2025年7月11日に発売されたホンダフィット新型は、フルモデルチェンジではなく、4代目モデルの一部改良版となります。今回の改良では、特にクロスオーバーモデル「フィット クロスター」に大きな変更が加えられました。ドアミラーがブラック塗装からシルバー塗装へ、アウタードアハンドルがブラック塗装からボディー同色へと変更されるなど、より洗練された外装デザインへと進化しています。
フィット新型2025の内装では、クロスターに関してアウトドアテイストを強調した高級感のあるカラーリングが採用されました。ステアリングパネルとセレクトレバーエスカッションにはブラックが採用され、助手席ダッシュボードはグレーからネイビーへと変更。さらにシート部にはライムイエローのステッチが追加され、アクティブなライフスタイルに合わせた専用デザインが実現されています。
フロントフェイスについても微妙ながら重要な変更が加えられ、グリルやバンパー周辺の質感が向上しています。これまでのシンプルすぎるという評価を払拭するべく、より存在感のあるデザイン要素が組み込まれました。
フィット新型2025の価格は1,776,500円~2,929,300円の範囲に設定されています。これは前モデルから約5~8万円程度の値上がりとなり、原材料費や物流費の高騰が反映されています。ガソリン車のエントリーモデル「BASIC」は約178万円からの設定で、最上位のハイブリッド「e:HEV LUXE」で約293万円までのラインナップとなっています。
グレード構成は全6種類で、各グレードにガソリン車とハイブリッド車(e:HEV)が設定されています。BASIC、HOME、RS、CROSSTAR、LUXEというグレード展開で、ユーザーの使用目的と予算に合わせた選択が可能です。特に人気が高いのはHOMEグレードで、装備内容とリーズナブルな価格のバランスが取れていると評価されています。
フィット新型2025では、BASIC グレードでもホンダセンシングが標準装備され、基本的な安全機能が充実しています。上級グレードになるほど快適装備が充実し、クロスターはアウトドアシーンを想定した専用の装備と質感が追加される構成となっています。
フィット新型2025に搭載される1.5Lハイブリッドシステム「e:HEV」は、ホンダが独自開発した2モーター方式の先進テクノロジーです。このシステムは発電用と走行用のモーターを分けることで、最適なエネルギー使用を実現。複雑な機械式変速機が不要となり、スムーズで力強い走行感を提供しながら、同時に優れた燃費性能を実現しています。
ガソリン車は直列4気筒1.5Lエンジンで118ps/14.5kgmのパワースペックを持ち、ハイブリッド車e:HEVはエンジン106ps/13.0kgmに加えてモーター123ps/25.8kgmを装備。トータルシステムの性能は非常に高く、市街地走行から高速走行まで幅広いシーンで優れた性能を発揮します。
フィット新型2025のe:HEVには3つの走行モード(エンジン走行、ハイブリッド走行、EV走行)が搭載されており、走行状況に応じて自動的に最適なモードへ切り替わります。これにより、ガソリン代削減と環境負荷軽減の両立が実現されています。
フィット新型2025の燃費性能は、WLTCモードの測定値で示されており、ガソリン車FF仕様で18.7km/L、ハイブリッド車e:HEV FF仕様で30.2km/L となっています。ハイブリッド車4WD仕様でも25.4km/Lという優秀な数値を達成しており、実用燃費でも大きな差が期待できます。
この燃費性能は、都市部での短距離走行から長距離ドライブまで、あらゆるシーンでガソリン代削減に貢献します。年間走行距離が10,000km程度のユーザーであれば、ハイブリッド車とガソリン車の燃料代の差額だけで、購入時の価格差を5~7年で回収できる可能性があります。
フィット新型2025のe:HEVシステムは、低速走行時はモーターのみで走行するため、渋滞走行での低燃費性能が特に優れています。また、静粛性も高く、走行中のエンジン騒音が最小限に抑えられるメリットもあります。さらにシステムに搭載された「トラフィックジャムアシスト」機能により、渋滞時の運転負荷が大幅に軽減されるため、燃費向上と疲労軽減の両立が実現されています。
フィット新型2025には、ホンダの予防安全技術「ホンダセンシング」が全車標準装備されています。衝突軽減ブレーキ(CMBS)、誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、渋滞追従機能付きACC、車線維持支援システム(LKAS)など、最新の安全技術が装備されています。
特に注目すべきは、2022年の改良で追加された「トラフィックジャムアシスト」と「急アクセル抑制機能」です。前者は渋滞時のアクセルとブレーキの操作を自動制御し、運転疲労を大幅に軽減します。後者は誤ったアクセル操作を検知して動力を制限し、予期しない加速を防止するセーフティ機能です。
フィット新型2025では、これらの安全機能が全グレードで標準装備されることにより、初心者ドライバーから高齢ドライバーまで、安心して運転できる環境が整備されています。オプションとして「ブラインドスポットインフォメーション」、「後退出庫サポート」、「オートハイビーム」なども用意され、さらに高い安全水準を求めるユーザーの需要にも応えています。
フィット新型2025の最大の特徴の一つは、ホンダ独自の「センタータンクレイアウト」による広々とした室内空間です。燃料タンクを前席下に配置することで、コンパクトカーながら後部座席の足元空間を最大限に確保しています。この設計により、大人が4人乗車しても快適な乗車距離を保つことができます。
フィット新型2025の室内では、多彩なシートアレンジが可能です。後部座席を倒せば長尺物の積載も容易になり、ファミリーでのアウトドア活動にも対応できます。全車にオートパワーウィンドウが標準装備されたため、利便性がさらに向上しています。
荷室にはフレキシブルアタッチメントテーブルが装備され、荷物の固定や収納が簡単に行える工夫が凝らされています。新型フィット2025では、さらにラゲッジルームランプとシートバックポケットがグレードによって標準装備されるようになり、日々の使い勝手がより向上しています。
フィット新型2025のボディサイズは全長4,095mm、全幅1,725mm、全高1,540mm(FF)でコンパクトカーとしての扱いやすさを保ちながら、室内の広さを両立しています。4WDモデルは全高1,565mmとなり、より堂々とした存在感を持つ設計となっています。
最小回転半径は4.9mと優秀で、狭い駐車場やUターン時の扱いやすさに優れています。これにより、街乗り中心のユーザーはもちろん、地方の狭い道路環境でも難なく対応できる適応性を備えています。
フィット新型2025の全高は競合他社のコンパクトカーと比較しても高めに設定されており、前方視界の確保に優れています。これは運転中の安全性向上に寄与し、特に都市部での短距離移動を頻繁に行うユーザーにとって、疲労軽減につながる重要な設計要素となっています。
ホンダ公式ニュースリリース(フィット一部改良)。
https://global.honda/jp/news/2025/4250710-fit.html
ホンダ公式サイト(フィット製品情報)。
https://www.honda.co.jp/Fit/
フィット新型2025のクロスオーバーモデル「クロスター」は、SUV風のデザインを採用しながら、コンパクトカーの実用性を兼ね備えた独特なポジショニングを持つグレードです。今回の改良では、より高級感のあるデザイン要素が追加され、競合車種との差別化がさらに強化されています。
クロスター専用色「ボタニカルグリーン・パール」は、アウトドアシーンに映えるアクティブなイメージを表現しており、自然志向の高いユーザーをターゲットに設定されています。この色名は、植物由来の落ち着いた深緑色を意味し、ルーフラックやサイドステップなどのアウトドア装備との相性が非常に良く設計されています。
フィット新型2025のクロスターは、トヨタ・ヤリス、日産・ノート、マツダ・デミオ、スズキ・スイフトといった競合他社のコンパクトカーと異なる、ユニークなグレード展開を実現しています。SUVテイストを求めるユーザーでも、コンパクトカーの経済性を重視したいというニーズに対応できる、唯一無二のオプションとなっています。
さらに、フィット新型2025のクロスターにはルーフレール、防汚加工された内装素材、SUV専用の足回りサスペンションといった、アウトドア利用を想定した実用的な装備が標準装備されています。これらの装備は、競合他社のコンパクトカーには見られない、差別化ポイントとなっています。

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