三菱エクリプスクロス PHEVの中古車市場は、新車価格409万円～465万円に対して、177万円～464万円の幅広い価格帯で流通している。特に2021年式の流通台数が多く、250万円～313万円の価格帯がボリュームゾーンとなっており、新車から約30～40％の値下がりで購入可能だ。
参考）https://kakaku.com/item/K0001302667/
中古車の流通状況は良好で、グーネットで235台、カーセンサーで約240台が掲載されており、選択肢も豊富だ。グレード別では最上位の「P」グレードが中古市場の約7割を占めており、189万円～386万円で172件が流通している。
参考）https://www.goo-net.com/usedcar/brand-MITSUBISHI/car-ECLIPSE_CROSS_PHEV/
価格変動の傾向として、走行距離1万km以下の車両は300万円前後、3～5万km走行車は220万円～270万円程度が相場となっている。新車時の減価償却が進んでいるため、比較的手頃な価格で高性能なPHEVを入手できるのが魅力だ。
参考）エクリプス クロス phevで後悔する理由とは？失敗しない購…
エクリプスクロス PHEVの燃費性能は、カタログ値でWLTCモード16.4km/L、JC08モード18.6km/Lとなっているが、実際の使用環境では17.3km/Lという優秀な実燃費を記録している。この数値はカタログ燃費を上回る結果で、SUVクラスとしては非常に優秀な性能だ。
参考）三菱 エクリプスクロスPHEVの実燃費は17.3km/Lとか…
EV走行換算距離は65kmで、日常の短距離移動であればガソリンを使用せずに電気のみで走行可能だ。市街地モード15.7km/L、郊外モード16.8km/L、高速道路モード16.5km/Lと、走行環境による燃費差も少ないのが特徴だ。
参考）エクリプスクロスＰＨＥＶの燃費・年式型式別｜中古車のガリバー
実際のユーザーレビューでは「レギュラーでこれだけ走れば満足」「ガソリンタンクの容量が43Lと少ないが、最大航続距離は705kmを確保」との評価が多い。PHEVシステムにより、燃費を重視した「セーブモード」や、バッテリー充電を優先する「チャージモード」など、用途に応じた走行モードが選択できる点も実用性を高めている。
参考）https://review.kakaku.com/review/K0001302667/
エクリプスクロス PHEVは3つの充電方法に対応しており、普通充電（AC200V/15A）では約4.5時間で満充電、急速充電では約25分で80%まで充電可能だ。自宅での充電設備があれば、夜間電力プランを活用して電気代を抑えることができる。
参考）エクリプス クロス 充電（性能・特長）
充電設備は全国に充実しており、三菱自動車販売店、コンビニエンスストア、道の駅、高速道路のサービスエリアなど多くの場所で急速充電が利用できる。また、外部充電ができない状況でも、エンジンで発電しながら走行できるため、充電切れの心配がない。
参考）エクリプス クロス 充電（性能・特長）
バッテリーシステムは定格電圧300V、総容量13.8kWhのリチウムイオン電池を搭載しており、GSユアサのLEV46セルを80個直列接続している。バッテリーの劣化は年式や走行距離により異なるが、中古車購入時にはバッテリー状態の確認が重要だ。
参考）【三菱 エクリプスクロス PHEV 900km試乗】リアルな…
中古車選びで最も重要なのは、バッテリーの健康状態確認だ。PHEVのバッテリーは消耗品のため、使用年数や走行距離による劣化進行をチェックし、必要に応じて交換費用を見込んでおく必要がある。特に2021年式以降の車両は、バッテリー劣化の進行が比較的少ないため推奨される。
走行距離別の選び方として、1万km以下なら300万円前後、2万km台なら270万円前後、3～4万km台なら220万円～250万円が目安となる。グレード選択では、装備の充実した「P」グレードが市場流通の中心で、リセールバリューも高い傾向にある。
参考）エクリプスクロスＰＨＥＶ(三菱)のクルマ査定・買取相場｜中古…
認定中古車やメーカー保証継続車両を選ぶことで、購入後の安心感が得られる。PHEVシステムの複雑性を考慮すると、三菱自動車販売店での購入やハーティプラスメンテナンスIIの加入を検討することで、専門的なメンテナンスサービスを受けられる。
参考）ハーティプラスメンテナンスII PHEV（メンテナンスパック…
エクリプスクロス PHEVのメンテナンスでは、従来のガソリン車とは異なるPHEVシステム特有の点検項目がある。三菱自動車では「ハーティプラスメンテナンスII（PHEV）」を提供しており、12ヶ月毎の法定点検に加え、6ヶ月毎の安心点検とPHEVシステムのコンピューター診断を行っている。
エンジンオイル交換は通常のガソリン車と同様に必要で、実際の整備事例では定期的なオイル交換作業が報告されている。しかし、エンジン稼働頻度が少ないため、交換頻度は従来車より長くなる傾向にある。
参考）https://www.goo-net.com/pit/blog/list?selectBrand=1040amp;selectCar=10402037amp;p=1
電装系統のメンテナンスでは、コンピューター診断によるシステムチェックが重要だ。中古車購入後は、PHEVシステムの動作確認と各種センサーの正常性を確認し、必要に応じてソフトウェアアップデートを行うことで、最適な性能を維持できる。また、冷却システムやブレーキシステムなど、PHEV特有の部品についても定期的な点検が必要となる。