国産セダンにおけるv6エンジン搭載車は、高級車を中心に豊富なラインナップを誇っています 。レクサスLSはV6 3.5Lツインターボと3.5Lハイブリッドを搭載し、フラッグシップとしての地位を確立しています 。トヨタクラウンはV6 3.5Lハイブリッドシステムを採用し、環境性能と走行性能を両立させています 。
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日産車では、シーマとフーガがV6 3.5Lハイブリッド、スカイラインがV6 3.0Lツインターボと3.5Lハイブリッドを搭載しています 。これらの車種は、v6エンジンの特徴である高出力と滑らかな加速感を活かした設計となっています 。ホンダレジェンドもV6 3.5Lハイブリッドを搭載し、スポーツハイブリッドSH-AWDシステムとの組み合わせで優れた走行性能を発揮します 。
レクサスISはV6 3.5Lエンジンを搭載し、スポーツセダンとしての性格を色濃く反映しています 。これらの車種は、v6エンジンの完全バランス性能により、振動の少ないスムーズな走行を実現しているのが特徴です 。
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SUVとミニバンのカテゴリーでも、v6エンジン搭載車は重要な位置を占めています 。レクサスRXはV6 3.5Lハイブリッドを搭載し、プレミアムSUVとしての地位を確立しています 。トヨタランドクルーザーは新型でV6 3.5Lツインターボと3.3Lディーゼルターボを採用し、従来のV8エンジンから転換を図りました 。
ミニバンでは、トヨタアルファードとヴェルファイアがV6 3.5Lエンジンを搭載しています 。このエンジンは低回転からトルクが出せる高トルク型に調整されており、大型ミニバンに必要な力強い走りを実現しています 。日産エルグランドもV6 3.5Lエンジンを搭載し、上級ミニバンとしての性能を発揮します 。
トヨタハリアーハイブリッドは初代モデルで3.3LのV6エンジンとハイブリッドシステムを組み合わせ、燃費性能17.8km/L(10・15モード)を実現していました 。これらの車種は、v6エンジンのコンパクト設計により、横置きFFレイアウトでも搭載可能になっています 。
スポーツカーとクーペにおいて、v6エンジンは高性能を発揮する重要な動力源となっています 。日産GT-RはV6 3.8Lツインターボを搭載し、世界的に評価される高性能車として知られています 。このエンジンは最高出力600ps近くを発生し、スーパーカーレベルの性能を実現しています 。
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レクサスLCはV8 5.0LとV6 3.5Lハイブリッドの両方を設定し、多様なニーズに対応しています 。レクサスRCはV6 3.5Lエンジンを搭載し、スポーツクーペとしての魅力を演出します 。トヨタスープラは直6 3.0Lツインターボを採用していますが、これはBMW製のエンジンです 。
日産フェアレディZはV6 3.7Lエンジンを搭載し、VQエンジン特有の魅力的なサウンドを奏でます 。ホンダNSXはV6 3.5Lツインターボハイブリッドシステムを採用し、最新技術を結集したスーパーカーとして位置づけられています 。これらの車種は、v6エンジンの高出力特性を最大限に活用した設計となっています 。
v6エンジンの最大のメリットは、同じ排気量の直列6気筒エンジンと比較して全長を短く設計できることです 。これにより、エンジンルームレイアウトの自由度が高まり、クラッシャブルゾーンの確保や横置きFFレイアウトへの対応が可能になります 。また、V型配置により左右のスペースが確保され、ターボチャージャーなどの過給器を配置しやすいのも特徴です 。
v6エンジンは直列3気筒エンジンを2つ組み合わせた構造により、バランスが良く振動が少ないという利点があります 。さらに、クランクシャフトの滑り軸受が直6の7個に対してv6は4個で済むため、フリクションが小さく低回転からの加速性能に優れています 。これにより、高出力と太いトルクを得ながらスムーズな走行が可能です 。
一方でデメリットとしては、V型配置による偶力振動が発生しやすく、直列6気筒よりも乗り心地が若干悪くなることがあります 。また、エンジンの設計が複雑で部品点数が多いため、メンテナンス費用が高くなる傾向にあります 。燃費も直4エンジンと比較すると劣る場合が多く、環境意識の高まりとともに採用車種が減少傾向にあります 。
v6エンジン搭載車の燃費性能は、車種やエンジンの仕様により大きく異なります 。日産エルグランドの3.5L V6エンジンモデルでは、2WDで8.7km/L、4WDで8.4km/L(カタログ燃費)となっています 。トヨタランドクルーザーのV6エンジンモデルでは、WLTCモード燃費8.0km/Lという数値が示されています 。
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実燃費については、ホンダラグレイトのオーナーレビューによると、V6エンジンで郊外走行8km/L前後という報告があります 。これらの数値から、v6エンジン搭載車の実用燃費は概ね7-10km/L程度の範囲にあると考えられます。ハイブリッドシステムを組み合わせた場合は、燃費性能の向上が期待できます 。
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維持費については、v6エンジンは部品点数が多いため、メンテナンス費用が高くなる傾向があります 。例えば、スパークプラグ交換では4気筒が0.6時間の作業に対し、V6は2.5時間かかるため、工賃が約4倍になります 。エンジンオーバーホールが必要になった場合は、専門業者で30-70万円、正規ディーラーで50-200万円程度の費用がかかるとされています 。ただし、現代のv6エンジンは信頼性が向上しており、定期的なメンテナンスを行えば長期間の使用が可能です。
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