コペンZZ 中古の購入ガイド

2005年の東京モーターショーで注目を集めたコペンZZですが、市販化は実現していません。軽オープンスポーツカーの代表格であるダイハツ コペンの中古車について、モデル別の選び方から価格相場、維持費、購入時の注意点までをまとめました。自分の予算や用途に合った理想的なコペンは見つかるでしょうか?
コペンZZ 中古購入のポイント
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コペンZZとは

2005年の東京モーターショーで初公開された、幻のハイパワーモデル

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中古車価格相場

現行型で125~315万円、初代は27~280万円程度

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維持費

年間約20~23万円(自動車税、保険、ガソリン、メンテナンス含)

コペンZZ 中古の選び方と相場

コペンZZの幻のスペックと中古市場の現状

 

2005年の東京モーターショーで初公開されたコペンZZ(ダブルゼット)は、ダイハツが「未知の魅力と走りを追求する」というコンセプトで発表したスポーツカーです。最高出力109ps、最大トルク141Nmを発揮する1.5リッターエンジンを搭載し、初代コペンの660cc直列4気筒ターボ(最高出力64ps)を大きく上回るパワーを持っていました。しかし、実現することなく今日まで至っているため、中古市場でコペンZZが登場することはありません。代わりに、軽オープンスポーツカーの標準モデルであるダイハツ コペンの中古車選びが注目されています。

 

2代目現行型コペン(LA400系)の中古車相場は、124.3~315万円と幅広い価格帯で流通しており、初代モデル(L880系)は27.5~280万円で購入可能です。グーネット調べでは、全国に約1,500台以上のコペン中古車が掲載されており、軽オープン2シーターの中では最も流通量が豊富な状況が続いています。

 

コペンZZ仕様で検討すべき実車の装備と性能

コペンZZのコンセプトを実現に最も近いモデルとして、現行型の高性能グレードが注目されています。コペン ZZが搭載予定だった1.5リッターエンジンの性能に匹敵する走りを体験したい場合、現行型の660ccターボエンジン搭載モデル(最高出力64ps)では物足りないと感じるユーザーも多くいます。

 

そのため、初代コペンL880K型の直列4気筒DOHCツインスクロールターボエンジン搭載車を選択肢として検討するユーザーも存在します。初代モデルはスポーツ指向が強く、5速MTと4速AT両方のトランスミッション選択肢があり、現在流通している中古車の約7割がAT、約3割がMT仕様です。MT車は走りの充実感が高いものの、状態に注意して選ぶ必要があります。

 

初代と現行型のコペン中古車価格帯の違い

初代コペン(2002年~2012年製造)の中古車相場は総額30~200万円ですが、最も多く流通しているのは41~100万円のゾーンです。特に61~100万円の価格帯に大量の在庫が集中しており、探しやすい状況が続いています。流通台数が豊富なため、お手頃価格で軽オープンスポーツカーの走りを楽しみたいユーザーに適しています。

 

2代目現行型(2014年登場)は新しい「D-Frame」骨格構造と「DRESS-FORMATION」による着せ替え機能を採用し、より高い剛性と自由度を実現しています。そのため中古車相場は総じて高く、119.8~300万円と初代より上回る傾向です。ベーシックグレードでも160万円台が中心で、良好な状態の個体を選ぶためには予算の余裕が必要になります。

 

参考リンク:グレード別の詳細な相場情報と選び方のポイント
ダイハツ コペンの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

コペン中古購入時に見るべき状態チェックポイント

軽オープンスポーツカーであるコペンの中古車購入では、ボディの剛性確保が特に重要です。開閉機能を持つトップ機構やドア、外板パーツの状態を細かく確認し、ボディの歪みやヒビがないかチェックしましょう。特に初代モデルは走行距離が多いほど、オープン機構の消耗が進んでいる可能性が高いため、開閉のスムーズさを実際に体験することが欠かせません。

 

エンジンは初代の4気筒ターボと現行型の3気筒ターボで大きく異なります。初代L880K型は低回転域の加速感が薄いため、MTの選択が走りの充実度を高めるとされていますが、同じくらい重要なのは定期的なメンテナンス履歴です。タイヤも重要で、初代は165/50R13または165/50R14、現行型は165/50R16や165/55R15など、グレードやオプションで異なります。

 

初心者向けのコペン中古車購入時の意外な落とし穴

コペン中古車購入で見落とされやすいポイントとして、「初年度登録から13年経過した車の自動車税増税」があります。初代コペンは2002~2012年製造のため、多くの個体がすでに13年経過税率の対象になっており、年間自動税が通常の7,200円から12,900円へ跳ね上がっています。見かけの価格が安くても、維持費計算時にこの増税を忘れると、予算計画が大きく狂うリスクがあります。

 

また、軽自動車の中古車は「修復歴あり」の個体が相応の割合で流通しており、過去の事故や修理の履歴がないか確認する必要があります。オープン構造特有の剛性補強を兼ねた複雑なボディ構造のため、修復が難しく、修復車は走行性能や安全性に影響を与える可能性があるためです。認定中古車を扱うダイハツ U-CATCHなどのディーラー系販売店では、このような細かいリスク管理がなされているため、初めての購入では検討する価値があります。

 

参考リンク:維持費の詳細な内訳確認
コペンの維持費・年間にかかる金額と内訳

コペンZZ的なパフォーマンス重視の選び方

コペンZZが体現したハイパフォーマンスなコンセプトに惹かれている場合、現在の中古市場でアプローチする方法は複数存在します。最も直接的なのは初代L880K型を狙う方法で、特に走りの質感が高いMT搭載車を優先順位で上げるドライバーが多くいます。ただし2020年3月時点のデータでも初代コペンのMT率は約3割と限定的で、希望の個体を見つけるには時間的な余裕が必要です。

 

別のアプローチとしては、現行型の最上級グレード「ローブ」や「セロ」といったスポーティグレードを選択肢として加え、よりしっかりした電子機能やサスペンション調整を活用する方法もあります。2014.6月以降の現行型は、660cc直列3気筒ターボのチューニングが進み、初代とは異なる高回転特性による爽快感が特徴です。初代独特の低回転トルク感よりも、軽やかで回転特性の優れた走り心地を好む場合は、こちらが適切な選択になります。

 

参考リンク:初代と現行型の走行性能比較
ダイハツ コペンの中古車 - carview!

コペン中古の年間維持費と購入後の費用計画

コペン中古購入後の年間維持費内訳

ダイハツ コペンの中古車購入後、年間にかかる維持費は約20~23.3万円が目安です。この金額は通常年における平均値で、車検実施年やタイヤ交換を伴わない年はもう少し安くなります。主な内訳は、自動車税が10,800円(軽自動車の標準税率)、ガソリン代が月平均5,550円程度で年間約66,600円、任意保険料が月平均約7,260円で年間約87,210円、定期メンテナンス費用が年間5万円程度です。

 

13年以上経過した初代コペンの場合、自動車税が増税となり12,900円(13年超過税率)になります。年額で約2,100円の余分な税金が必要になるため、長期保有を想定する場合は確認しておく必要があります。メンテナンス費用には、オイル交換(半年ごと約5,000~8,000円)、エアフィルター交換、ブレーキフルード交換などが含まれます。

 

コペン中古の車検費用と2年ごとのコスト

コペンの車検費用は、認定中古車であれば法定整備付きのケースが多く、ディーラーで法定24か月点検を含める場合は約30,000~50,000円が目安です。初代と現行型で大きな差はないものの、走行距離や状態によって部品交換が必要になると費用が跳ね上がります。軽自動車のため、普通乗用車と比べると総じて車検費用は抑えられていますが、オープンカー特有の電動トップ機構や制御ユニットの不具合があると対応費用が高額化するリスクがあります。

 

2年ごとの車検時には、タイヤやバッテリーなどの消耗品交換も合わせて検討する時期になります。コペンのタイヤサイズは、初代が165/50R13など、現行型が165/50R16など異なり、価格差も存在します。現行型の165/50R16は国産メーカー品で4本4~5万円程度、冬タイヤは4本5~6万円程度と、中型SUVに比べると手頃ですが、3年ごとの夏冬交換で年間約3万円のコストが発生する計算になります。

 

初代vs現行型で異なるメンテナンスと部品交換費用

初代コペン(L880K型)と現行型(LA400系)は、搭載エンジンと電制ユニットが大きく異なるため、メンテナンス費用にも差が出ます。初代の直列4気筒DOHCツインスクロールターボは、ターボの定期メンテナンスが重要で、ターボチャージャーのトラブルが発生すると修理費が10万円を超えることもあります。

 

現行型の直列3気筒ターボはより新しい設計で、初期段階のトラブル発生率は低いものの、複雑な制御システムの故障時には専門的な診断が必要になることがあります。どちらのモデルも、走行距離が多い個体では定期的なフルード交換(エンジンオイル、ブレーキフルード、クーラント)がより重要になります。

 

参考リンク:詳細な維持費内訳と計算方法
コペンの維持費はどれくらい?維持費の内訳をわかりやすく解説

保険料の相場と節約方法

コペンのような軽スポーツカーは、普通車よりも年間保険料が安い傾向がありますが、走行用途や運転者年齢によって大きく変動します。20~40代の主要ドライバー層での平均的な任意保険料は、月額6,000~9,000円(年間7~11万円程度)が相場です。ただし、20代前半では割増率が高く、月額1万円を超えるケースも珍しくありません。

 

中古車購入時に見落とされやすいのが、加入する保険の補償内容です。特にオープンカーは盗難リスクや、天候による損害のリスクが普通車より高いため、車両保険加入時には「フルカバー型」を選択するユーザーが多くいます。同じ条件で複数の保険会社から見積もりを取ることで、年間1~2万円程度の節約が可能になる場合もあります。

 

コペン中古購入時の選び方と失敗しないポイント

価格帯別のコペン中古モデル選択ガイド

コペンの中古車を予算ごとに選ぶ場合、大きく4つの価格帯に分けて考えることができます。第一の選択肢は「40~60万円ゾーン」で、初代コペンの走行距離が多い個体や、年式が古い2代目が対象です。この価格帯では状態の確認が特に重要で、修復歴の有無や電動トップ機構の動作確認が欠かせません。

 

第二は「61~100万円ゾーン」で、2020年時点でも初代コペンの最大在庫ゾーンでした。走行距離が5~12万km程度の初代が多く、予算の中での選択肢が豊富です。第三の「101~160万円ゾーン」では、初代の良好な状態の個体か、2代目の年式が古い個体が対象になります。第四の「161万円以上」は、2代目現行型の主流価格帯で、状態が良く、走行距離が少ない魅力的な個体が揃っています。

 

ダイハツ認定中古車と一般販売店の選び方

コペンの中古車選びで安心度を重視する場合、ダイハツが運営する公式認定中古車サイト「U-CATCH」での購入が一つの選択肢です。ディーラー系だけあって、走行距離やグレード、年式での検索機能が充実し、法定整備付きの個体が多く揃っています。U-CATCHに掲載されているコペンは、通常の価格相場より若干高めの傾向がありますが、信頼性と保証制度が手厚い利点があります。

 

一般的な中古車販売店やインターネット中古車サイト(カーセンサー、グーネット、carview!など)では、より多くの選択肢と、相対的に安い価格設定が魅力です。ただし、販売店ごとに品質基準が異なるため、購入前に店舗の口コミや評判を確認しておくことが重要です。特に初代コペンは年式が古いため、信頼できる販売店からの購入がトラブル回避に繋がります。

 

参考リンク:ダイハツ公式認定中古車の検索
コペン の中古車【ダイハツ公式】U-CATCH

試乗時に確認すべきコペン独特の機能と状態チェック

コペンの中古車を試乗する際、優先的に確認すべきは電動トップ機構の動作です。オープンとクローズのスムーズさ、異音の有無、時間的な遅延がないかを確認します。特に初代モデルは経年による電動モーターやセンサーの劣化が進みやすく、動きが鈍い場合は修理費が発生する可能性があります。

 

サスペンション周りの異音チェックも重要です。段差での乗り心地が悪い、異音が出るなどの症状があれば、足回り部品の交換が必要になる可能性があります。初代はMT車であれば、クラッチの繋ぎ具合、シフト操作の引っ掛かりや異音を体感することで、駆動系の劣化度合いが判断できます。

 

最後に、ボディとドアの開閉をチェックします。ドアの引っ掛かりや、閉まり際の当たりが悪い場合、ボディの歪みが考えられます。軽オープンカーのため、剛性が普通車より低く、事故歴や修復時の歪みが走行安定性に直結します。試乗前に四周からボディを眺め、パネルのズレやガタつきがないか見ておくと、見落としを防げます。

 

ネット検索で見つけた掘り出し物のコペンを見極めるコツ

インターネット中古車サイトで掘り出し物のコペンを見つけた場合、相場より大きく安い理由を必ず確認しましょう。走行距離が異常に多い、年式が非常に古い、修復歴があるといった理由が隠れていることがあります。相場相応の価格で売却されていても、掲載から数日で消える人気物件は、良い状態の個体の可能性が高いため、早期の問い合わせと現車確認が重要です。

 

販売店の情報欄で、法定整備付きや保証の有無を確認することも重要なポイントです。保証なしで激安価格は、購入後のトラブル時に自己負担になるリスクを意味します。特に初代コペンの場合、走行距離が多いほどエンジンやターボの不具合リスクが高まるため、修理対応可能な販売店からの購入が、結果として安心につながります。

 

 


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