新型プリウスのシフトレバーは、2003年の2代目から採用されている「エレクトロシフトマチック」と呼ばれる電子制御式シフトシステムを進化させたものです。このシステムは、トヨタの量産車として初めてバイワイヤATシフトレバーを採用した画期的な技術で、指先で軽くレバーを動かすだけで操作できる新感覚の操作性を実現しています。
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最新の新型プリウスでは、従来の小さなつまみのようなレバーから、より手に馴染みやすく自然に握れる形状へと変更されました。シフトレバーの長さが伸ばされ、一般的な形状に近づけることで、初めて乗る人でも迷わず操作できるよう配慮されています。センターコンソール上に配置されたシフトレバーは、低く奥まったフローティングインパネのデザインとも調和しており、ドライバーからも自然に届きやすい位置にレイアウトされています。youtube
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新型プリウスのシフトレバーは電子制御式のため、操作後に必ず中央の定位置に戻る「中立ポジション」という特徴を持っています。この独特な設計により、レバーの位置だけでは現在のシフトポジションを視覚的に確認することができません。そのため、操作ごとにメーターパネルにあるシフトポジション表示を必ず確認することが重要です。
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シフトレバーの基本的な操作方法は以下の通りです。中央の「・」を起点に、右に動かした位置に「N」、右上に「R」、右下に「D」が設定されています。前進したい場合は、ブレーキを踏みながらレバーを右に動かし、そこから下方向に動かしてD(ドライブ)に入れます。後退する際は、右に動かして上方向に操作し、R(リバース)に入れます。youtube
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ニュートラル(N)に入れたい時は、ブレーキを踏みながらシフトレバーを右に動かし、Nの位置でしばらく(1~2秒)保持することでニュートラルになります。なお、P(パーキング)は物理的なレバー操作ではなく、専用のパーキングボタンを押して切り替える方式です。このボタン操作という形式は従来型から受け継がれていますが、新型では押しやすさや配置が見直されています。
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シフトレバーには各モードへ動かす方向が矢印で示されていますが、操作後はシフトレバーが定位置に戻るため、現在どのモードに入っているかは視覚的に確認できません。そのため、シフトポジション表示で確実に目的のモードに入っているか確認することが、操作ミスを防ぐことにつながります。
新型プリウスでは、シフト操作時の視認性を高めるために、操作部にLED表示が追加されました。これにより、今どのシフトポジションに入っているのかを直感的に確認できます。夜間や暗所での操作時においても、視覚的にフィードバックが得られることで安心感が増しています。
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従来モデルでは不満の声が多かった視認性についても大きく改善されています。以前はメーターパネル内にしか表示がなく視線をそらす必要がありましたが、新型プリウスではシフトレバー付近にLEDのインジケーターを搭載し、今どのギアに入っているのかが一目で分かるようになりました。youtube
シフトポジションの確認は必ずメーターで行ってください。シフトレバーは入力後、元の位置へ戻るため、レバーの位置では現在のポジションを判断できません。運転に集中しながらも、操作のたびにメーター表示を確認する習慣を身につけることが、安全運転の基本となります。
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トヨタ公式の取扱説明書でも、エレクトロシフトマチック(電子式シフトレバー)の操作方法が詳しく解説されており、車種や仕様によって異なる部分や注意事項については、該当車種の取扱書を確認することが推奨されています。シフトバイワイヤは物理的な「噛み合い感」が少ないため、視覚的・触覚的な確認を習慣化することが特に重要です。
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トヨタ公式サイトの取扱説明書ページでは、動画による操作方法の解説も提供されています
エレクトロシフトマチック(電子式シフトレバー)の操作方法
新型プリウスのシフトレバーには、左下に「B」レンジが設定されています。このBレンジは、走行中にエンジンブレーキをかけたい場合に使用します。Bレンジは「Brake(ブレーキ)」を意味し、強めの回生ブレーキが機能するシステムです。
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Bレンジを使用するには、まず車がDレンジで走行している必要があります。停車時にはBレンジに直接入れることはできません。Dレンジの状態で走行しているときに、さらにシフトレバーを下に操作すると、このときに初めてBレンジに入るようになっています。
Bレンジに入れても車が急に停車するわけではなく、あくまでブレーキを踏んだりアクセルを抜いたりして車が減速しているときに強めの回生ブレーキが機能します。長い下り坂や急な下り坂などを走行する際に、フットブレーキへの負担を軽減し、バッテリーへの充電効率を高める効果があります。
注意点として、Bレンジは基本的に自動で解除されることはないため、解除したいときにはシフトレバーをBからDに操作して解除する必要があります。また、シフトポジション表示にもDに入っている時しか「B」の表示が現れないため注意が必要です。特に慣れないうちは、シフトインジケーターを確認しながらBレンジに入れて操作感覚を覚えると良いでしょう。
「Bレンジ」の意味を正しく理解していないと「Back(バック)」と誤認する可能性が高いため、特に初めてプリウスに乗る方は、Bレンジが後退ではなくブレーキ機能であることを十分に理解しておく必要があります。
新型プリウスでは、誤操作防止のための工夫も凝らされています。走行中に誤ってPやRに入れてしまわないよう、操作方向の制限や警告機能が搭載されているようです。シフトバイワイヤ方式のため、ドライバーの操作はコンピューターに信号として送られ、電気的に各シフトポジションへ切り替わります。
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多くのモデルはブレーキ踏み込みを条件にしていますが、確認は怠らないようにしてください。シフトの変更は必ずブレーキペダルを踏んだ状態で行う必要があります。これにより、意図しないギアチェンジによる事故を防ぐことができます。
操作の慣れも重要な安全要素です。短距離で頻繁に乗るユーザーは、操作手順が体に染みつくまで注意する必要があります。特に、クルマを乗り換えた当初や、代車やレンタカーなどで一時的にプリウスに乗ることになった場合など、これまで乗ってきたクルマとの操作の違いで戸惑うことがあります。
プリウスに乗り換えるのであれば、シフトレバーの仕組みを知ったり、試乗したりして慣れておき、操作ミス対策をする必要があります。シフトレバーは分かりにくいと感じる場合があり、事故に繋がる可能性が高いので注意が必要です。シフトレバーの操作ミスをしてしまいやすい状況があるので、事前に確認しておくことで事故を防ぐことができます。
参考)https://www.nextage.jp/stockcar/toyota/prius/feature/282474/
新型プリウスのシフトレバーは電子制御式のため、従来の機械式シフトレバーとは異なるメンテナンスの考え方が必要です。電子制御システムは定期的な診断が重要で、特にシフトポジションセンサーやシフトバイワイヤシステムの動作確認は、ディーラーでの定期点検時に実施することが推奨されます。
シフトレバー周辺の清掃も大切です。センターコンソール上に配置されたレバーは、日常的にホコリや汚れが付着しやすい環境にあります。特にシフトレバーの可動部分に異物が入り込むと、操作感覚が変わったり、誤動作の原因になる可能性があります。柔らかい布で定期的に拭き取り、隙間部分は綿棒などで優しく清掃することで、長期的な操作性を維持できます。
また、シフトレバーのLED表示が正常に機能しているかも定期的に確認しましょう。視認性向上のために追加されたLEDインジケーターは、夜間の安全運転に不可欠な要素です。もし表示が暗くなったり、点灯しない場合は、早めにディーラーへ相談することをお勧めします。電子部品の故障は放置すると他のシステムにも影響を及ぼす可能性があるため、早期発見・早期対応が重要です。
シフトレバーの周辺に飲料をこぼさないよう注意することも大切です。電子制御システムは水分に弱く、万が一液体がかかってしまった場合は、すぐに拭き取り、動作に異常がないか確認してください。異常を感じた場合は、すぐに専門家に相談することで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
新型プリウスでは、シフトレバーがなくなったスペースを有効活用し、収納スペースが拡大されています。この収納スペースを活用する際も、シフト操作の妨げにならないよう、適切な物品の配置を心がけることが、快適で安全な運転環境を維持するポイントとなります。

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