ブレーキフルード交換費用相場とDIY注意点完全ガイド

ブレーキフルード交換の費用相場や適切な交換時期、DIY作業の注意点について詳しく解説します。安全運転に欠かせないブレーキフルードの交換、あなたは正しい知識を持っていますか?

ブレーキフルード交換費用相場

ブレーキフルード交換で知っておくべき重要ポイント
💰
交換費用相場

5,000円~10,000円(工賃込み)でプロの技術により安全確実に交換

交換時期の目安

2年または走行距離2万kmを目安に、フルードの色変化も確認ポイント

⚠️
安全性への影響

劣化によりベーパーロック現象が発生し、ブレーキが効かなくなる危険

ブレーキフルード交換費用の内訳と相場

ブレーキフルード交換の費用は、フルード本体の価格と作業工賃を合わせて5,000円~10,000円が一般的な相場となっています。この価格には地域や店舗による差があり、ディーラーでの交換は若干高めになる傾向があります。
参考)ブレーキオイル(ブレーキフルード)の交換時期や費用をプロが解…

 

フルード本体の価格は1リットルあたり2,000円~5,000円程度で、一般的な乗用車では0.5~1.0リットル程度使用します。作業工賃は4,000円~7,000円程度が相場で、専門的な技術を要するエア抜き作業も含まれています。
参考)ブレーキオイル(フルード)の交換時期、費用を解説!車検時や色…

 

車検や定期点検と同時に実施する場合は、工賃が割引になることもあるため、事前に店舗に確認することをおすすめします。また、一部の店舗では部品代と工賃込みで5,000円台から対応している場合もあります。
参考)ブレーキオイルの交換時期の目安は?交換する方法や費用も紹介し…

 

ブレーキフルード交換にかかる作業時間

ブレーキフルード交換の作業時間は、車種によって異なりますが約30分程度が標準的です。この時間には、4輪すべてのブレーキからの古いフルード排出とエア抜き作業が含まれています。
作業は通常、マスターシリンダーから最も遠いホイールから順番に行われ、右ハンドル車の場合は左後輪→右後輪→左前輪→右前輪の順で実施されます。各輪でのフルード交換とエア抜きには丁寧な作業が求められるため、急がずに確実な作業を行うことが重要です。
参考)301 Moved Permanently

 

混雑している時期や車種によっては作業時間が延びる場合もあるため、事前に店舗に確認し、余裕を持ったスケジュールで来店することをおすすめします。

ブレーキフルード交換DIY作業の費用対効果

DIYでブレーキフルード交換を行う場合、フルード代のみで済むため1,000円~5,000円程度の費用で済みます。しかし、専用工具の購入費用を考慮すると、初回は工具代として追加で3,000円~15,000円程度かかる場合があります。
参考)ブレーキフルード(ブレーキオイル)とは?交換時期や費用、自分…

 

必要な工具には、フレアナットレンチ、透明ホース、廃液受け容器、ブレーキブリーダーなどがあります。特に負圧式ブレーキブリーダーは一人作業に適しており、DIY初心者にもおすすめです。
参考)https://www.firstinfo.jp/ja/blogs/product_introduction/137329

 

ただし、ブレーキフルード交換は安全に直結する重要な作業のため、経験がない場合はプロに依頼することを強く推奨します。エア抜きが不十分だとベーパーロック現象が起こりやすくなり、非常に危険です。

ブレーキフルード交換時期を見極める重要なサイン

ブレーキフルードの交換時期を判断する最も重要な指標は色の変化です。新品のブレーキフルードは透明な黄金色をしていますが、使用により濁った茶色や黒色に変化します。
参考)https://www.goobike.com/magazine/maintenance/maintenance/44/

 

リザーバータンクの液量も重要なチェックポイントで、上限(MAX)と下限(MIN)の間にあることを確認します。下限近くまで減っている場合は、フルード漏れやブレーキパッドの摩耗が考えられます。
期間的な目安としては、一般的な使用で2年ごとの交換が推奨されています。ただし、スポーツ走行や過酷な使用条件では1年での交換も検討すべきです。海水や雪道をよく走る場合も、水分や塩分の混入により劣化が早まるため注意が必要です。
参考)ブレーキフルードを交換しないとどうなる?劣化の原因や交換時期…

 

ブレーキフルード種類別性能とベーパーロック予防効果

ブレーキフルードの規格はDOT3、DOT4、DOT5に分類され、数字が高いほど高性能です。DOT3はドライ沸点205℃以上、DOT4は230℃以上、DOT5は260℃以上の耐熱性を持ちます。
参考)ブレーキフルードとは?種類や規格の違い、おすすめメーカーなど…

 

一般的な街乗りではDOT3で十分ですが、大排気量車やスポーツ走行を行う場合はDOT4以上を選択することで、ベーパーロック現象のリスクを大幅に軽減できます。DOT4はDOT3より高い沸点を持つため、激しいブレーキングでも安定した制動力を維持します。
参考)https://tanikawayuka.co.jp/faq/

 

ベーパーロック現象とは、ブレーキフルードの沸騰により気泡が発生し、ブレーキが効かなくなる極めて危険な状態です。古いフルードは水分を吸収して沸点が下がるため、定期的な交換により予防することが可能です。この現象が一度発生すると再発しやすくなるため、交換は必須です。
参考)ベーパーロック現象 - Wikipedia