデルとして今後も注目が続きそうです。
日本では軽自動車やコンパクトカーに強いダイハツですが、7人乗りミニバンの選択肢は限られています。約130万円からという低価格で、MT設定もあり、コンパクトながら7人乗車可能なシグラのような車種が日本市場に投入されれば、新たな需要を開拓できる可能性があります。

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