自動車税クレジットカード払いメリットと手数料ポイント注意点

自動車税をクレジットカードで納付すると、ポイント還元や24時間対応などメリットが豊富です。しかし手数料やポイント還元率次第では損をする可能性も。クレジットカード払いを選ぶべきなのでしょうか?

自動車税クレジットカード払い

自動車税のクレジットカード払いで得られる3つのメリット
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ポイント還元

税額に応じてクレジットカードのポイントが貯まり、手数料を差し引いても高還元率カードならお得になります

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24時間納付可能

地方税お支払サイトで納期限23時30分まで、いつでもどこでも納付手続きができます

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支払いタイミング調整

分割払いやリボ払いを選択でき、カード引き落とし日まで実質的に支払いを延ばせます

自動車税をクレジットカードで納付する方法が、多くの自治体で利用可能になっています。納付書に印字されている地方税統一QRコード「eL-QR」や「eL番号」を使い、地方税お支払サイトから手続きを行う仕組みです。対応している国際ブランドはVisa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubと幅広く、所有しているカードで納付できる可能性が高いでしょう。
参考)自動車税をクレジットカードで支払うとお得?メリットや注意点な…

クレジットカード払いの最大の特徴は、パソコンやスマートフォンから納期限の23時30分まで納付手続きができる点です。金融機関の窓口やコンビニに足を運ぶ必要がなく、休日や深夜でも対応可能なため、忙しい方にとって大きなメリットとなります。
参考)自動車税をクレジットカードで支払うのはおトク?メリットや注意…

ただし、クレジットカード納付にはシステム利用料(決済手数料)がかかります。地方税お支払サイトでは、税額1万円までは37円(税抜)、以降1万円ごとに75円(税抜)が加算される仕組みです。この手数料とポイント還元率のバランスを考慮して、実際にお得になるか判断することが重要です。
参考)自動車税がクレジットカードで支払えると聞きました。ポイントを…

地方税お支払サイト公式ページ
自動車税のクレジットカード納付手続きができる公式サイトです。eL-QRの読み取り方法や納付の流れを確認できます。

 

自動車税クレジットカードのポイント還元率

自動車税のクレジットカード払いでポイントが貯まるかどうかは、カードのポイント還元率と手数料のバランスで決まります。一般的なクレジットカードのポイント還元率は0.5%程度ですが、税金支払い時には還元率が下がるカードもあるため注意が必要です。
参考)自動車税のクレジットカード払いでポイントは貯まる?手数料に注…

具体例として、自動車税が36,000円の場合を見てみましょう。還元率0.5%のカードで支払うとポイントは180円分ですが、地方税お支払サイトの手数料は288円かかるため、手数料が108円分上回ってしまいます。一方、還元率1.0%のカードなら360円分のポイントとなり、手数料を差し引いても72円分お得になる計算です。​
税額が低い軽自動車の場合は特に注意が必要です。税額10,800円の軽自動車では、還元率1.0%のカードでポイントが108円分しか貯まらないため、手数料次第ではポイント還元のメリットが打ち消されてしまう可能性があります。自分の車の税額とカードの還元率を事前に確認し、手数料よりもポイントが多く貯まるか計算してから決めることをおすすめします。​
高還元率カードを持っている方は、自動車税のような高額納付でポイントを効率的に貯められるチャンスです。特に排気量の大きい車で税額が高い場合、ポイント還元額も大きくなるため、手数料を払ってもお得になりやすい傾向があります。
参考)自動車税をクレジットカードで支払うとポイントが貯まる!納付方…

自動車税クレジットカード手数料の仕組み

自動車税をクレジットカードで納付する際には、必ずシステム利用料(決済手数料)が発生します。この手数料は自治体や納付サイトによって異なる場合がありますが、地方税お支払サイトでは税額1万円までが37円(税抜)、以降1万円ごとに75円(税抜)が加算される仕組みです。
参考)https://www.lifecard.co.jp/basic/157.html

東京都の場合、税額10,000円までは78円(消費税込み)、20,000円までは157円、30,000円までは236円というように段階的に手数料が増えていきます。例えば、総排気量1.5リットル超2.0リットル以下の自動車税36,000円を納付する場合、手数料は315円になる計算です。​
この手数料は、コンビニや金融機関窓口での現金払いではかからない追加コストです。そのため、クレジットカード払いを選択する際は、獲得できるポイント価値が手数料を上回るかどうかを必ず確認しましょう。特に低排気量車や軽自動車で税額が低い場合、手数料の方が高くつくケースもあるため注意が必要です。
参考)クレジットカード納付に係るQ&A - 埼玉県

手数料は納付サイトによって異なることがあります。自治体独自の納付サイトを利用する場合は、事前に手数料体系を確認することをおすすめします。また、分割払いやリボ払いを選択した場合は、クレジットカード会社の分割手数料やリボ手数料も別途発生するため、総合的なコストを把握しておくことが大切です。
参考)Object moved

自動車税のクレジットカード払いとポイント比較
手数料とポイント還元の具体的な比較例を紹介しており、どのケースで得になるか判断できます。

 

自動車税クレジットカード納税証明書と車検

自動車税をクレジットカードで納付した場合、納税証明書が郵送されることはありません。しかし、2015年から自動車税の納税確認が電子化されたため、車検時に納税証明書を運輸支局へ提出する必要は原則なくなりました。
参考)クレジットカードやペイジー、モバイルレジ、スマートフォン決済…

ただし、納付情報がシステムに反映されるまでには時間がかかる点に注意が必要です。クレジットカード払いの場合、運輸支局で納税確認ができるまでに3~4週間程度かかります。千葉県では3営業日から2週間程度、長くて2ヶ月かかるケースもあると案内されています。
参考)車検時における運輸支局への納税証明書の提示の省略について(6…

納付後すぐに車検を受ける予定がある方は、金融機関窓口やコンビニで納付して納税証明書を受け取る方が安全です。車検業者によっては、念のため納税証明書の提出を求められることもあるため、急ぎの車検が控えている場合はクレジットカード払いを避けることをおすすめします。
参考)https://www.sonysonpo.co.jp/auto/guide/agde307.html

どうしてもクレジットカード払いで納税証明書が必要な場合は、自動車税事務所や都道府県の税事務所窓口で交付請求できます。その際、納付書に記載されている「納付番号」や「確認番号」を提示すれば、手続きが完了していることが確認でき、納税証明書が発行されます。​

自動車税クレジットカード分割払いとリボ払い

自動車税のクレジットカード納付では、一括払いだけでなく分割払いやリボ払いを選択できる場合があります。一部の場合を除き、ショッピング1回払い以外の支払い方法が選択可能なため、手元に現金がなくても納税できる点が大きなメリットです。
参考)自動車税の分割払いは可能?クレジットカードで納付する方法を解…

分割払いを選択すると、支払い回数を2回から最大12回程度まで選べるのが一般的です。毎月の支払額を定額にするリボ払い(リボルビング払い)も選択でき、家計管理がしやすくなります。ただし、カード会社によって対応状況が異なるため、事前にご利用のカード発行会社へ確認することをおすすめします。
参考)自動車税は分割できる?分割払いする方法と滞納すると起こる問題…

分割払いやリボ払いには注意点もあります。クレジットカード会社の分割手数料やリボ手数料が別途発生するため、システム利用料に加えてさらにコストがかかる点です。支払い回数が多いほど手数料も増える仕組みになっているため、総合的な支払額を把握してから選択しましょう。​
5月は自動車税の納付期限があり、出費が重なる時期です。クレジットカードの引き落とし日まで支払いを延ばせるだけでなく、分割払いで毎月の負担を軽減できる点は、資金繰りに余裕がない時期には助かる仕組みといえます。ただし、延滞金が発生しないよう納期限内に納付手続きを完了させることが重要です。
参考)自動車税のクレジットカード払いは「お得」?ポイント、手数料、…

自動車税クレジットカード独自の活用テクニック

自動車税のクレジットカード払いには、あまり知られていない活用テクニックがいくつかあります。まず、複数の納付書をまとめて納付できる機能です。地方税お支払サイトでは、地方団体や税目が異なる複数の納付書を一度の手続きでまとめて納税することが可能です。自動車を複数台所有している方や、固定資産税など他の地方税も一緒に納付したい方にとって便利な機能です。
参考)地方税お支払サイトでの納付 - 神奈川県ホームページ

もう一つのテクニックは、電子マネーnanacoを活用した間接的なクレジットカード払いです。コンビニでは直接クレジットカードで自動車税を支払うことはできませんが、nanacoにクレジットカードでチャージして支払うことで、手数料がかからずポイント還元を受けられます。この方法なら、システム利用料を節約しながらカードのポイントを獲得できるため、低還元率のカードでもお得になる可能性があります。​
クレジットカード払いを利用すると、カードの利用明細で納税記録が一元管理できる点もメリットです。複数の税金や公共料金をクレジットカードで支払っている場合、毎月の明細で支払履歴を確認できるため、家計管理が効率化されます。特に個人事業主の方は、経費管理の面でもクレジットカード払いが便利です。
参考)税金をクレジットカードで支払う5つのメリットを解説!注意点と…

納付期限ギリギリになってしまった場合、クレジットカード払いは救世主になります。土日や深夜でも納期限の23時30分まで手続きができるため、金融機関やコンビニが閉まっていても延滞金を回避できます。急な出張や予定が重なって納付を忘れていた時でも、スマートフォンから数分で手続きできる点は大きな安心材料です。​
楽天カードの自動車税クレジットカード払い解説
楽天カードを使った自動車税納付の具体的な手順とメリットについて詳しく紹介しています。