ジープ・ラングラー アンリミテッド スポーツ41エディションは、ステランティスジャパンが2025年9月13日に発売した特別限定車です。このモデルは、ラングラーの「アンリミテッド スポーツ」グレードをベースに、ジープブランドが誕生した1941年に由来して「'41」と名付けられました。限定150台のみの販売で、価格は789万円とベースモデルと同じ設定となっています。
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最大の特徴は、特別なミリタリーグリーン色の採用です。このカラーは、ジープの歴史を語るうえで欠かせない軍用モデル「ウィリスMB」の堅牢で高い機敏性を象徴するもので、木々や岩肌、土の色に調和するように設計されています。アウトドアシーンに溶け込み、ジープが受け継いできた「どこへでも行ける。何でもできる」の精神が込められているのです。
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エクステリアには、フェンダーとリアウインドウにそれぞれ、山頂への等高線や山の稜線を走るウィリスMBのシルエットが描かれた専用デカールが施されています。さらに、車両の左サイドには「One of '41」の特別バッジが装着され、限定車としての希少性を演出しています。
参考)https://news.kakaku.com/prdnews/cd=kuruma/ctcd=7010/id=151077/
この限定車の購入者には、特別な成約プレゼントが用意されています。まず「One of '41」のジープオリジナルキーチェーンが付属します。さらに注目なのが、米国オレゴン州発のマルチアウトドアブランド「POLeR(ポーラー)」とのコラボレーションアイテムです。トートバッグパックとキャップがプレゼントされ、ラングラーとともにアウトドアライフを楽しめる実用的な特典となっています。
基本スペックとしては、5ドアのSUV・クロスカントリータイプで、乗員定員は5名です。型式は3BA-JL20Lで、全長4870mm×全幅1895mm×全高1845mmというサイズ感となっており、車両重量は1990kgです。ホイールベースは3010mmで、前後のトレッドはともに1600mmとなっています。
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燃費性能については、WLTCモードで9.8km/L、JC08モードで10.8km/Lを記録しています。本格オフローダーとしては十分な数値で、日常使いからアウトドアまで幅広く対応できる実用性を備えています。
参考)https://www.goo-net.com/catalog/CHRYSLER_JEEP/JEEP_WRANGLER_UNLIMITED/
搭載されるエンジンは、2.0L直列4気筒ターボエンジンです。この現代的なパワーユニットは、電子制御式8速オートマチックトランスミッションと組み合わされており、スムーズな走りと優れた燃費性能を両立しています。排気量は1995ccで、パートタイム4WDシステムを採用しているため、状況に応じて2WDと4WDを切り替えることが可能です。
このエンジンとトランスミッションの組み合わせは、ラングラーシリーズの標準的なパワートレインとして採用されており、信頼性と実用性が高く評価されています。オフロード走行時には十分なトルクを発揮し、オンロードでは快適な走行性能を提供してくれます。
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エンジン性能に関しては、ターボチャージャーの効果により、低回転域から力強いトルクを発生させることができます。これにより、急な坂道や泥濘地でも安定した走破性を発揮し、ラングラーらしい本格的なオフロード性能を体験できるのです。
参考)ラングラーのオフロード走行性能を実体験して参りました!!凄い…
ラングラーシリーズは、ジープブランドの中でも特にオフロード性能に優れたモデルとして知られています。スポーツグレードであっても、本格的な悪路走破性を備えており、アウトドア愛好家から高い支持を得ています。
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オフロード走行時の性能を支えるのが、パートタイム4WDシステムです。通常走行時は2WDで燃費を重視し、悪路では4WDに切り替えることで、前後の駆動力を最適に配分します。さらに、地上高が高く設計されており、岩場や段差でも車体をぶつけることなく走行できる設計となっています。
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実際にオフロード走行を体験したユーザーからは、「想像以上の走破性に驚いた」という声が多く聞かれます。急な坂道や泥濘地、岩場など、さまざまなシチュエーションで安定した走りを見せてくれるのがラングラーの魅力です。また、ホイールベースが長いアンリミテッドモデルは、安定性がさらに向上しており、オフロード初心者でも安心して運転できる点が評価されています。
ラングラーアンリミテッドの維持費については、排気量や車両重量を考慮する必要があります。2.0Lターボエンジン搭載モデルの実燃費は、街乗りで8〜9km/L程度が目安となります。使用燃料はレギュラーガソリンで、月間1000km走行を想定すると、燃料代は月2万円前後が見込まれます。
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年間の維持費としては、自動車税、任意保険、車検費用、メンテナンス費用などを合計すると、年間40〜50万円程度が目安となるでしょう。本格オフローダーとしては標準的な維持費用で、特別に高額というわけではありません。
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カスタマイズに関しては、ラングラーは非常に豊富なアフターパーツが用意されています。オフロード志向のカスタムとしては、リフトアップキットやオーバーサイズタイヤへの交換が人気です。また、内装面では、オフローダーフロアマットやグリップバーの追加など、実用性を高めるカスタムが人気を集めています。
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さらに、ジープ公式のカスタムパーツも多数展開されており、純正ならではの品質と安心感を保ちながら、自分好みの一台に仕上げることができます。エクステリアでは、LEDライトへの変更やバンパーの交換、ルーフラックの追加など、見た目と機能性を両立したカスタムが楽しめるのです。
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41エディションの名前の由来となっている1941年は、ジープブランドにとって特別な年です。この年、アメリカ陸軍の軍用車両として開発された「ウィリスMB」が量産車として誕生しました。ウィリスMBは、第二次世界大戦において連合国軍の軍用車両として広く運用され、高い耐久性と優れた走破性で多大な成果を挙げました。
参考)Jeepの歴史★|ジープ旭川スタッフブログ|Jeep Off…
戦後、アメリカ合衆国大統領ドワイト・D・アイゼンハワーは、「第二次世界大戦を勝利に導いた兵器」として、ジープ(ウィリスMB)を挙げています。また、陸軍参謀総長ジョージ・マーシャルも「われわれに勝利のパワーを与えてくれた武器の中で、何といってもありがたかったのは、ジープの存在だった」と語っており、その歴史的価値の高さがうかがえます。
ウィリスMBは合計64万5000台が生産され、現代のすべての四輪駆動車に影響を与えたモデルとなりました。このウィリスMBのスピリットを直系で受け継ぐのが、現在のラングラーシリーズです。41エディションに採用されたミリタリーグリーンは、まさにこのウィリスMBをオマージュしたカラーであり、ジープの DNA を色濃く反映した特別な存在と言えるでしょう。
参考)Jeep® Wrangler Unlimited Sport…
専用デカールに描かれた山の稜線を走るウィリスMBのシルエットは、ジープが培ってきた「どこへでも行ける、何でもできる」という哲学を視覚的に表現しています。この限定車は、単なる特別仕様車ではなく、ジープの歴史と伝統を現代に伝える、まさにブランドの象徴的なモデルなのです。
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