トヨタのシエンタは、コンパクトミニバンでありながら圧倒的な室内空間を誇る人気車種です。一方で「可愛らしい」というイメージが強く、アウトドア志向のユーザーからは「もっとワイルドにしたい」という声が上がっていました。そこで注目を集めているのが、シエンタをSUV風にカスタムする手法です。
宮城トヨタが2025年に展示したシエンタクロスオーバー仕様は、車高を30mm上げ、フェンダーガーニッシュやルーフキャリアを装着し、各所をブラックアウトすることで、悪路も走破できるタフなSUVへと生まれ変わらせました。このカスタムは見た目の向上だけでなく、キャンプ地へ向かう山道での走行がより頼もしくなるという実用的なメリットもあるのです。
シエンタをSUV風にカスタムする際、最初に手を付けるべきは外装パーツです。外装の変更により、シエンタ全体の雰囲気は劇的に変わります。
リフトアップサスペンションの装着
SUV風カスタムの最も重要な要素がリフトアップです。専用のサスペンションキットを装着することで、車の最低地上高を上げることができます。シエンタクロスオーバー仕様の場合、車高を約30mm上げており、これにより山道や未舗装路での走行性が大幅に向上します。加えて、高い視点から周囲を見渡せるようになるため、ドライバーの安心感も増します。
リフトアップには、テインやクスコなどの専門メーカー製サスペンションキットが利用されることが多いです。DIYでの取り付けは難しいため、専門業者への依頼がおすすめです。
大径ホイールとオーバーフェンダー
シエンタ SUV カスタムでは、純正の14~15インチホイールから、17~18インチの大径ホイールへのインチアップが一般的です。これにより、SUVらしいボリューム感が出ます。大径ホイールを装着する場合、タイヤとボディの隙間を埋めるためにオーバーフェンダーを装着することで、よりSUVらしいワイルドな印象になります。
ホイール選択時は、ブロンズやガンメタルなどの色を選ぶことで、より一層アウトドア感が演出できます。
ルーフキャリアとルーフボックス
シエンタ SUV カスタムの象徴的なパーツがルーフキャリアです。ルーフレールを装備することで、テントや自転車、ボート等の長尺物を積載できるようになり、積載能力が大幅に向上します。特にキャンプ愛好者には必須のパーツです。
ルーフボックスを併用すれば、ルーフ上部の有効活用が可能で、5人乗り仕様のシエンタでも広い室内スペースを確保しながら大容量の荷物を積めます。
ブラックアウト処理とスキッドプレート
シエンタ SUV カスタムのもう一つの特徴がブラックアウト処理です。グリル、バンパー、ドアハンドル、ウィンドウトリムなど、各所を黒でまとめることで、グッとワイルドな印象になります。
さらに前後バンパーにスキッドプレート風の装飾を施すことで、悪路対応車というイメージが強調されます。本来、スキッドプレートは悪路での下部保護が目的ですが、装飾でもSUVの雰囲気を演出できるのです。
外装のカスタムが整ったら、次は内装です。キャンプやアウトドア使用を前提としたシエンタ SUV カスタムでは、内装の快適性向上が重要になります。
フルフラット化と寝室化
シエンタは3列シートを備えながらも、2列目を倒して5人乗り仕様にすると、荷室長2,045mm、荷室幅1,265mmという驚異的なスペースが生まれます。この空間をさらに活用するため、フルフラット化が行われます。
段差や隙間を木製ボードで埋めることにより、セミダブルベッド(長さ1,950mm×幅1,200mm)よりも広いフラットスペースが完成します。これにより車中泊が快適になり、キャンプでの疲労回復が格段に向上します。
ラゲッジボード・収納システム
シエンタの荷室は利便性に優れていますが、荷室高が高いため、小物の整理が課題になります。ラゲッジボードを装着することで、細かいキャンプ用品を効率的に収納できます。
木製のボードを自作するDIY愛好家も多く、自分好みの収納を実現できるメリットがあります。棚を増やすことで、ガソリンコンロやランタンなど、ジャンル別に道具を分類して収納することが可能になります。
ブラウンを基調にした落ち着いた配色
シエンタクロスオーバー仕様では、内装にブラウンを基調にした配色が用いられています。これにより、キャンプ地での落ち着いた雰囲気を室内でも実現でき、大人向けの上質な車中泊環境が生まれます。シートカバーやクッションをブラウン系でまとめることで、統一感のある快適な空間になります。
シエンタ SUV カスタムが真の意味でアウトドア向けになるには、実用的な装備の充実が不可欠です。
LED照度向上型フォグランプの装着
街灯のない山道や林道の走行が多くなるため、LEDフォグランプの装着は必須です。純正ハロゲンフォグランプよりも光量が多く、足元をより明確に照らします。さらに消費電力が少ないため、キャンプ中の給電に余裕が出ます。
特に新型のハイワット型LEDフォグランプは、霧の中や雨天時にも優れた視認性を確保できるため、安全性が大幅に向上します。
オフロード用タイヤへの交換
シエンタ SUV カスタムの走破性向上には、オフロード対応タイヤへの交換が重要です。通常のロードタイヤと異なり、ブロックパターンが大きく、未舗装路でのグリップ力に優れています。
また、タイヤ幅を広げることで、接地面積が増加し、悪路での安定性が向上します。ただし、燃費や乗り心地に若干の影響が出るため、その点を理解した上での交換が必要です。
ルーフレールと100V給電オプション
シエンタハイブリッド車の場合、100V給電オプション(AC100V/1500W)を装着することで、キャンプ先で電化製品が使用可能になります。電気ケトルや炊飯器、小型エアコンなど、1500W以下の機器であれば、車内で電源供給ができます。
ハイブリッドシステムの大容量バッテリーを活用することで、ガソリンエンジンを始動させずに給電できるため、エコフレンドリーなキャンプ生活が実現できます。
シエンタ SUV カスタムを実現する際、いくつかの選択肢と注意点があります。
DIY vs 専門業者への依頼
ナンバー灯のLED化やフロントリップの取り付けなど、簡単なパーツ交換はDIYで対応できます。しかし、リフトアップサスペンションやオーバーフェンダーの装着、フルフラット化などは、専門的な技術と工具が必要なため、業者への依頼がおすすめです。
DIYの場合、工賃がかからない分コストを抑えられますが、時間と手間がかかります。一方、業者依頼は初期投資が大きいものの、プロの仕上がりが期待でき、その後のメンテナンスサポートも受けられます。
カスタム専門ビルダーの活用
既にカスタム済みのシエンタを販売している「ビルダー」という業者が存在します。完成度の高いカスタムを求める場合、ビルダーから購入するのも一つの選択肢です。ビルダーごとに異なるこだわりやスタイルがあり、自分好みの仕様を探すことができます。
改造申請と法規制の確認
サスペンション交換やホイールサイズ変更は、車検時に対応する必要がある場合があります。事前に専門業者や陸運局に相談し、改造申請の要否を確認することが重要です。適切な手続きを踏まないと、車検不合格になる可能性があります。
予算計画と段階的なカスタム
シエンタ SUV カスタムの総工賃は、内容によって大きく異なります。リフトアップサスペンション装着だけで15~30万円程度、ルーフキャリアやブラックアウト処理を含めると50~100万円以上かかる場合もあります。
一度にすべてを行うのではなく、優先度の高い項目から段階的に進めることで、予算の負担を軽減できます。
シエンタをSUV風にカスタムする方法の参考情報:
HID屋 - シエンタはキャンプにおすすめ!カスタム事例と方法
リフトアップやルーフラック装着の具体例、LED化やフルフラット化の詳細手法が紹介されています。
みんカラ - トヨタ シエンタ カスタムまとめ
シエンタオーナーによる実際のカスタム事例とパーツ交換の手順が数多く掲載されており、DIYでのカスタムを検討する際の参考になります。
くるまのニュース - トヨタ斬新「シエンタSUV」とは?
宮城トヨタが展示したシエンタクロスオーバー仕様の詳細スペックと、サスペンション・ボディサイズの変更点についての情報が掲載されています。
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