2025年冬に発売予定のデリカD:5マイナーチェンジモデルは、三菱自動車が10月30日から予約注文の受付を開始した、18年目の大幅改良モデルです。ジャパンモビリティショー2025でプロトタイプが公開され、メーカー希望小売価格は約450万円から約495万円に設定されています。今回の改良では、唯一無二のオールラウンドミニバンとしての特徴をさらに強化し、デザイン、走行性能、安全装備のすべてが進化を遂げました。
参考）https://news.mynavi.jp/premium/article/20251101-delica
2025年モデルのフロントデザインは、シンプルで立体感のある力強い意匠へと大幅に変更されています。フロントグリルは全車ブラックとなり、SUVらしさが大幅に向上しました。フロントバンパーも新しいデザインを採用し、ダイナミックシールドのコンセプトをさらに進化させた形状になっています。
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このデザイン変更により、デリカD:5はより力強く、ワイルドな印象を獲得しました。フロントロアグリルも新デザインとなり、オフローダーらしさが増しています。デリカミニやトライトンで好評を得ているデザイン要素が取り入れられ、三菱の最新デザインアイデンティティが反映されています。
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スキッドプレートの形状もフロント部分が変更され、悪路走行を想起させるタフなイメージが強調されています。これらの変更により、デリカD:5は都市部での洗練された走りと、オフロードでの本格的な走破性を両立するビジュアルを獲得しました。
2025年モデルの最も目を引く変更点の一つが、ホイールアーチモールの新規採用です。ボディサイドには、ワイドで安定感のある足まわりと高い走破性を想起させる新デザインのホイールアーチモールが標準装備されました。これにより、SUVらしさがさらに強調され、デリカD:5の個性が際立つスタイリングとなっています。
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新しい18インチアルミホイールも採用され、力強さを強調しギア感を高めたデザインになっています。ホイールとホイールアーチモールの組み合わせにより、オフロードでの走破性の高さを視覚的にアピールする外観が実現しています。
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ただし、ホイールアーチモールはピアノブラック仕上げとなっているため、悪路走行が多いユーザーにとっては傷が目立ちやすい可能性があります。アフターマーケットでは無塗装樹脂製のオーバーフェンダーも人気があり、実用性を重視するユーザーにはカスタマイズの選択肢も豊富に用意されています。
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三菱自動車の公式サイトでは、デリカD:5の詳細な装備情報を確認できます。
リヤデザインも大幅に刷新され、より洗練された印象へと進化しています。最も特徴的な変更は、リヤゲートの「DELICA」ロゴがボディ貼り付けタイプからガーニッシュ内に取り込まれたデザインへと変更された点です。この変更により、リヤゲートパネルがよりシンプルでプレミアム感のある仕上がりとなりました。
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リヤバンパーも新デザインを採用し、シンプルで立体感のある力強い意匠になっています。デリカミニと同様に「DELICA」の文字がより目立つデザインとなり、ブランドアイデンティティが強調されています。この変更に伴い、バックランプの位置がバンパー部分に移設されました。
テールランプのデザインも接続バーを採用した新スタイルとなり、モダンで一体感のある印象を与えます。スキッドプレートの形状もリヤ部分が変更され、フロントとの統一感が図られています。これらの変更により、リヤビューは力強さとプレミアム感を両立した仕上がりになっています。
内装面では、8インチフル液晶メーターの採用が最大のトピックです。このメーターはタイなど東南アジアで発売中のエクスパンダーと同じデザインを採用しており、視認性が大幅に向上しています。従来のアナログメーターから一新され、モダンで先進的なコックピットが実現しました。
液晶メーターには4つのドライブモード(エコ、ノーマル、グラベル、スノー)に応じたアニメーション表示機能が搭載されています。デリカミニと同様に、モードごとに異なる表示が楽しめる遊び心のある演出が加えられており、走行状況を直感的に把握できます。
内装全体の質感も向上し、プレミアム感を高めた仕上げになっています。大幅な内装変更はないものの、細部にわたって質感の向上が図られており、ミニバンとしての実用性を保ちながら上質な空間が実現されています。8人乗りと7人乗りのシートレイアウトが用意され、優れた居住性と積載性を両立しています。
デリカD:5のフロントデザインは、三菱自動車のデザインアイデンティティである「ダイナミックシールド」をベースとしながらも、独自の進化を遂げています。ダイナミックシールドは、力強いパフォーマンスとプロテクト感を表現するデザインコンセプトで、アウトランダーやエクリプスクロス、eKクロスなど多くの三菱車に採用されています。
参考）New デリカ D:5 ダイナミックシールド デザイン
しかし、デリカD:5のダイナミックシールドは他の車種とは異なる独自のアプローチを取っています。他の車種に見られる印象的なメッキモールとは異なり、デリカD:5ではよりシンプルで立体的な造形が採用されています。これは、ミニバンとSUVの両方の要素を持つデリカD:5の特性に合わせた独自の解釈といえます。
2025年モデルでは、デリカミニやトライトンで好評を得ているデザイン要素を取り入れながら、デリカD:5らしさを失わない絶妙なバランスが追求されています。全車ブラックグリルの採用により、SUVとしての力強さがさらに強調され、ダイナミックシールドのコンセプトがより明確に表現されるようになりました。
アフターマーケットでは、より印象的なダイナミックシールド風のカスタムパーツも人気があります。純正デザインをベースに、自分好みのスタイリングにカスタマイズする楽しみも、デリカD:5オーナーの間で広がっています。
2025年モデルの最大の技術的進化は、三菱独自の四輪制御技術「S-AWC(Super All Wheel Control)」の搭載です。これまでのAWCシステムから進化したS-AWCにより、デリカD:5の走破性と操縦安定性が飛躍的に向上しました。S-AWCはアウトランダーPHEVやトライトンなどの三菱車に搭載されている先進的な四輪制御システムで、デリカシリーズへの搭載は初めてとなります。
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S-AWCの搭載により、4つのドライブモード選択が可能になったことも大きなポイントです。エコモード(2WD)、ノーマルモード、グラベルモード、スノーモードが用意され、路面状況に応じて最適な走行制御を選択できます。アウトランダーPHEVやトライトンと同様に、路面状況によってモードを切り替えることで、あらゆるシーンで安定した走りを実現します。
さらにヒルディセントコントロールも新たに搭載され、急な下り坂でも安全に走行できるようになりました。S-AWCとヒルディセントコントロールの組み合わせにより、オフロードでの走破性がさらに強化され、家族を乗せてのアウトドアレジャーでも安心して走行できます。これらの進化により、デリカD:5は「ミニバンの快適性とSUVの走破性を併せ持つ唯一無二のオールラウンドミニバン」としての地位をさらに確固たるものにしています。
三菱自動車の四輪制御技術について詳しく知りたい方は、公式ニュースリリースをご確認ください。
安全装備面でも大幅な進化が図られています。衝突被害軽減ブレーキシステムは自転車検知機能に対応し、歩行者だけでなく自転車も検知できるようになりました。市街地走行での安全性が大幅に向上し、家族を乗せて走る機会が多いミニバンユーザーにとって心強い装備となっています。
マルチアラウンドモニターも進化し、移動物検知機能付きの3Dビューが採用されました。駐車場での安全確認がより容易になり、大型ミニバンであるデリカD:5の取り回しをサポートします。これまでもマルチアラウンドモニターは全車標準装備されていましたが、今回の改良でさらに機能が強化されています。
その他の先進安全装備も充実しており、レーダークルーズコントロールシステムや車線逸脱警報システムなど、ロングドライブをサポートする機能が標準装備されています。自動防眩ルームミラー(マルチアラウンドモニター付)も全車標準装備となっており、夜間走行時の安全性も確保されています。
これらの安全装備の進化により、デリカD:5は家族の安全を守る信頼性の高いミニバンとしての価値がさらに高まっています。オフロード走行も視野に入れた本格的な四輪駆動システムと、充実した安全装備の組み合わせは、デリカD:5ならではの強みといえるでしょう。
2025年モデルの価格は約450万円から約495万円の範囲で設定されています。10月30日から予約注文の受付が開始され、今冬の発売日前日までに成約すると、ディーラーオプション7万円分がプレゼントされる特典も用意されています。
グレード構成については大きな変更があり、従来設定されていた廉価グレードの「M」と都会派グレードの「アーバンギア」が廃止されました。これにより、グレード構成がシンプルになり、S-AWCなどの先進装備を搭載したモデルに集約される形となっています。
参考までに、2025年5月の価格改定前の旧モデルでは、Mグレードが約422万円、Gグレードが約432万円、G-Power Packageが約456万円、Pグレードが約467万円という価格設定でした。新モデルでは装備が大幅に充実していることを考えると、約450万円からという価格設定は妥当な範囲といえます。
参考）三菱自動車、『デリカD:5』の価格を改定
特別仕様車の「CHAMONIX(シャモニー)」や「BLACK Edition」も人気が高く、これまでのモデルでも設定されてきました。新モデルでもこれらの特別仕様車が継続設定されるかは今後の発表が待たれます。デリカD:5は18年以上にわたって仕様変更を繰り返しながら販売されており、現行型で最高の売れ行きを示している三菱の人気モデルとなっています。
デリカD:5の燃費性能は、WLTCモードで12.6km/Lとなっています。4WDシステムを搭載した大型ミニバンとしては優れた数値で、全グレードで同じ燃費性能を実現しています。JC08モードでは13.6km/Lを記録しており、より実際の燃費に近いWLTCモードでも高い燃費性能を維持しています。
参考）デリカD5の燃費とは？他のミニバンとの比較や走行性能を徹底解…
実燃費については、複数のサンプルから算出した平均値が12.12km/Lとなっており、カタログ燃費に対する達成率は96.2%という好成績を記録しています。すべてのサンプルで10.0km/L以上を達成しており、アクティブな走行が可能なミニバンとしては実用的な燃費性能といえます。
参考）タフな走りが自慢のデリカD:5！燃費はどうなのか、調べてみた…
デリカD:5は2.2リッターのディーゼルエンジンを搭載しており、低回転域から豊かなトルクを発揮します。優れた燃費性能と力強い走りを両立しており、高速道路でのロングドライブから山道での走破まで、幅広いシーンで活躍します。
ミニバンとしての実用性も高く、広い室内空間と優れた積載性を備えています。8人乗りと7人乗りのシートレイアウトが選択でき、家族構成やライフスタイルに合わせた選択が可能です。アウトドアレジャーでの荷物の積載から、日常の買い物まで、あらゆるシーンで活躍する万能性がデリカD:5の大きな魅力となっています。
燃費性能について詳しく知りたい方には、三菱自動車公式サイトのカタログ情報が参考になります。
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