日産の新型キックスは、2025年度前半頃の日本発売が有力視されています。北米市場では既に2024年8月から9月にかけて販売が開始されており、過去の日産車のパターンを見ると、海外市場と日本市場の発売時期には約半年から1年のずれが生じることが一般的です。
参考）日産キックス新型の日本発売は2025年？フルモデルチェンジは…
日産自動車が策定している新経営計画「The Arc」においても、2025年度に新型e-POWER搭載モデルを日本市場に投入する方針が明確にされており、現状のキックスが日本国内でe-POWER専用車種であることから、この計画に該当する可能性が極めて高いと考えられます。
一部の自動車メディアでは、2025年10月にも国内発売される可能性が報じられており、国内専用デザインの採用も検討されているとの情報があります。ただし、半導体不足や物流網の遅延など市場環境の変動によるスケジュール調整の可能性も考慮する必要があります。
参考）【待望の】新型キックス、2025年10月にも日本発売へ。国内…
新型キックスの日本市場での価格は、現行モデルよりも若干上昇すると予想されています。北米市場で発売された2025年モデルの価格は日本円換算で約321万円から408万円となっており、現在の日本モデルが約308万円から370万円であることを考えると、価格上昇は避けられない状況です。
参考）日産 新型 キックス フルモデルチェンジ 日本モデルを202…
北米仕様では、エントリーグレードの「S」が2万1830ドル（約320万円）、中間グレードの「SV」が2万3680ドル（約345万円）、最上級グレードの「SR」が2万6180ドル（約382万円）という価格設定になっています。各グレードには2WDと4WDの設定があり、4WD仕様は2WDより約2万円から3万円高い価格設定です。
参考）コスパ抜群？ 装備てんこ盛りで進化した、日産『キックス』新型…
オプションとしてSVプレミアムパッケージが約22万円、SRプレミアムパッケージが約28万円で提供されており、充実した装備内容が魅力的です。日本仕様の詳細な価格とグレード構成は正式発表を待つ必要がありますが、コストパフォーマンスに優れたモデルとなることが期待されています。
参考）https://news.kakaku.com/prdnews/cd=kuruma/ctcd=7010/id=143023/
新型キックスの日本仕様には、最新の第2世代e-POWERハイブリッドシステムが搭載される予定です。このシステムは、発電専用の直列3気筒1.2Lエンジンと駆動用の電気モーターを組み合わせたもので、現行モデルよりもパワフルで気持ちの良い発進加速と、中高速からの追い越しでの力強い加速感を実現しています。
参考）【新型キックス】フルモデルチェンジ「3代目!」2026年日本…
モーター出力はフロントが136ps/28.6kgmとなっており、4WD車にはリアモーター（68ps/10.2kgm）も搭載されます。構成部品は小型・軽量化され、最適化された最新プラットフォームと組み合わせることで効率よく室内空間を拡大し、軽快な走りを楽しめるようになっています。
燃費性能については、WLTCモードで2WDが23.0km/L、4WDが19.2km/Lというカタログ値を実現しています。実際の燃費テストでは、第2世代e-POWERを搭載した4WDモデルで約623km走行して19.1km/Lを記録しており、第1世代モデルと比較して燃費性能が大きく向上したことが確認されています。アクセル操作だけで減速できる「回生ブレーキ」や「マナーモード」などの機能により、街中での走行ではさらに燃費が向上します。
参考）Document moved
新型キックスのエクステリアは、フロントを水平基調で仕立てることで、よりワイドで安定感のある印象に仕上げられています。スリムなヘッドライトの下には4本のLEDデイタイムランニングライトが並び、グリルと一体化するようなデザインが特徴です。ボディサイズは全長4365mm×全幅1800mm×全高1620mmで、現行型（日本仕様）の全長4290mm×全幅1760mm×全高1605mmと比較してひと周り大きくなっています。
参考）日産「新型href="https://kuruma-news.jp/post/887203" target="_blank">https://kuruma-news.jp/post/887203quot;小さな高級車href="https://kuruma-news.jp/post/887203" target="_blank">https://kuruma-news.jp/post/887203quot;」発表！ 精悍マスク＆href="https://kuruma-news.jp/post/887203" target="_blank">https://kuruma-news.jp/post/887203quot;豪華内装href="https://kuruma-news.jp/post/887203" target="_blank">https://kuruma-news.jp/post/887203quot;…
インテリアは「モダンで繭に包まれるような感覚」が特徴で、広々としたキャビンと上質な素材を使用したデザインとなっています。ダッシュボードには12.3インチの大型デュアルスクリーンが搭載され、メーターパネルにも同サイズのカラーディスプレイが採用されています。
参考）新型日産キックスが登場｜進化したデザインと機能性、日本での発…
快適性を高める装備として、キックスとして初めて全席に「ゼログラビティシート」が採用されており、長時間のドライブでも疲れを軽減してくれます。パノラミックサンルーフが明るさと解放感を演出し、USB Type-Cポートが最大4か所、非接触充電トレーも装備されています。音楽好きには嬉しいBOSEのプレミアムオーディオシステムも用意され、前席のヘッドレストにスピーカーが内蔵されています。ラゲッジスペースも広く、ベビーカーやゴルフバッグのような長い荷物も簡単に収納できます。
新型キックスには、全グレードに「日産セーフティシールド360」と呼ばれる優れた運転支援システムが標準装備されます。このシステムには、歩行者検知機能付きエマージェンシーブレーキ、BSW（後側方車両検知警報）、RCTA（後退時車両検知警報）、LDP（車線逸脱防止支援システム）、ハイビームアシストなどの直感的な安全技術が含まれており、ドライバーに安心感と安全性を提供します。
参考）日産『キックス』新型、米IIHSの安全性能評価「トップセーフ…
最上位グレードには、ナビと連動して車速を自動で調整する最新世代の「プロパイロット」も搭載されます。そのほかの装備として、タイヤ空気圧警報システム、車内の忘れ物を知らせるリアドアアラート、インテリジェントDA（ふらつき警報）なども備えられています。
参考）【待望の】新型キックス、2025年10月にも日本発売へ。国内…
安全性能の高さは客観的にも評価されており、米国道路安全保険協会（IIHS）から2024年トップセーフティピックに認定されました。この評価は、従来比82%増のエネルギーを用いた側面衝突試験や、後部座席の保護性能、歩行者衝突防止など、厳格化された新基準に基づくものです。小型オーバーラップ前面衝突試験と更新された側面衝突試験で「良好」評価を獲得し、様々な実際の衝突シナリオにおいて乗員と歩行者を保護する能力を示しています。
新型キックスの年間維持費は、おおよそ27万円から40万円が目安となります。主な内訳は、税金や保険料が約12万円、燃料費が約6万円から10万円、車検やメンテナンス費用が約9万円と見ておくとよいでしょう。
参考）キックスの魅力とは？新車価格や中古車市場の動向もチェック！｜…
e-POWERの高い燃費性能により、燃料費を抑えられるのは大きなメリットです。月1,000km走行する場合、ガソリン代は約8,000円から10,000円（レギュラー180円/L換算）になります。ただし、高速道路では燃費が落ちやすく、実燃費は16km/Lから18km/L程度に下がることが多いです。
参考）日産キックスはひどいのか？2025年新型モデルの真相と中古価…
自動車税は年額30,500円（1.2Lエンジン相当）で、ハイブリッド車としては一般的な価格帯です。任意保険は年齢や条件にもよりますが、年間5万円から8万円が目安となります。
メンテナンス費用では、e-POWER特有のバッテリーやモーター関連の点検が必要になります。特に駆動用バッテリーの交換費用は約30万円以上かかる可能性があるため、長期間乗る場合は注意が必要です。エンジンオイルやタイヤなどの消耗品は定期的な交換が必要で、車検時には法定費用も発生しますが、適切なメンテナンスを行うことで車の性能を維持し長く安心して乗り続けられます。
新型キックスは、ホンダ「ヴェゼル」やトヨタ「ヤリスクロス」といった国産コンパクトSUVと直接競合する関係にあります。これらの3台は2020年から2021年にかけて発売された最新モデルで、購入を検討する方にとっては悩ましい選択となっています。
参考）どれが良い？ 新型ヤリスクロスとライバルを比較！ キックス＆…
ヤリスクロス最大の長所は「コスパのよさ」で、ガソリン仕様が189.6万円から、ハイブリッド仕様でも228.4万円からと、他メーカーのSUVよりも1ランク以上価格が安くなっています。欧州版ヤリスのリアサスが使われており、卓越したハンドリングも持ち合わせていますが、コンパクトなボディサイズ故の後席スペースの狭さが気になります。
参考）新型ヴェゼル対ヤリスクロス対キックス 波乱の三つ巴対決!! …
ヴェゼルは2021年4月の登場から絶好調で、事前受注開始から2ヶ月で2万9500台と計画台数の約3倍のペースで売れています。広い室内空間と洗練されたデザインが魅力ですが、価格帯は若干高めの設定となっています。
キックスの強みは、e-POWER専用車種としてパワフルな加速性能と優れた燃費性能を両立している点です。ドライバーの操作に対して直感的に反応し、ガソリン車では得られない運転感覚を楽しめるのも魅力で、走行性能と経済性を高次元で両立した次世代SUVといえます。価格設定も魅力的で充実した機能により、新たなクロスオーバー市場での地位を確立することが期待されています。
参考）キックスの燃費はどれくらい？カタログ燃費・実燃費やライバル車…
日産公式サイトでは最新のキックス情報を確認できます。
日産キックス公式ページ
また、新型キックスの詳細な装備や安全性能については、以下のページで確認できます。
キックスの走行・y/nim.html">キックスの走行・安全装備詳細
