スパークプラグ交換費用と時期・相場・選び方

スパークプラグの交換には、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?プラグの種類や気筒数による料金の違い、ディーラーやカー用品店での相場、さらに交換時期の見極め方まで詳しく解説します。適切なタイミングで交換すれば燃費改善や故障予防にもつながりますが、あなたの愛車に最適な選択は何でしょうか?

スパークプラグ交換費用

スパークプラグ交換費用の内訳
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部品代

レジスタープラグは500円程度、イリジウム・白金プラグは2,000~3,000円が相場です。

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作業工賃

1気筒あたり1,000円程度が一般的。4気筒車なら工賃4,000円が目安となります。

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総額の目安

4気筒車でイリジウムプラグを使用すると、部品代と工賃込みで12,000~15,000円程度です。

スパークプラグ交換費用の相場と内訳


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スパークプラグの交換にかかる費用は、部品代と作業工賃の2つで構成されます。プラグの種類によって部品代は大きく変動し、レジスタープラグは1本あたり500円程度と安価ですが、白金やイリジウムプラグは1本2,000円~3,000円程度、高性能なものだと5,000円以上になることもあります。作業工賃は1気筒あたり1,000円程度が相場となっており、例えば4気筒車であれば工賃4,000円とプラグ代を合わせて8,000円~15,000円程度が総額の目安です。
参考)車のスパークプラグを交換しないとどうなる?交換時期や費用など…

交換費用は車種によっても変わります。軽自動車では長寿命タイプのイリジウムプラグを使用した場合、総額7,500円~12,000円程度です。一方、4気筒エンジンの一般的な乗用車では12,000円~40,000円と幅があり、スバルの水平対向エンジンやインマニが特殊な位置にある車種では、作業の複雑さから工賃だけで20,000円~30,000円かかることもあります。ターボ車や6気筒エンジン搭載車は本数が多いため、さらに費用が増加します。
参考)スパークプラグとは?交換時期や費用について整備士が解説 - …

スパークプラグ交換時期の目安

スパークプラグの交換時期は、使用しているプラグの種類によって大きく異なります。一般プラグ(レジスタープラグ、ニッケルプラグ)の場合、走行距離15,000km~20,000kmが交換の目安です。グリーンプラグも同様に10,000km~20,000km程度で交換が推奨されます。一方、長寿命タイプのイリジウムプラグや白金プラグでは、乗用車で60,000km~100,000km、軽自動車や3気筒エンジン搭載車で40,000km~60,000kmが交換時期の目安となります。​
注意すべき点として、イリジウムプラグには一般寿命タイプと長寿命タイプの2種類があり、中心電極のみにイリジウムが使用されている一般寿命タイプは15,000km~20,000kmでの交換が必要です。「イリジウムプラグ=長寿命」と勘違いされるケースが多いため、購入時に仕様を確認することが重要です。軽自動車はエンジン回転数が多く、プラグにかかる負担も大きいため、普通自動車よりも交換時期が短くなる傾向があります。​

スパークプラグ交換をしないと起こる症状

スパークプラグを交換しないまま使い続けると、さまざまな不調が現れます。最も早く表れる症状は燃費の悪化と加速不良で、電極の劣化により正常な火花が飛ばせなくなることが原因です。アイドリングが不安定になり、エンジン音が不規則になることもあります。さらに症状が進行すると、エンジンのかかりが悪くなったり、走行中にエンストが発生したりする危険性があります。​
劣化したスパークプラグを放置すると、本来燃焼すべきガソリンが燃焼せずそのまま排出されます。これにより排気系統のセンサー類や触媒に悪影響が及び、O2センサーやイグニッションコイルの寿命を早める原因にもなります。排気ガスが臭くなるという症状も現れ、最終的にはエンジンに深刻なダメージを与えてしまう可能性があります。こうした症状が出る前に定期的な交換を行うことが、車の健康維持には不可欠です。​

スパークプラグ交換を依頼できる業者比較

スパークプラグ交換を依頼できる業者には、ディーラー、整備工場、カー用品店、ガソリンスタンドなどがあります。オートバックスでは1本あたりの交換工賃が330円(税込)~で、作業時間は15~30分程度です。ただし水平対向エンジンなど特殊な車種の場合は、店舗により値段が大幅に異なったり作業を断られたりすることもあります。持ち込みの場合は受け付けていない店舗もあり、対応している場合でも通常価格の倍近い工賃がかかることがあります。
参考)スパーク プラグ交換の費用・工賃【オートバックス】

ジェームスでは、スタンダードタイププラグでプラグ代と作業工賃込みで1本あたり1,595円(税込)~4,037円(税込)、イリジウムタイププラグで2,651円(税込)~5,082円(税込)となっています。作業時間は30~90分程度で、プラグ上部のカバーの有無や取り外しの難易度により価格が変動します。カーコンビニ倶楽部では一般タイプなら1本あたり602円~、ロータリーエンジン搭載車なら1台5,971円~とリーズナブルな設定です。​

スパークプラグの種類と寿命の違い

スパークプラグには主に3つの種類があり、それぞれ特徴と寿命が異なります。レジスタープラグ(一般プラグ)は中心電極にニッケル合金を使用しており、価格は500円程度と安価ですが、耐久性・着火性能は低めで15,000km~20,000kmでの交換が必要です。グリーンプラグは中心電極の先端に90°のV字溝があり、レジスタープラグよりも着火性に優れていますが、価格は500円~1,000円程度で寿命も同程度です。​
白金・イリジウムプラグは中心電極に白金やイリジウムを使用しており、耐久性・着火性能ともに優れています。価格は1本2,000円~3,000円、高性能なものは5,000円以上と高価ですが、長寿命タイプでは乗用車で60,000km~100,000km、軽自動車で40,000km~60,000kmもの寿命があります。初期費用は高いものの、交換頻度が少なくなるためランニングコストは安く抑えられます。長期的に見ると、長寿命のイリジウムプラグに交換する方がお得になることが多いです。​

スパークプラグ交換前に知るべき工賃節約の注意点

スパークプラグ交換は比較的シンプルな作業に見えますが、自分で行う際には注意が必要です。プラグレンチ、ドライバー、ラチェットレンチなどの工具を揃え、イグニッションコイルを取り外してからプラグを交換します。しかし、プラグの締め付けトルクが過剰でも不足でもエンジンに不具合が生じるため、デリケートな作業となります。ネジとプラグ穴の間が汚れていたり、プラグが斜めに入ったりするとプラグ穴にダメージが及びます。
参考)【簡単解説】スパークプラグ交換に使うレンチのサイズ確認方法と…

また、作業中は絶対に車のキーを回さないよう注意が必要です。組み上がっていない状態で電源が入るとチェックランプ(警告灯)が点灯し、診断機を持っていなければディーラーで消してもらう必要があります。知識や技術に不安がある方が自分で交換すると、エンジンが正常に作動しないリスクがあるため、最初からプロへ相談する方が安心です。業者選びでは2~3社に見積もりを取り、相談時の対応や料金、口コミなどを比較して決めることが推奨されます。​
グーネットのスパークプラグ交換時期・費用解説記事
整備士が詳しく解説しているスパークプラグの基礎知識と交換のポイントについて参考になります。

 

カーコンビニ倶楽部のスパークプラグ交換ガイド
交換時期の症状や自分で交換する際の注意点、業者選びのポイントがわかりやすく紹介されています。

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