新型カムリ トヨタ ハイブリッド搭載で性能向上

トヨタの11代目新型カムリがアメリカで新登場。全モデルをハイブリッド専用化した新型カムリの性能、安全技術、燃費性能、デザイン変更など、注目する理由を詳しく解説。海外専売車となった新型カムリの特徴とは?
新型カムリ トヨタ ハイブリッド搭載で性能向上
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フルモデルチェンジの概要

6年ぶりのフルモデルチェンジで11代目を実現。ハイブリッド専用化とTNGA-Kプラットフォーム採用により、走行性能が大幅に向上しました。

第5世代ハイブリッドシステム

THSⅡが搭載され、燃費効率が高まりました。前輪駆動で225PS、四輪駆動で232PSを発揮します。

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次世代安全技術

Toyota Safety Sense 3.0が全車標準搭載。昼間の自転車、夜間の歩行者検知能力が向上。

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ハンマーヘッドデザイン採用

プリウスやクラウンと同じハンマーヘッドスタイルを採用。シャーク型のフロントマスクが特徴です。

新型カムリ トヨタ ハイブリッド搭載

新型カムリ トヨタ 11代目フルモデルチェンジの詳細

 

トヨタ自動車は2023年11月14日にアメリカで新型「カムリ」を初公開しました。これは6年ぶりのフルモデルチェンジで、11代目となります。従来のV6エンジンモデルが廃止され、全ての車両がハイブリッド専用車となった点が最大の特徴です。北米市場での価格は28,400ドル(約439万円)から36,125ドル(約560万円)の価格帯が設定されており、海外専売車種として販売が継続されます。残念ながら日本国内では販売の予定はなく、国内モデルは2023年12月をもって販売終了となり、44年の販売歴史に幕を下ろしました。

 

TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)の「TNGA-Kプラットフォーム」が採用され、より洗練された走行性能と乗り心地が実現されています。このプラットフォームは、エンジンと乗員レイアウトを低く配置することで、スポーティな低重心デザインを実現する重要な基盤となっています。前輪駆動モデルと全輪駆動モデル両方に対応し、従来モデルから大幅な進化を遂げた新型カムリは、グローバル戦略車としての存在感を高めています。

 

新型カムリ トヨタ 第5世代ハイブリッドシステム搭載による燃費向上

新型カムリに搭載される第5世代のハイブリッドシステムは「THSⅡ」と呼ばれ、効率を高めた最新技術が採用されています。2.5リットルの直列4気筒ダイナミックフォースエンジンに、新開発の電気モーター2基を組み合わせたシステムで、前輪駆動車は225PS(228馬力)、全輪駆動車は232PS(235馬力)の最高出力を発揮します。特に注目すべき点は、後輪駆動用の3番目の電気モーターが搭載されており、必要に応じてAWD機能が供給される仕様です。

 

エンジンの最高出力は131kW(178PS)で最大トルク221Nm(22.5kgm)を発揮し、フロントモーターは最大出力88kW(120PS)、リアモーター最大出力40kW(54PS)となっています。トランスミッションは電気式無段変速機(eCVT)を採用し、スムーズな加速と高い応答性を実現。ダイナミックフォースエンジンの熱効率は世界トップクラスの41%を達成しており、高出力と低燃費の両立が可能になっています。リチウムイオン電池が採用され、バッテリー性能も大幅に向上しました。

 

新型カムリ トヨタ ハンマーヘッドデザインと外観の変更

新型カムリの外観は「ハンマーヘッド」デザインが採用され、シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)から着想を得たユニークなフロントマスクが特徴です。このデザイン言語は新型プリウス、bZ4X、クラウンスポーツ、クラウンエステートなど、トヨタの最新モデルに急速に広まっており、トヨタの象徴的なデザインアイデンティティとなっています。フロント部には、新開発のL字型デイタイムランニングライト「シグネチャーランプ」が採用され、ヘッドライトの形状がより鋭くなり、個性と先進性を強調します。

 

ボディカラーには黒ルーフとボンネットを採用したツートン仕様が用意されており、スポーティなイメージが一層引き立ちます。高級グレードの「GT-Sコンセプト」は足回りが強化され、迫力のあるウィングも採用されています。全長4885mm×全幅1840mm×全高1455mm、ホイールベース2825mmの寸法は10代目から一回り大きくなっており、より堂々とした風貌になっています。

 

新型カムリ トヨタ Toyota Safety Sense 3.0による安全性能向上

新型カムリには次世代の「Toyota Safety Sense 3.0」が全車標準搭載されており、昼間の自転車や夜間の歩行者などの検知能力が大幅に向上しました。プリクラッシュセーフティシステムは交差点での衝突回避や衝突被害軽減に対応した最新タイプを採用し、レーザーレーダーとカメラを用いて前方の障害物を検知します。衝突の危険がある場合、まずドライバーにブザーとディスプレイ表示で警報を出し、ブレーキを踏むように促します。

 

レーダークルーズコントロールは先行車との車間距離を一定に保ち、レーントレーシングアシスト(LTA)は高速道路走行時に車線維持に必要なステアリング操作をサポートします。ロードサインアシスト(RSA)では、制限速度や一時停止、進入禁止、はみ出し禁止といった主要な交通標識を読み取ってインパネに表示します。レーンディパーチャーアラート(LDA)はカメラによって走行車線を認識し、車線逸脱の可能性を検知した場合にドライバーに警報を出します。

 

アドバンスドセーフティ機能も充実しており、インテリジェントクリアランスソナーはアクセルの踏み間違いや踏みすぎによる衝突を緩和し、被害軽減に寄与します。デジタルインナーミラーは車両後部のカメラ映像をルームミラーに表示し、視認性を大幅に向上させます。Advanced Parkはリモート機能付きで、専用スマホアプリから車外で遠隔操作して駐車を行うことも可能です。パノラミックビューモニター(360°モニター)では斜め後ろや真横など目が届きにくい箇所も確認でき、ブラインドスポットモニター(BSM)は隣の車線の車両をレーダーで検知し、死角エリアに入ると警告します。

 

新型カムリ トヨタ 独自視点:ハイブリッド専用化戦略とセダン市場の再評価

新型カムリの最も重要な特徴は、V6ガソリンエンジンモデルを廃止し、全車ハイブリッド専用化した点です。これはトヨタが環境対応と燃費効率を最優先に考える経営戦略の表れであり、セダン市場において電動化技術の重要性を示しています。一部の顧客にとってはV6エンジンの廃止が物足りないかもしれませんが、ハイブリッド技術の導入による燃費向上と環境性能の向上は、持続可能な自動車社会への重要な一歩です。

 

興味深いことに、新型カムリは米国市場を中心とした海外専売車種となった一方で、日本国内での販売は終了されました。1980年の国内専用モデル「セリカ カムリ」から始まり、その後の「カムリ」へのリネーム、そして44年間にわたる日本市場での販売実績を持つカムリが、国内市場から撤退することは、セダン市場の構造的変化を象徴しています。しかし、北米市場では15年連続で乗用車販売台数No.1を獲得するなど、グローバルでの成功は変わりません。価格帯の幅広さ(約439万円~560万円)や、TNGA-Kプラットフォームによる高い走行性能、そして新しいハンマーヘッドデザインによるイメージの刷新は、セダンという車種の可能性を再評価させるに十分な要素となっています。

 

インテリア面でも新しいアプローチが取られており、センターメーターの採用やエアコン吹き出し口の変更により、より使い勝手の良い仕様へ改良されています。グレード「LE」と「SE」には7インチのデジタルメーターと8インチのディスプレイが搭載され、上位グレードの「XLE」と「XSE」には12.3インチのフルデジタル液晶メーターと12.3インチのディスプレイにアップグレードされます。電動パーキングブレーキ&ホールド機能も採用され、最新の利便性が確保されています。

 

新型カムリが日本再導入を望む人も多い理由は、セダン市場が実用性と快適性を求めるユーザーにとって依然として重要な選択肢であることを示しています。環境対応から内装の最新化まで、次世代へのトヨタの自信が詰まった新型カムリは、「セダン文化」の復権を目指す一つの重要なモデルとなるでしょう。

 

参考情報:新型カムリの詳細仕様について
米国 トヨタ 新型「カムリ」2025年モデル 6年ぶりの フルモデルチェンジについての詳細情報
参考情報:カムリのデザイン進化と安全機能について
カムリの特徴は?新型の情報や内外装の特徴についての詳細解説

 

 


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