ローバー ディフェンダー魅力からオフロード性能まで徹底解説

ローバー ディフェンダーは本格的なオフロード性能と洗練されたデザインを兼ね備えた4WD車両です。その歴史から維持費、カスタムまで、自動車に乗るあなたが知りたい情報を詳しく紹介します。ディフェンダーの魅力はどこにあるのでしょうか?

ローバー ディフェンダー魅力とオフロード性能

この記事でわかること
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圧倒的オフロード性能

あらゆる悪路を走破する最新テクノロジーと走行システムを詳しく解説

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維持費と価格情報

年間維持費、燃費、故障リスク、メンテナンス費用の実態を公開

🎨
デザインとカスタム

内外装の特徴からカスタムパーツまで個性を引き出す方法を紹介

ローバー ディフェンダーのオフロード性能とテレインレスポンス

ローバー ディフェンダーの最大の魅力は、世界最高峰のオフロード性能にあります。新型ディフェンダーには「テレインレスポンス2」システムが搭載されており、砂地、岩場、雪道、泥濘など、あらゆる路面状況に合わせて車両のセッティングを自動的に最適化します。このシステムは路面を自動認識し、最適な駆動力配分やサスペンション設定を行うため、オフロード初心者でも安心して走行できます。

 

電子制御式エアサスペンションにより、最大291mmまで車高を上げることができ、通常のSUVでは通過困難な障害物も難なく乗り越えられます。水深900mmまでの渡河能力を持ち、急斜面や岩場も問題なく走破できる設計です。さらに革新的な「クリアサイト・グラウンドビュー」機能により、車両前方のカメラ映像を処理して、あたかも車のボンネットが透明であるかのように路面を確認できます。

 

新型ディフェンダーは、極限環境向けに開発した「D7x」アーキテクチャーを採用した軽量アルミニウムのモノコック構造により、ランドローバー史上最も頑丈なボディ構造を実現しています。ドバイのビッグレッド砂丘、米国ネバダ州のモアブトレイル、北極圏などで実施された過酷なテストによって開発され、走行距離は390万km、テスト回数は7万3,000回以上にも及びました。

 

ローバー ディフェンダー歴史と進化

ローバー ディフェンダーの歴史は1948年に遡ります。第2次世界大戦後、英国のローバー社から悪路用車両として「ランドローバー」が初公開され、世界中のユーザーに使われ、あらゆる道を走破できる性能が高く評価されました。この車名はのちにブランド名となるほどの成功を収めています。

 

1990年に車名が「ディフェンダー」と改められ、現在まで続く車名となりました。初代モデルは基本設計やデザインがほぼ1948年の初期型から変わらないまま2016年まで68年間も生産され続けた伝説的なモデルです。ラダーフレームにアルミボディを組み合わせた本格的なクロスカントリー車として、長年世界中のユーザーに愛されてきました。

 

2019年に登場した現行型の2代目ディフェンダーは、30年の時を経てフルモデルチェンジを果たしました。一気に近代化しながらも、ひと目でディフェンダーだとわかるシルエットを継承し、アルパインライトウィンドウ、横開きのリアテールゲート、外付けスペアタイヤなど、オリジナルのディフェンダーの特徴を新たな形で取り入れています。2020年に日本での販売を開始し、登場直後から人気となっています。

 

現在のラインナップは3ドアの「90」、5ドアの「110」、そして3列シートを備えたロングモデル「130」が展開されており、用途に応じて選択できるようになりました。

 

ローバー ディフェンダー内装デザインとグレード別装備

ローバー ディフェンダーの内装は、アウトドアでの使用を想定した頑丈な素材を採用しながらも、最新のランドローバーデザインによる洗練された空間を実現しています。汚れや傷に強い設計は、さまざまなシーンで役立ち、最大8名がゆったり乗れる広々とした室内空間は長旅でも快適さが保てます。

 

ベーシックなディフェンダーグレードでは、センターコンソールが無い仕様が特徴で、運転席には電動シートが備わり、LEDヘッドライトが標準装備されています。オプションでレザーシートや液晶メーターへの変更が可能です。ディフェンダーSからはセンターコンソールが装備され、ハーフレザーシートが採用され、ウッドパーツも選択できるようになります。

 

ディフェンダーSEでは「MERIDIANサウンドシステム」が搭載され、運転中に上質な音質を楽しめます。オプション選択をしなくても豪華な装備が充実しており、ワイヤレス急速充電やクーラーボックス、ドリンクホルダーカバーなどを追加できます。上位グレードのXダイナミックHSEでは、さらに充実した装備とラグジュアリーな仕上げが施されています。

 

マイナーチェンジモデルでは、ヘッドランプジオメトリーが変更され、点灯時にシグネチャーグラフィックを強調。フロントとリアのバンパーに新スタイルが採用され、テールランプにはスモークが加えられ、フラッシュサーフェス化されています。

 

ローバー ディフェンダー90と110サイズ比較と選び方

ローバー ディフェンダーには複数のボディサイズがあり、使用目的やライフスタイルに応じて最適なモデルを選択できます。主力モデルの90と110には明確な違いがあり、購入前にしっかりと比較することが重要です。

 

ディフェンダー90は全長4,510mm、3ドア仕様で、フロントドアの長さは約1,334mmと長めに設計されています。ホイールベースは2,585mmと短く、オフロードでの機動性が高く、狭い場所での取り回しも容易です。乗車定員は5人乗りのみの設定で、リアシート使用時のラゲッジ奥行きは約540mmですが、リアシートを折りたたむと約1,220mmのスペースが確保できます。

 

ディフェンダー110は全長4,945mm、5ドア仕様で、フロントドアの長さは約1,124mmとなり、リアドアを備えることで後部座席へのアクセスが容易です。ホイールベースは3,020mmと長く、高速走行時の安定性が向上しています。乗車定員は5人乗りと5+2人乗り(7人乗り)の設定があり、ファミリー向けにも適しています。リアシート使用時のラゲッジ奥行きは約930mm、リアシートを折りたたむと約1,640mmのスペースが確保でき、長尺物の積載にも対応します。

 

90は都市部での使用やソロ・カップル向けに最適で、コンパクトさと本格的なオフロード性能を求める方におすすめです。110はファミリーや荷物が多い方、快適性を重視する方に向いています。

 

ローバー ディフェンダー維持費と燃費の実態

ローバー ディフェンダーの維持費は年間50万円から80万円程度が目安となります。輸入車のため部品代が高く、専門的な技術が必要な修理も多いため、メンテナンス費用は国産車より高額になる傾向があります。

 

燃費面では、ディーゼルモデルが約10〜12km/L(実燃費)、ガソリンモデルが約7〜9km/L(実燃費)となっています。年間1万km走行すると仮定した場合、ディーゼル車の燃料費は約12万5,000円、ガソリン車は約18万8,000円となり、年間で6万円以上の差が出るため、長距離を走るならディーゼルの方が経済的です。

 

定期メンテナンス費用は年間約15万円〜25万円が目安で、エンジンオイル交換は5,000km毎に約2万円、エアフィルター・燃料フィルター交換が年間約3万円、ブレーキパッド・ディスク交換が2〜3年毎に約10万円、タイヤ交換が3〜4年毎に約20万円(4本)かかります。

 

故障リスクとしては、エアサスペンションシステムの不具合が報告されており、コンプレッサーやエアバッグの交換が必要になった場合、部品代と工賃を合わせて50万円以上かかることもあります。電子系統の不具合も頻繁に報告されており、エンジン制御コンピューターの交換が必要になった場合は30万円以上の費用がかかることもあるため、定期メンテナンスを怠らないことが重要です。

 

自動車税は排気量によって異なりますが、年間5万円〜6万円程度、車検費用は2年毎に約20万円〜30万円が目安となります。

 

ローバー ディフェンダー価格とカスタムパーツ選び

ローバー ディフェンダーの新車価格は、グレードによって大きく異なります。ガソリンモデルのベースグレードは約674万円からスタートし、ディフェンダーSが約740万円、ディフェンダーSEが約785万円、ディフェンダーXSエディションが約902万円となっています。ディーゼルモデルはディフェンダーSが約805万円から、Xダイナミック SEが約912万円、XダイナミックHSEが約973万円となり、最上級グレードのXは約1,234万円となります。

 

カスタムパーツの選択肢は非常に豊富で、ディフェンダーの個性をさらに引き出すことができます。外観をアップグレードするエアロパーツやLEDライト、国内では取扱いが無い貴重なホイールなど、多彩なアイテムが用意されています。フロントバンパーはエアロカスタムの筆頭で、純正バンパーをまるごと交換することでディフェンダーのイメージを激変させられます。

 

ルーフオプションも充実しており、標準ルーフのほかに格納式ファブリックルーフとスライディングパノラミックルーフが選択できます。アクセサリーパックとして、あらゆるシーンに対応する厳選されたパックが4種類用意されており、ディフェンダーの能力と耐久性をさらに向上させることができます。バンパーカバーには樹脂製とステンレス製があり、荷物の出し入れ場として使用するため、角も覆われるタイプが実用的です。

 

専門店では海外のランドローバー専門店からパーツを仕入れて国内向けにアレンジしており、信頼性の高い商品をしっかりと検品して提供しています。多彩なボディカラー、インテリアカラー、ホイールも用意されており、あなただけの1台にカスタマイズできます。