シボレー・シルバラードは、ゼネラルモーターズがシボレーブランドで販売するフルサイズピックアップトラックです。従来のシボレー・C/Kシリーズの後継として1999年に登場し、全米で年間売り上げ2位を誇る人気車種となっています。 フォード・Fシリーズに次ぐ販売実績を持ち、アメリカのピックアップトラック市場で確固たる地位を築いています。
参考)シボレー・シルバラード - Wikipedia
シルバラードという名称は、もともとC/Kシリーズの高級トリムレベルとして使われていた名称でした。 1999年のフルモデルチェンジを機に車名として採用され、以降シボレーのフルサイズピックアップの代名詞となっています。姉妹車としてGMC・シエラがあり、プラットフォームを共有しているほか、キャデラック・エスカレードやハマーH2といった大型SUVとも車台を共用しています。
参考)シボレー・ピックアップの旗艦モデル。シルバラードを中古から新…
現行モデルは2019年から販売されている第4世代で、上下に2分割されるフロントグリルという伝統的なデザインを継承しながら、細身でシャープなヘッドライトを採用したモダンな外観が特徴です。 2007年には北米カー・オブ・ザ・イヤーのトラック部門を受賞しており、その実力は折り紙付きです。
シルバラードのボディサイズは、全長5,840mm×全幅2,030mm×全高1,880mmという堂々たるフルサイズアメリカンのディメンションを持ちます。 トラックベッド(荷台)は全長2メートルもあり、大型のレジャーギアなど積載能力は群を抜いています。 この広大な荷台は、仕事で使う材料や道具を積むのはもちろん、休日には趣味の遊び道具を積載するのにも最適です。
参考)https://www.goo-net.com/usedcar/brand-CHEVROLET/car-CHEVROLET_SILVERADO/
キャビンの種類も豊富で、2ドアのレギュラーキャブ、幅の狭い4ドアになるダブルキャブ(旧エクステンディッドキャブ)、そして通常の4ドアになるクルーキャブの3種類が用意されています。 それぞれにスタンダードベッドとロングベッドの選択肢があり、使い勝手に応じて多様な組み合わせが可能です。エクステンドキャブは両側観音開きのドアを採用しており、6人乗りとなっています。
参考)https://www.goo-net.com/catalog/CHEVROLET/CHEVROLET_SILVERADO/
室内スペースは非常に広く、5名乗りしても狭さを感じさせません。全てのシートがシートヒーター付きで、フロントシートはシートクーラーも利用できるため、季節を問わず快適に過ごせます。 ただし、リアシートはリクライニング機能がないベンチシートなので、長時間の移動では後部座席の快適性がやや劣る点は留意が必要です。
参考)https://www.goo-net.com/catalog/CHEVROLET/CHEVROLET_OTHER/car_review/79027.html
シルバラードには多彩なエンジンラインナップが用意されています。現行モデル(第4世代)では、2.7L直4ターボ、4.3L V6、5.3L V8、6.2L V8がラインナップされており、トリムレベルによって選択できるエンジンが異なります。 特筆すべきは、シボレーのフルサイズピックアップ史上初めて直4ターボという小排気量エンジンが搭載されたことで、これは環境性能が重要視される時代の流れを反映しています。
参考)魅力の1台!シボレー シルバラード|Chevrolet Si…
日本に正規輸入されていた2010年モデルのエクステンドキャブには、4.8L V8エンジンが搭載されていました。このエンジンは最高出力306馬力(225kW/5600rpm)、最大トルク42.2kg・m(414Nm/4600rpm)を発揮し、コラムシフト式4速オートマチックトランスミッションと組み合わされています。 駆動方式はフルタイム4WDで、燃料はレギュラーガソリンを使用できる点も魅力です。
参考)シボレー シボレーシルバラード 新型解説|価格一覧/グレード…
2024年モデルでは、デュラマックス6.6L V8ターボディーゼルエンジンがアップグレードされ、最高出力が445馬力から470馬力に、最大トルクは1220Nmから1322Nmに強化されています。 また、6.6L V8ガソリンエンジンも用意されており、トランスミッションは10速ATが新搭載されています。 ディーゼルエンジンは従来モデル比で25%低速トルクを向上させており、けん引作業においても優れた性能を発揮します。
参考)シボレー 2024年型シルバラード 米国発表 パワー向上で存…
シルバラードの歴史は1999年の初代モデルから始まりました。初代(1999年~2007年)は、C/Kシリーズの後継として登場し、デザインはC/Kシリーズを強く受け継ぎながらも、ボディは丸みを帯びたスタイリングになっていました。 プラットフォームはGMT800系が採用され、2001年にはフォードのスーパーデューティーに対抗するため、さらに大型化させたヘビーデューティーシリーズが導入されています。
2002年モデルではフェイスリフトが実施され、より攻撃的なフロントマスクになりました。この後期仕様はヘッドライトの形状から「Cat eye(キャットアイ、猫の目)」と呼ばれています。 また、2003年には高性能モデルのシルバラードSSが登場し、6.0L V8エンジンで345馬力を発揮しました。
第2世代(2007年~2014年)は「This is our truck」のキャッチフレーズで登場し、角張ったスタイルに回帰しました。 空力性能を見直したボディデザインによって燃費が向上し、2008年には一時的にフォードF-150を抜いて全米販売台数1位を記録しています。 この世代では2009年モデルとしてハイブリッドモデルも追加され、世界初のハイブリッドフルサイズピックアップトラックとなりました。
第3世代(2014年~2019年)はマッシブで厚みのある顔つきに生まれ変わり、デザインはダッジ・ラムに影響されたと言われています。 エンジンには「エコテック」と呼ばれる高燃費型エンジンが搭載され、この世代ではラグジュアリーな内装を持った「ハイカントリー」トリムが初登場しました。ブラウンのレザーシートやウッドパネルを多用したインテリアは富裕層にも人気を博し、現行モデルにも継続されています。
シルバラードのグレード展開は非常に豊富です。現行モデルでは、ワークトラック、カスタム、カスタムトレイルボス、LT、RST、LTトレイルボス、LTZ、ZR2、ハイカントリーの9つのグレードがラインナップされています。 それぞれのグレードで装備内容や性能が異なり、用途や好みに応じて選択できるのが魅力です。
参考)新車カタログ/価格/在庫 - シボレー シルバラード
日本に正規輸入されていたLSエクステンドキャブは、比較的ベーシックなグレードですが、十分な装備を持っています。エクステリアでは、クローム仕上げのフロントバンパー・グリル・リアバンパー、17インチクロームスタイルスチールホイール、電動ドアミラーを採用しています。 インテリアでは、AM/FM CD 6スピーカーシステム、クルーズコントロール、パワードアロック、ドライバーインフォメーションセンターが装備されています。
安全装備も充実しており、運転席・助手席エアバッグ、ヘッドカーテンエアバッグ、サイドカーテンエアバッグ、スタビリトラックが採用されています。 2024年モデルでは、車両とトレーラーにそれぞれ取り付けられたカメラにより、トレーラー周囲まで確認できるトレーラービューや、重いトレーラーのけん引を考慮した新しいACCが装備されるなど、安全装備がさらに強化されています。
最上級モデルの「デナリ アルティメット」(GMCシエラ)では、専用グリルと「ベイダー」クロームの専用エンブレム、ハイグロスブラックの専用20インチアルミホイールを装着し、フルグレインレザーと濃い色味と独特のシボの入った「パルダオ」ウッドがはめられた豪華なインテリアが特徴です。 15インチのディスプレイやサンルーフが標準装備となり、オプションとしてスエードのルーフライニングや12スピーカーのBose製サウンドシステム、マッサージ付きフロントシートも用意されています。
シルバラードは大きな車体にもかかわらず、優れた走行性能と快適な乗り心地を実現しています。パワーやスピードは申し分なく、車格が大きいため横風にも強く、高速走行時の安定性は抜群です。 車高が高いため視界も良好で、オートクルーズなどの運転支援機能も装備されているため、長距離の運転でも疲れにくいという評価を受けています。
特にオフロード性能を高めた「シルバラード1500 ZR2」では、最低地上高が296mmに達し、アプローチアングルは31.8度を確保しています。 これにより、悪路での走破性が大幅に向上し、本格的なオフロード走行も可能となっています。ZR2はスキッドプレートやけん引フック、リフトアップなど、トレイル仕様にカスタマイズされたモデルで、シルバラード史上初めて設定された「ZR2」として、シボレートラックのオフロードラインナップのフラッグシップに位置付けられています。
参考)ザ・アメリカンピックアップ! シボレー新型「シルバラードZR…
ハンドリングについては、車体の大きさから最小回転半径は7.2mとなっており、狭い道や駐車場では取り回しに注意が必要です。 しかし、一度慣れてしまえば、その迫力あるボディと力強い走りは、他の車では味わえない満足感をもたらしてくれます。第2世代では四輪操舵機構「クワドラステア」がオプション設定されており、トラックの回転半径を大幅に減らし、けん引時の車線変更を改善しましたが、高価なオプションの販売が低迷したため、2005年以降は全ラインナップから落とされています。
参考)シルバラード(シボレー)の新車カタログ
フルサイズピックアップならではの高い着座位置は、長距離ドライブでも疲れにくく、見晴らしの良い視界を提供します。ただし、乗り心地はややハードな設定となっており、荷物を積んでいない状態では、路面の凹凸を拾いやすい傾向があります。 荷物を積載した状態の方が、サスペンションが適度に沈み込み、快適な乗り心地になるという特性を持っています。
参考)シボレー シルバラード のユーザーレビュー・評価
シルバラードの新車価格は、アメリカ本国での2023年モデルの新車価格が1500モデルで3万6300ドルから、HDモデルで4万3400ドルからとなっています。 日本に新車を並行輸入するとなると、輸送費や諸経費を含めて1000万円近い予算を見た方が良いでしょう。現在、日本ではシルバラードの正規輸入は行われていないため、並行輸入を得意とする専門店に依頼する必要があります。
2010年モデルの正規輸入車(LSエクステンドキャブ)の新車価格は399万円でした。 中古車市場では、グーネット中古車に29台、カーセンサーに27台が掲載されており、車両価格は170万円から1288万円と幅広い価格帯で流通しています。 2018年式の走行2.4万kmの車両で支払総額871.6万円、1999年式の走行14.2万kmの車両で支払総額220万円といった相場となっています。
参考)シルバラード(シボレー)の中古車を探す【カーセンサー】
初代シルバラードは既に20年以上経過しており、価格はこなれていますが、好コンディションの個体は少なくなっています。 中古車購入の際は、メンテナンス履歴がしっかりと残った低走行距離の個体を探すことが重要です。価格と車両のコンディションは比例すると考え、信頼できる専門店での購入をお勧めします。並行輸入車の場合、走行距離の改ざんリスクもあるため、アメリカのCarfax(カーファックス)などのサービスで現地の走行記録を確認することも有効です。
参考)ピックアップトラック アメリカ:代表モデル解説と日本での購入…
シルバラードの維持費は、一般的な国産車と比較してかなり高額になります。自動車税は排気量が4.8Lの場合、毎年8万円以上がかかります。 車検費用や自動車保険も高めに設定されるため、年間の固定費だけでもかなりの負担となります。ある試算によると、年間維持費は燃費5km/Lで計算した場合、102万円から119.2万円程度になるとされています。
参考)自動車の維持費:詳細シミュレーション
燃費は高速道路でリッター5、一般道でリッター3~4程度です。 レギュラーガソリンを使用できるため、ハイオク指定の輸入車よりは燃料費を抑えられますが、燃費自体が悪いため、年間走行距離が多い場合は燃料代が大きな負担となります。例えば、年間1万km走行する場合、燃料代だけで相当な金額になることは覚悟しておく必要があります。
参考)ボディが迫力満点【シボレー シルバラード】その魅力とは?
駐車場代も無視できない費用です。シルバラードのボディサイズは全長5,840mm×全幅2,030mmと非常に大きいため、一般的な駐車場では収まらないケースがあります。 自宅にガレージがない場合、月極め駐車場を借りる必要がありますが、かなり広いタイプでないとこのボディサイズは収まりません。場合によっては2台分借りなければならないこともありえるため、駐車場選びから始める必要があります。
タイヤ代や修理代も国産車に比べて高額です。 輸入車であるため、部品の入手に時間がかかる場合もあり、専門店でのメンテナンスが推奨されます。維持費を気にしていたら乗れない車と言われるほどで、豪快に乗ることを楽しむ心構えが必要です。 ただし、自分でメンテナンスや修理ができる方であれば、すべて業者任せにするよりも費用を抑えることが可能です。
参考)『お急ぎ!アバランチやシルバラード系系を購入したいのです..…
シルバラードの燃費性能は、フルサイズピックアップトラックという車格を考えると妥当なレベルですが、一般的な乗用車と比較すると決して良いとは言えません。実際のオーナーからの報告によると、高速道路でリッター5km、一般道でリッター3~4km程度となっています。 この燃費は4.8L V8エンジンを搭載したモデルの数値で、より大排気量のエンジンを搭載したモデルではさらに燃費が悪化する可能性があります。
第2世代(2007年~2013年)は、空力性能を見直したボディデザインによって、アメリカにおけるフルサイズピックアップの中で最も燃費が良いモデルとして存在していました。 また、2009年モデルとして販売開始された2モードハイブリッドシステム搭載モデルは、世界初のハイブリッドフルサイズピックアップトラックとなり、フルサイズピックアップとしては最も燃費が良い車種となりました。
燃料は4.8L V8エンジンの場合、レギュラーガソリンを使用できる点がメリットです。 ハイオク指定の輸入車と比較すると、リッター当たり10円程度の差があるため、燃費は悪くても燃料代をある程度抑えることができます。しかし、年間1万km走行した場合、燃費5km/Lで計算すると2000リットルのガソリンが必要となり、レギュラーガソリン価格を170円/Lとすると、年間の燃料代は約34万円にもなります。
燃費を重視する方には向かない車種ですが、その代わりに得られる圧倒的な存在感と積載能力、そしてアメリカンピックアップならではの魅力は、燃費の悪さを補って余りあるものと言えるでしょう。 燃費をあまり気にせず、豪快に乗ることを楽しむ姿勢が、シルバラードオーナーには求められます。
シルバラードの自動車保険料は、車両価格や修理費用が高額になることから、国産車と比較して高めに設定されます。 特に車両保険を付帯する場合、保険料が跳ね上がる傾向があります。また、輸入車であるため、事故の際の修理費用も高額になりやすく、保険会社によっては引き受けを断られるケースもあります。保険加入の際は、輸入車の取り扱いに慣れた保険会社や代理店を選ぶことが重要です。
参考)『セルシオとシボレーシルバラードはどちらのほうが維持費か..…
自動車税は排気量に応じて課税されます。4.8L V8エンジンのシルバラードの場合、自家用乗用車登録であれば年間8万円以上の自動車税がかかります。 ただし、エクステンドキャブなど、後部座席の構造によっては1ナンバー登録(貨物車)が可能な場合もあり、その場合は自動車税が安くなる可能性があります。1ナンバー登録の場合、最大積載量に応じた自動車税となり、車検は年1回となります。
参考)https://www.goo-net.com/cgi-bin/fsearch/goo_used_search.cgi?category=USDNamp;phrase=%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%89amp;query=%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%89
重量税については、車両重量が2370kgのため、車検時(2年分)に相当な金額が必要となります。 また、環境性能割(旧自動車取得税)も購入時に課税されるため、中古車購入時でもそれなりの税金が発生します。これらの税金関係の費用は、車両本体価格とは別に必要となるため、購入前にしっかりと計算しておくことが重要です。
税金面では、初代の6リッターオーバー車であれば多少差はありますが、4リッタークラスであれば他の大型車と大差ありません。 しかし、総合的な維持費を考えると、トヨタのセルシオなど国産の大型車と比較しても、シルバラードの方が維持費がかかることは間違いありません。燃費、保険代、タイヤ代、修理代などすべての面でシルバラードの方が高額になる傾向があります。
シルバラードは現在日本で正規輸入されていないため、購入する場合は並行輸入を利用する必要があります。並行輸入の方法は大きく分けて、専門の輸入代行業者・販売店から購入する方法と、自分で個人輸入する方法の2つがあります。 初心者には専門業者を利用する方法が安心で確実です。
輸入代行業者には、FLEX、カルウイング、ジャッツなど、アメリカのピックアップトラックに強い販売店があります。 これらの業者はアメリカ現地での仕入れ・輸送、国内での登録手続きまでトータルで代行してくれるため、輸入車購入が初めての方でも比較的安心して購入できます。輸入手続きの際に必要な排出ガス試験(排ガスレポート)取得や、国内保安基準に合わせた改造も業者側で対応してもらえるケースが多いです。
例えば、カルウイングではシルバラードの新車カタログ情報を提供しており、輸入オーダー販売にて注文を受け付けています。 顧客の希望のグレード・オプション・内外装色などを伺い、提携取引ネットワークにて希望の一台を届けるサービスを提供しています。アフターメンテナンスも安心できる体制が整っており、長く付き合える専門店を選ぶことが重要です。
参考)シボレーシルバラード新車は横浜スペース
REAL SOURCEのような業者では、アメリカ常駐スタッフが直接買い付けを行い、日本へ輸出を行うため、低コストで輸入代行ができるとしています。 独自のオンラインネットワークにより、全米のオークションもしくはディーラーで販売されている車両の情報を事前に得ることが可能で、親切なスタッフと時間をかけて充分に検討できることが強みとなっています。CARFAX無料サービスも提供しており、車両の履歴確認も安心です。
参考)アメ車 並行輸入販売
並行輸入でシルバラードを購入する際には、いくつかの注意点があります。まず、国内登録の手続きが必要です。並行輸入車を日本でナンバー取得するには、排出ガス試験成績表(排ガスレポート)を用意する必要があります。 アメリカの基準はクリアしていても、日本の環境基準に適合している証明が求められるためです。専門業者はまとめて同型車の試験を行い費用を抑える工夫をしていますが、個人で輸入する場合は1台ごとに試験費用がかかる点に注意が必要です。
また、灯火類の交換や補助ミラー装着など、日本の保安基準に合わせた改造が必要になることも少なくありません。 購入時にはこれら法定対応をクリアした状態で引き渡してもらえるか、事前に確認しておくと安心です。特に左ハンドル車の場合、右側のサイドミラーが補助ミラーとして認められない場合があるため、専門業者に相談することをお勧めします。
中古車の場合は走行距離の信頼性に注意が必要です。日本の中古車と違い、輸入車はオークション履歴や過去の車検証といった公的な走行記録が存在しません。 そのため、海外から輸入されるタイミングでメーター改ざんされてしまっても、一般ユーザーには見抜きにくいのが実情です。対策として、アメリカのCarfax(カーファックス)やAutoCheckなどのサービスで現地の走行記録を確認する方法があります。信頼できる業者であれば、これらの情報を提供してくれるはずです。
シルバラードは正規輸入されていないため、国内での流通量が少なく、購入のハードルが高いという問題もあります。 中古でシルバラードを見かけたら、早めに検討することをお勧めします。また、購入後のメンテナンスや修理を考えると、アフターサービスがしっかりしている専門店から購入することが重要です。部品の入手ルートを持っている業者であれば、故障時にも迅速な対応が期待できます。
シルバラードの中古車を選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。まず、車両の年式とモデルを確認することです。シルバラードは1999年から現在まで4世代にわたって生産されており、それぞれの世代で特徴が大きく異なります。 初代モデルは既に20年以上経過しており、価格はこなれていますが、好コンディションの個体は少なくなっています。第2世代以降であれば、比較的新しい個体が見つかりやすいでしょう。
次に、メンテナンス履歴の確認です。シルバラードのような大型ピックアップトラックは、商用利用されていることも多く、酷使された車両も少なくありません。定期的にメンテナンスが行われていたか、どのような使われ方をしていたかを確認することが重要です。特にエンジンやトランスミッション、サスペンションなどの主要部品の状態をチェックし、必要に応じて専門家に点検を依頼することをお勧めします。
キャビンのタイプとベッドの長さも重要な選択ポイントです。レギュラーキャブは2ドアで乗車定員が3名程度、ダブルキャブ(エクステンドキャブ)は観音開きの4ドアで6名乗車可能、クルーキャブは通常の4ドアで5~6名乗車可能となっています。 家族での使用や趣味での使用を考えると、クルーキャブやダブルキャブの方が使い勝手が良いでしょう。また、ベッドの長さも用途に応じて選ぶ必要があります。長い荷物を積む機会が多い場合はロングベッドを選ぶと良いでしょう。
カスタム履歴も確認しておきたいポイントです。シルバラードはカスタムの人気が高く、リフトアップやホイール交換、オーバーフェンダー装着などが施されている車両も多く見られます。 カスタムされた車両は個性的で魅力的ですが、構造変更が必要な改造が施されている場合、車検に通らない可能性もあります。購入前に現在の車検証の内容を確認し、どのような改造が施されているかを把握しておくことが重要です。
参考)シボレー シルバラード カスタムまとめ - おすすめのカスタ…
シルバラードはカスタムの自由度が高く、多くのアフターパーツが市場に流通しています。カスタムの王道はホイール交換で、好みのデザインをチョイスしてインチアップやカラーを変えることで、シルバラードのイメージが大きく変わります。 RBPやKMCなどのホイールメーカーが人気で、リフトアップして大径ホイールを装着するスタイルが定番となっています。
参考)シボレー/GMC シルバラード/シエラ - カスタムパーツカ…
エアロパーツでは、フロントリップやハーフスポイラーが人気です。純正バンパーはそのままに、少し付け足すことでカスタム感を確実にアップしてくれます。 フロントグリルの交換も効果的で、ゴージャスな雰囲気にしてくれるメッキタイプや、スポーティーな雰囲気にしてくれるメッシュタイプなど、フロントグリル一つでクルマの雰囲気をどちらにでも変えることができます。オーバーフェンダーの装着も人気で、ゼノンのオーバーフェンダーとワイドトレッドスペーサーを組み合わせることで、より迫力のある外観にすることができます。
荷台のカスタムも重要です。シルバラードの場合、荷台に積んだ荷物の盗難や雨濡れを考えると、ハードトノカバー(フタ)やシェルが必要です。 中古で買うとなるとシェル付きは少ないため、別途購入して取り付ける必要があるでしょう。ベッドライナーも荷台を保護するために有効なアイテムで、多くのオーナーが装着しています。
参考)『シボレー シルバラードかアバランチ』 シボレー シルバラー…
メンテナンスについては、輸入車の取り扱いに慣れた専門店に依頼することをお勧めします。特にエンジンオイルやトランスミッションオイルなどの定期的な交換は重要で、怠ると故障の原因となります。部品の入手には時間がかかる場合もあるため、定期的なメンテナンスを心がけ、大きな故障を未然に防ぐことが重要です。輸入、販売、メンテの実績のある専門店に相談し、長く安心して乗れる環境を整えることが、シルバラードオーナーには求められます。
カルウイングのシルバラード新車カタログ
グレード情報や装備の詳細、オーダー販売の方法について詳しく解説されています。
ピックアップトラックの購入方法ガイド
アメリカのピックアップトラックを日本で購入する方法、輸入代行業者の選び方、国内登録の注意点などが詳しく説明されています。