アウトランダー マイナーチェンジで進化するPHEV性能

2024年10月に実施されたアウトランダーマイナーチェンジでは、バッテリー容量アップによりEV航続距離が100km超えを実現。新型エグゼクティブパッケージの魅力とは?

アウトランダー マイナーチェンジで実現した大幅性能向上

アウトランダー改良点一覧
🔋
バッテリー大容量化

22.7kWhに容量UP、EV航続距離106kmを実現

充電性能向上

急速充電時間を38分から32分に短縮

内外装質感アップ

Pエグゼクティブパッケージ新設定で上質な仕上がり

アウトランダー バッテリー容量の大幅アップと革新技術

2024年10月に実施されたアウトランダーPHEVのマイナーチェンジでは、駆動用バッテリーの根本的な変更が行われた 。従来の20.0kWhから22.7kWhへと約13%の大容量化を実現し、同時にバッテリーセル形状をパウチ型から角形セルに変更した 。
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この技術革新により、Mグレードでは従来の87kmから106kmへ、G・Pグレードでは83kmから102kmへとEV航続距離が約20%も向上した 。さらに注目すべきは、バッテリー容量の増加にも関わらず、急速充電時間が38分から32分へと6分短縮された点である 。これは従来のBEV向けパウチ型から、PHEVに最適化された出力重視の角形セルへの変更により実現された。
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バッテリー冷却性能も50%向上し、出力の継続時間延長により単位時間当たりの充電出力が約60%アップしている 。通常のマイナーチェンジでは手を入れない大規模な改良により、PHEVとしての完成度が格段に向上した 。
参考)EV走行距離が100kmを超えた三菱自「アウトランダーPHE…

 

アウトランダー 新型エグゼクティブパッケージの豪華装備

2024年のマイナーチェンジで新設定された「P Executive Package」は、アウトランダーPHEVの最上級グレードとして位置付けられている 。価格は5人乗りが659万4500円、7人乗りが668万5800円と設定され、先行注文では全体の約半数のお客様がこのグレードを選択している 。
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このエグゼクティブパッケージには、セミアニリンレザーシートやナッパレザー巻きステアリングホイールが標準装備され、上質な室内空間を演出する 。また、ヤマハと共同開発した「Dynamic Sound Yamaha Ultimate」オーディオシステムが専用装備として採用され、プレミアムな音響体験を提供する 。
参考)アウトランダーPHEV P Executive Packag…

 

機能面では12.3インチナビゲーションやデジタルルームミラー、シートベンチレーション機能などの先進装備も充実している 。さらに255/45R20タイヤと20インチアルミホイールが標準装備され、スポーティな外観と走行性能を両立している 。
参考)https://kakaku.com/item/K0000452194/1000/

 

アウトランダー 内外装デザインの質感向上

マイナーチェンジでは「洗練」と「上質」をテーマに、内外装の質感向上が図られた 。外観では、新開発のLEDヘッドライトやフロントグリルの形状変更により、より力強く洗練された印象を与える 。また、新色ボディカラーの追加により、選択の幅が広がった。
内装では、センターコンソールを高級感あるデザインに刷新し、コンソールボックス上部の肘置きスペースを拡大した 。これにより、ゆったりとした着座姿勢を実現している。同時に、コンソールボックス容量も拡大され、内部にはUSB充電ポート(タイプC)を追加配置している 。
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ドリンクホルダーの位置見直しやHDMIポートの全車標準装備など、利便性を高める改良も施されている 。全体的に、プレミアムSUVにふさわしい上質な仕上がりとなっており、所有する歓びを高める仕様となっている 。
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アウトランダー 安全装備と運転支援機能の進化

マイナーチェンジでは、予防安全機能「三菱e-Assist」の機能強化も実施された 。特に「踏み間違い衝突防止アシスト」が大幅に強化され、従来の超音波センサーに加えて新たにリヤビューカメラを活用し、後退時の歩行者検知も可能となった 。
この改良により、駐車場などでの安全性が大幅に向上し、高齢者や運転に不慣れなドライバーでも安心して運転できる環境が整った。また、既存の前方衝突被害軽減ブレーキシステムや車線逸脱警報システムも最新化され、より精密な制御を実現している 。
さらに、アダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシストなどの高度運転支援機能も搭載されており、長距離ドライブでの疲労軽減に貢献する 。これらの安全装備の充実により、家族での使用にも安心感を提供している。

アウトランダー 市場での成功と今後の展望

アウトランダーPHEVは2024年度のPHEVカテゴリー国内販売台数No.1を獲得し、累計販売台数は10万台を突破している 。今回のマイナーチェンジでは、月販計画1,000台に対して約3,400台の先行注文を獲得するなど、市場からの期待の高さを示している 。
特に、先行注文の85%がPグレード以上を選択し、約半数がエグゼクティブパッケージを選択していることから、ユーザーの上質志向の高まりが読み取れる 。三菱自動車の加藤社長も「カーボンニュートラルに貢献しながら、ドライビングプレジャーを堪能できる」とコメントしており、環境性能と走りの楽しさを両立したモデルとして評価されている 。
来年春には欧州市場、その後豪州・ニュージーランド、北米への順次投入も予定されており 、グローバルでのPHEV市場拡大に貢献することが期待される。日本国内でもPHEVの普及拡大により、カーボンニュートラル社会の実現に向けた重要な役割を担っている。
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