現行RAV4は2019年11月の国内発売から5年を超え、歴代RAV4のフルモデルチェンジサイクルを考慮すると、まさに世代交代の時期を迎えていました。新型RAV4は2025年5月21日に世界初公開されたのち、日本への導入が決定。ハイブリッド車は2025年12月17日、プラグインハイブリッド車は2026年3月と、段階的な導入スケジュールが予定されています。
新型RAV4はフルモデルチェンジ直後の人気モデルとなるため、発売初期には注文が集中し、納期が長期化するリスクが高いです。現行モデルの納期状況を見ると、2025年10月時点でも契約から納車まで最短で3ヶ月、最長で4ヶ月程度の時間を要しており、特に人気のカラーや特別仕様車では4.5ヶ月以上に及びます。早期の納車を希望するユーザーは、正式発表前の先行予約情報を入手し、迅速に商談を進めることが重要です。米国市場では同時期の導入が予定されているため、初期の需給逼迫は避けられないと考えられます。
新型RAV4の最大の進化は、電動モデルへの全面的なシフトです。ハイブリッド(HEV)とプラグインハイブリッド(PHEV)の2本立てで展開され、環境性能と走りの楽しさの両立を実現しています。
HEVモデルには、トランスアクスル、パワーコントロールユニット、電池等が改良されたシステムを搭載。モーター出力が向上し、シームレスな加速感と軽やかな出足、ダイレクトな駆動力レスポンスが実現されています。AWDモデルで239馬力(前モデル比で17馬力増)、燃費はWLTCモード22.5km/Lが見込まれています。
PHEVモデルには、トヨタ初搭載となる第6世代ハイブリッドシステムをベースにした新開発システムが採用されました。フロントアクスルへのシリコンカーバイド半導体採用、駆動伝達系の損失低減、駆動用電池の大容量化(18.1kWhから22.7kWhへ拡大)により、EV航続距離が従来の95kmから150km(開発目標値)へと約55km延伸。システム最高出力は324馬力で、0-100km/h加速は5.8秒という優れた性能を実現しています。
新型RAV4の内装は、単なるデザイン変更に留まらず、運転のしやすさや利便性が大幅に向上しています。最大の特徴は、Woven by Toyotaが開発したソフトウェアプラットフォーム「Arene(アリーン)」がトヨタ車として初めて搭載されたこと。これによりSDV(Software-Defined Vehicle)開発が本格化し、ソフトウェアアップデートを通じて安全や快適性の機能が常に更新され、クルマが成長し続けるという新しい価値観を実現します。
新世代マルチメディアシステムは10.5インチと12.3インチが設定され、カスタマイズ可能なホーム画面を採用。応答速度と理解精度が向上した音声認識機能に対応し、より快適な対話と操作性を実現しています。12.3インチデジタルメーターも車両システムとの連携を強化し、フル地図描画や周辺車両情報をより具体的に表示。インストルメントパネル上面が約40mm低く配置されたことで、見晴らしの良い視界が確保され、運転のしやすさが大幅に向上しました。
新型RAV4の価格は、電動化によるコスト増と先進技術の採用により、現行モデルから上昇することが確実視されています。ハイブリッド(HEV)モデルの予想価格はCORE E-Fourで400万円、ADVENTUREで450万円程度。PHEVモデルはCORE E-Fourで580万円、GR SPORTで650万円程度と予想されています。
これまで設定されていた最安価ガソリン車(約323万円)が廃止されるため、エントリー価格は大きく上昇します。現行HEVモデルのベース価格(約386万円)と比較しても、新型HEVモデルは約20万円以上の値上げが見込まれます。一方、最新装備の採用により上位グレードは30万円ほどアップする見込みです。これは、最新の第6世代ハイブリッドシステムの採用、全車電動化、安全装備の充実、および原材料費の高騰が要因となっています。
新型RAV4には、最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が全車に標準装備されます。改良された機能の一つに「ドライバー異常時対応システム」があり、運転者が急病などで運転継続が困難になった場合、自動的に車両を減速・停車させるだけでなく、センサー情報を用いて路肩に退避スペースが確認できた場合には、減速後に路肩へ寄せて停車できるよう改良されています。
新機能として、急加速抑制機能がToyota Safety Senseに標準装備として追加されました。この機能は、障害物の有無にかかわらず、アクセルの踏みすぎや踏み間違いを検知した場合にクルマの加速を抑制するもので、販売店オプションであったプラスサポート機能を改良したものです。パノラミックビューモニター(PVM)では「死角ゼロ」を目指し、3D映像化を採用。より直感的な使い勝手と車両透過による視野拡大を実現しています。
参考リンク:トヨタセーフティセンスの最新機能について、トヨタ公式サイトの安全技術ページで詳しく説明されています。
新型RAV4は、「Life is an Adventure」というコンセプトのもと、3つのモデルタイプを展開します。各モデルは異なるニーズに対応した個性的な特徴を持ち、ユーザーのライフスタイルに合わせた選択が可能です。
COREはベースとなるスタンダードモデルで、最新のデザインと基本機能を備えています。外装には、トヨタが現在進めているハンマーヘッド採用によるタフさが強調されています。ボディ全体の塊で構成された「SUVハンマーヘッド」の採用により、タフさを強調。バンパーと一体となったグリルで先進感と強さを立体的に表現しています。
ボディサイズは全長4,600mm×全幅1,855mm×全高1,680mm(HEV)/1,685mm(PHEV)で、ホイールベースは2,690mmとなっており、日本の道路環境での取り回しやすさを確保しています。ラゲージ容量は749Lで、リアシート折りたたみ時の角度がさらにフラットになるよう改良され、長尺物の収納性も高められています。
COREモデルは、HEVで400万円、PHEVで580万円の予想価格が設定される見込みです。新しい電子式シフトスイッチの採用により、運転中の視線移動や動作が最小化されていますが、従来のレバーに慣れているユーザーにとっては直感的な操作が難しい可能性もあるため、購入前の試乗が推奨されます。
ADVENTUREは、RAV4が持つタフさ、すなわちラギッド感(武骨さ)を最も強く押し出したモデルです。SUV市場におけるオフロード志向へのニーズに対応するモデルとして、本格的なアウトドアシーンに映えるデザインが採用されました。
ワイドトレッド化と専用のホイールアーチモール、縦比率の高い大型グリルを採用することで、SUVらしい力強さが強調されています。フロントデザインではハンマーヘッドのノーズピークを高く設定することで、オフロード感の強いプロポーションがアップしています。ボディカラーには、自然の中にもマッチしながら都会的な雰囲気も演出する新規開発色「アーバンロック」も設定。一見ソリッドな印象ながらメタリックの陰影感もバランスされています。
ボディサイズは全長4,620mm×全幅1,880mm×全高1,680mmで、COREより全幅が25mm拡大されています。大型でごついデザインの専用ルーフレール採用により、アウトドアギアとしての本格感が強調されています。パワートレインはHEVのE-Four(電子オンデマンドAWD)のみが設定される見込みで、予想価格は450万円前後となります。スバル『フォレスター』や三菱『アウトランダー』(HEV)が競合車として挙げられます。
参考リンク:オフロード対応SUVの比較について、自動車雑誌の詳細レビューが参考になります。
GR SPORTは、新型RAV4で初設定となるモデルで、トヨタのモータースポーツ部門であるGAZOO Racingの知見を注ぎ込んだ、走りの楽しさを追求したモデルです。最大の特徴は、最もパワフルなパワートレインであるPHEV(プラグインハイブリッド)専用の設定となる点です。
モータースポーツの知見を活かし、機能美を追求したデザインや足回りのチューニングが採用されています。市街地やハイウェイ、ワインディングなど様々な道で安心して操れ、走る楽しさを味わえるスポーティなモデルに仕上げられています。
フロントデザインには、"G"をモチーフに六角形のメッシュ形状を採用する進化したFunctional MATRIXグリルを装備。空力性能を高める前後スポイラー、ホイールデザインも採用されています。ワイドトレッド化(+20mm)やサスペンション・EPSの専用チューニング、専用軽量アルミホイール採用により、高い操縦安定性が実現されています。
ボディサイズは全長4,645mm×全幅1,880mm×全高1,685mmで、各ホイールあたり2.2kgの軽量化を実現した専用ホイールと235/50R20ハイグリップタイヤが装備されています。システム最高出力は324馬力で、0-100km/h加速は5.8秒という優れた加速性能を実現。予想価格は650万円程度と見込まれています。
新型RAV4は、ボディサイズがそのままながら、ラゲージ容量を従来の733Lから749Lへと16L拡大しました。リアシート折りたたみ時の床面の角度がさらにフラットになるよう改良されたことで、長尺物の収納性が向上し、車中泊の快適性も高められています。重い荷物やスーツケースの出し入れも、リアゲート開口部の下端と荷室フロアの段差がなくなったことで、よりスムーズに行えるようになりました。
内装は「アイランドアーキテクチャー」と呼ばれるコンセプトに基づいています。ディスプレイやシフトなどの各種機能を島のように一体的に配置するデザインで、SUVとしての平衡感覚がつかみやすい水平なインストルメントパネルが特徴です。インストルメントパネルの上面が現行型よりも約40mm低く配置されたことにより、前方の視界が劇的に開け、運転のしやすさが大幅に向上しています。
センターコンソールには、普段はアームレストとして機能し、裏返すとトレイとしても使える「リバーシブルコンソールボックス」というユニークな収納アイデアが採用されました。ドアポケットもスマートフォンなどを入れられるよう工夫されています。シフトパネルはシフトバイワイヤを採用し、電子式のシフトスイッチに一新。運転中の視線移動や動作を最小化するメリットがありますが、現行型の大きなレバーに慣れているユーザーにとっては直感的な操作が難しい可能性もあるため、購入を検討する際には必ずディーラーで試乗し、この新しいシフト操作に慣れることができるかを確かめることが重要です。
新型RAV4は、最新ハイブリッドシステムにより燃費が大幅に改善されます。HEVモデルのWLTCモード燃費は22.5km/Lが見込まれており、現行モデルの20.6km/L~21.4km/Lと比較すると1km/Lほどの改善が実現されます。PHEVモデルのWLTCモード燃費は23.5km/Lが見込まれており、走行抵抗が大きいSUVモデルながら高い燃費性能を実現しています。
燃費改善の要因は、トランスアクスルやパワーコントロールユニット等の改良によるモーター出力の向上と、駆動伝達系の損失低減にあります。HEVでも0-100km/h加速が8.1秒と優れた加速性能を保ちながら、高い燃費性能を両立させています。一方、PHEVは約30分で満充電の80%まで充電ができるDC急速充電機能が追加され、利便性が大幅に向上しています。
参考リンク:電動車の燃費測定方法について、JATOダイナミクスの詳細データが参考になります。
PHEVモデルのEV航続距離が150kmに延伸された要因は、複数の技術的改良の組み合わせにあります。まず、フロントアクスルへのシリコンカーバイド半導体採用により、高効率化と小型化が実現されました。これにより、モーターとインバーターの効率が向上し、駆動伝達系での損失が削減されています。
次に、駆動用電池の大容量化が大きな役割を果たしています。従来の18.1kWhから22.7kWhへと4.6kWhの容量拡大により、一度の充電で走行できる距離が約55kmも延伸されました。さらに、充電システムの改善により、約30分で80%まで急速充電が可能になり、実用性が飛躍的に向上しています。
また、V2H(ビークル to ホーム)対応により、クルマのバッテリーを家庭用電源として活用できるようになり、災害時やピーク電力時の有効活用が可能です。これらの技術が組み合わさることで、電動車でありながら、従来のガソリン車並みの利便性が実現されています。
新型RAV4は、ボディ剛性の強化により、さらに優れた走行性能が実現されています。ねじり剛性やサスペンションの支持剛性を強化し、ボディへの接着剤付与量を増加させるとともに、微小な振動を取り除く高減衰接着剤を新たに設定。よりフラットな走りだしとキビキビしたコーナリング性能が実現されています。
GR SPORTでは、モータースポーツの知見を活かし、足回りのチューニングがさらに徹底されています。サスペンション・EPSの専用チューニング、フロントパフォーマンスダンパー、リアサスペンションブレースなどが採用され、高い操縦安定性を実現しています。ワイドトレッド化(+20mm)により、高速走行時の安定性も向上。専用軽量アルミホイール採用により、足回りの応答性が向上しています。
あまり知られていない点として、PHEVモデルはモーター駆動による瞬間的なトルク供給により、雪道やオフロードなどの悪路走行でも優れた走破性を発揮します。電動ブレーキシステムとの組み合わせにより、どのような路面でも「電動車だからこそ」満足できる走行性能が実現されているのです。
新型RAV4の購入を検討する際には、いくつかの重要なポイントがあります。まず、シフト操作の大きな変更に注意が必要です。新型RAV4では、現行型の大きなシフトレバーから電子式のシフトスイッチに一新されました。この変更により、運転中の視線移動が最小化され、操作の安全性が向上する利点がある一方で、直感的な操作が難しくなる可能性があります。
特に駐車時など素早い切り返しが必要な場面では、操作を誤る危険性も考えられます。そのため、購入を検討する際には、必ずディーラーで試乗し、この新しいシフト操作に慣れることができるかを確かめることが重要です。複数のディーラーを訪問して試乗することで、実際の操作感を十分に理解してから購入決定することをお勧めします。
新型RAV4は、2025年12月のハイブリッド車発売予定から、初期の納期が長期化する可能性が高いです。現行モデルの納期状況を参考にすると、契約から納車まで最短で3ヶ月、最長で4ヶ月程度が見込まれており、特に人気のカラーや特別仕様車では4.5ヶ月以上に及ぶ可能性もあります。
早期の納車を希望するユーザーは、以下の戦略が有効です。第一に、正式発表前から販売店に訪問し、先行予約情報を収集することです。多くの販売店では、正式発表前から先行予約を受け付けており、契約の優先順位が高まる傾向にあります。第二に、迅速に商談を進め、早期に契約することです。新型モデルは発表直後に注文が集中するため、初期ロットへの配分を受けるには、1月~2月中の契約が有利です。
第三に、標準的なカラーの人気オプション構成を選択することです。受注生産では、カラーやオプション構成によって納期が大きく異なり、標準色で人気の装備を選ぶことで、納期を短縮できます。米国市場では同時期の導入が予定されており、グローバルでの部品供給も逼迫する可能性があるため、可能な限り早期の予約をお勧めします。
新型RAV4の購入を検討する際には、ライバル車との比較も重要です。COREおよびADVENTUREの対抗馬としては、ホンダ『CR-V』やスバル『フォレスター』が挙げられます。CR-Vは同クラスの代表的なクロスオーバーSUVで、ラゲージ容量や乗車定員で多少の優位性があります。フォレスターは全車標準AWDという利点がある一方、新型RAV4のPHEVモデルのような電動化オプションはありません。
GR SPORTの場合は、BMW『X3 M40d』やアウディ『Q5』といった欧州プレミアムブランドのパフォーマンスモデルが競合対象となります。これらのモデルと比較する際には、燃費性能や維持費、さらにはトヨタのAfterSalesServiceの充実度を考慮することが重要です。新型RAV4は、最新のToyota Safety Senseと第6世代ハイブリッドシステムにより、同クラスの他モデルと比較しても、総合的な価値提案が優れていると評価できます。
参考リンク:SUV市場の最新動向と各モデルの性能比較について、自動車評論家による詳細分析が参考になります。
新型RAV4の全車電動化は、環境への配慮と経済性を両立させた決断です。HEVとPHEVの燃費性能向上により、従来のガソリン車と比較すると、年間の燃料費が大幅に削減されます。WLTCモード22.5km/LのHEV仕様の場合、ガソリン代のみで年間約8万円~10万円の節約が期待できます。
PHEVモデルの場合、EV走行が多い都市部での使用であれば、さらに大きな燃料費削減が可能です。150kmのEV航続距離があれば、毎日の通勤や買い物の大部分をEV走行で賄うことができます。税制優遇措置も視野に入れると、長期所有による総保有コスト(TCO)は非常に有利です。
さらに、新型RAV4に搭載される最新のToyota Safety Senseと急加速抑制機能により、運転支援が充実し、事故のリスクが低減します。これにより、任意保険の割引も期待でき、保険料の削減にも繋がります。また、Areneプラットフォームによるソフトウェアアップデートにより、クルマが常に最新の機能を備え続けるため、長期所有におけるリセールバリュー(中古車価値)も維持されやすいという利点があります。

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