2026年夏に発売予定の次期エルグランドは、第3世代e-POWERを搭載した最新モデルとして登場します。予想価格はエントリーグレードで約480万円からのスタートとなる見込みです。
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現行モデル(E52)の2.5Lガソリンモデルが約408万円からだったことを考えると、最新技術の搭載により約70万円程度の価格上昇が予想されます。これは第3世代e-POWERやe-4ORCE、プロパイロット2.0などの先進装備が標準化されるためです。
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グレード別の予想価格は以下のように設定される見込みです。
| グレード区分 | 予想価格帯 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| エントリーグレード | 約480万円~500万円 | 第3世代e-POWER、基本装備充実 |
| 売れ筋グレード | 約550万円~700万円 | プロパイロット2.0、上質な内装 |
| 最高級グレード(VIP) | 約800万円~900万円超 | ナッパレザー、大型ディスプレイ、全装備標準化 |
最上級グレードのVIPは、トヨタ アルファードの「Executive Lounge」(850万円)と直接競合するモデルとして位置づけられ、オプション装備を含めると900万円を超える可能性も十分にあります。
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日産自動車は2025年10月29日にジャパンモビリティショー2025で次期エルグランド(4代目)を世界初公開しました。発売予定日は2026年夏で、具体的には2026年7月が有力とされています。
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これは実に約15年ぶりのフルモデルチェンジとなり、市場からの注目度は非常に高く、発売前から多くの予約が見込まれています。日産の新経営計画「The Arc」では、2026年度までに日本市場で乗用車モデルラインアップの80%を刷新する計画が発表されており、次期エルグランドはその中核を担う重要なモデルです。
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発売時期が2026年夏に設定された背景には、日産の電動化戦略があります。第3世代e-POWERは発電専用の新開発1.5Lエンジンを組み合わせたシステムで、5つの部品をモジュール化する「5-in-1」を採用することで静粛性と燃費性能の向上を実現しています。このシステムの完成度を高めるため、十分な開発期間が確保されたと考えられます。
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次期エルグランドに搭載される第3世代e-POWERは、WLTCモードで18km/L前後の燃費性能を目指して開発されています。これは同じくe-POWERを搭載するエクストレイルが19.7km/Lを達成していることを考えると、大型ミニバンとしては非常に優れた数値です。
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現行エルグランドのガソリン車が約10.0km/L(2.5L)、8km/L台(3.5L)であることを考えると、燃費性能は大幅に向上します。走行中に無駄なエンジン稼働を避け、必要なときだけ発電を行うe-POWERの特性により、ストップ&ゴーの多い都市部では特に高い燃費性能が期待されます。
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装備面では以下の最新技術が搭載される予定です。
発電エンジンには新開発の1.5L直列3気筒エンジンが採用され、走行モーターは高出力・高トルク化されています。この組み合わせにより、アクセルを踏んだ瞬間から最大トルクを発生させるEV的な加速感が実現されます。
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次期エルグランドとトヨタ アルファードの価格を比較すると、競合関係が明確になります。アルファードの価格帯は540万円から850万円(ハイブリッドExecutive Lounge)となっており、次期エルグランドは480万円からのスタートでやや優位に立つ価格設定です。
参考)https://221616.com/hikaku/nissan/elgrand/vs_toyota_alphard/
両車の価格比較は以下の通りです。
| 項目 | 次期エルグランド | アルファード(現行) |
|---|---|---|
| エントリー価格 | 約480万円~ | 540万円~(Z・ガソリン) |
| ミドルグレード | 約550万円~700万円 | 620万円~(Z・ハイブリッド) |
| 最上級グレード | 約800万円~900万円超 | 850万円~(Executive Lounge) |
次期エルグランドの経済的メリットとして、1.5Lという低排気量により自動車税が年間13,000円安くなります。アルファードの2.5Lエンジンに対し、10年間で13万円の差が生まれる計算です。さらに優れた燃費性能により、ガソリン代も節約できます。初期購入価格は高くても、長期的なランニングコストではエルグランドが有利です。
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内装の質感では両車とも高級感がありますが、エルグランドはトリプルオットマン(運転席・助手席・2列目)を標準装備する点で差別化を図っています。一方、アルファードは豊富なグレード展開と高いリセールバリューで依然として優位性を保っています。
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走行性能面では、エルグランドのe-POWERがEV的な加速感を提供するのに対し、アルファードはエンジンとモーターの切り替えが分からないほど洗練された滑らかな加速が特徴です。
次期エルグランドの年間維持費は、e-POWER搭載による燃費向上で現行モデルより大幅に削減される見込みです。現行エルグランドの年間維持費が約24万円~30万円程度であることを考えると、次期モデルでは燃料費の削減により約20万円~25万円程度に抑えられる可能性があります。
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次期エルグランドの予想年間維持費の内訳は以下の通りです。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 自動車税 | 30,500円 | 1.5L排気量(現行は2.5Lで43,500円) |
| 車検費用(年間換算) | 約34,000円 | 2年に1回の車検を年間換算 |
| ガソリン代 | 約70,000円~90,000円 | 年間8,000km走行、燃費18km/L想定 |
| 任意保険料 | 約60,000円~80,000円 | 加入内容により変動 |
| 合計 | 約195,000円~235,000円 | メンテナンス費用別途 |
現行エルグランドの3.5Lモデルでは自動車税が58,000円、ガソリン代が年間128,735円(年間8,000km、燃費8.7km/L)かかっていたのに対し、次期モデルでは自動車税で年間27,500円、ガソリン代で約38,000円~58,000円の削減が期待できます。
エルグランドの詳しい維持費内訳についてはカーセブンの公式記事
さらに、e-POWERシステムはエンジンを発電専用に使用するため、エンジンの負担が少なく、オイル交換の頻度も従来のガソリン車より少なくなる可能性があります。これにより、メンテナンス費用の削減も期待できます。
駐車場代が必要な場合は、全国平均で年間約96,000円が追加で必要です。都心部では月額20,000円(年間240,000円)程度かかるため、居住地域によって維持費は大きく変動します。
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次期エルグランドは、アルファードのハイブリッドモデル(燃費14km/L前後)と比較しても遜色ない燃費性能を実現しながら、1.5Lという低排気量による自動車税のメリットを享受できるため、長期的な総所有コストでは非常に魅力的な選択肢となります。
次期エルグランドは、単なるフルモデルチェンジではなく、日産の「運転して楽しいミニバン」というコンセプトを具現化したモデルです。これは後席のVIPをもてなすことに特化したライバル車とは一線を画す思想で、ドライバーの運転する楽しさと同乗者の快適性を両立させています。
ボディデザインは全高を高くした四角いスクエアを強調したボックススタイルを採用し、威風堂々としたエクステリアが特徴です。ボディサイズは全長4,995mm、全幅1,895mm、全高1,975mmで、先代エルグランドと比較すると全長+30mm、全幅+45mm、全高+160mmと全体的にボリュームアップしています。
新規ボディカラーとして、日本の美意識を表現した特別色が2色設定されます。
ツートンカラーを含む豊富なボディカラーバリエーションにより、他人と差別化したいユーザーのニーズにも応えています。リヤコンビネーションランプは一直線にドットを敷き詰めたデザインで、専用ホイールは格子状に層を重ねた繊細なデザインとなっています。
室内空間では、低床フロア設計により後部座席の乗降性に優れることが特徴です。セレナと同じ跳ね上げ式になる3列目シートは、ライバルのアルファードにも匹敵するラグジュアリーな空間を提供します。
駆動方式には電動駆動4輪制御技術e-4ORCEを採用することで、大柄なボディサイズながら優れた挙動制御を実現します。カーブなどでも車体の揺れが少なく、安定した走行が可能な「引き締まったフラットな乗り心地」が、運転する楽しさを犠牲にしない日産の思想の表れです。
次期エルグランドは、高級ミニバン市場に「走る豪華な応接室」としてだけでなく、「ドライバーズミニバン」という新たな価値観を提案する存在となります。2026年夏の発売により、長年アルファード・ヴェルファイアの独壇場だった市場に新たな選択肢が加わり、高級ミニバン市場はさらに活性化することが期待されます。