トヨタセコイア サイズと室内の広さ、グレード別特徴

トヨタセコイア サイズと特徴

トヨタセコイア サイズがランドクルーザーを大きく上回る理由

 

トヨタセコイアは、トヨタの最上級フラッグシップSUVとしてアメリカで展開されているモデルです。現行型の3代目は2022年1月にフルモデルチェンジを果たしており、新開発のフレーム式シャシー「TNGA GA-F」プラットフォームを採用しています。この同一プラットフォームは、新型ランドクルーザー300やレクサス新型LXにも使用されており、高い技術基準を示しています。

 

セコイアのボディサイズは全長5,210mm×全幅2,029mm×全高1,956mmで、トヨタ製SUVシリーズの中でも最大級です。一方、国内最大級のボディサイズを持つランドクルーザー300は、全長4,985mm×全幅1,980mm×全高1,925mmであるため、セコイアがランクルよりも大幅に大きいことが明らかです。全長で約225mm、全幅で約50mm、全高で約30mm上回ります。これは北米市場の広大な土地と広い駐車スペースに対応した設計であり、日本の限定的な駐車環境とは大きく異なります。

 

ホイールベースは3,099mmで、2列目の足元にはフルサイズの高級セダンと同等の広さが確保されており、長時間のドライブでも快適性を損なわないように配慮されています。

 

セコイアの室内サイズと3列シートの実用性

セコイアは見た目の大きさだけではなく、実用的な室内空間設計が特徴です。3列目シートの背もたれを倒すと、約3.4立方メートル（120.1平方フィート）のカーゴスペースが生まれ、2人でのキャンプに十分な広さになります。最大重量を超えない限り、長さ約3.5メートルまでの物を積むことが可能です。

 

3列目シートは単なるダミーシートではなく、身長190cm近い大人が乗車しても十分に寛ぐことができるレベルの実寸法を備えています。これは独立したリアサスペンションの採用により、3列目でも快適な乗車空間を確保できるからです。セコイアの3列目を実際に使用した190cm身長のユーザーからは「あっ、余裕で座れる！寛げる！」という評価も上がっており、この広さが本物であることが検証されています。

 

セコイアは3列シートのSUVの中で、3列目の実用性が最も高いモデルの一つです。セカンドシートは2パターンから選択できるのが特徴で、高級感を重視したキャプテンシートの7人乗り仕様と、最大乗車人数を優先した3人掛けの8人乗り仕様があります。リミテッドグレードでは特に8人乗りタイプの需要が高く、これは市場でも非常に珍しい構成です。

 

トヨタセコイア サイズ別のグレード構成と装備の違い

現行型セコイア（2022年以降）のグレード構成は、SR5、TRDスポーツ、TRDプロ、リミテッド、プラチナムの5種類です。各グレードは乗車定員と装備内容が異なります。プラチナム、TRDプロ、キャップストーン（2025年モデル）は2列目にキャプテンシートを採用した7人乗りとなり、よりプレミアムな雰囲気を演出します。一方、SR5とリミテッドでは8人乗り仕様も選択できます。

 

TRDスポーツはオンロード走行の品質に重点を置いており、快適な乗り心地とハンドリングバランスを優先しています。これに対してTRDプロは、オフロード性能の強化に特化しており、選択可能なロッキングリアディファレンシャル、ホイールスピンを制御するマルチテレインセレクト、補助的なダウンヒルアシストコントロールなどが追加されます。TRDプログレードには、TRDチューニングのビルシュタインモノチューブショックアブソーバーとTRDチューニングのスプリングが装備され、赤いフロントアクスルドライブシャフトが視覚的にもオフロード仕様であることを表現しています。

 

より豪華な仕様を求めるユーザーはプラチナムを、オフロード走破性を重視するユーザーはTRDプロやTRDオフロード仕様を選択するという棲み分けが成立しています。

 

新型セコイアのハイブリッドエンジンと圧倒的なパフォーマンス

2022年にフルモデルチェンジされた新型セコイアは、従来型の5.7リットルV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンから、3.5リットルV型6気筒ツインターボ＋モーターのハイブリッド「i-FORCE MAX」へと刷新されました。これは排気量をおよそ2.2リットル縮小しながらも、パワーを56馬力、トルクを25.1kgm引き上げるという革新的な転換です。

 

新しいi-FORCE MAXパワートレインは、最大出力437馬力/5,200rpm、最大トルク80.6kgm/2,400rpmを獲得します。従来型の381馬力から56馬力の増加は、ツインターボとモーターの協働効果によるもので、エンジンとトランスミッションの独創的な配置により、パワーを効率的に伝えてレスポンスの良い加速を実現します。モーターは10速オートマチックトランスミッションの間にレイアウトされ、10速ATを介してパワーを効率的に伝達します。

 

牽引能力は最大4.3トンにもなり、大型のキャンピングトレーラーやジェットスキーの牽引などを余裕でこなすトーイングキャパシティを誇ります。セコイアのドライブモードセレクトでは、走行状況に応じて複数のドライブモードを選択でき、オフロードや高速走行を問わずセコイアの走破性を最大限に発揮することができます。

 

セコイア サイズを生かした収納機能と積載性の工夫

セコイアは単に外形寸法が大きいだけでなく、その大きさを活かした収納・積載設計が秀逸です。3列目シートを簡単に折りたたんでラゲッジスペースを確保する電動スライドシステムを搭載しており、ワンタッチでカーゴエリアを拡張できます。さらに大容量のカーゴシェルフシステムで荷物を整理して収納することが可能で、複数の小物から大型の荷物まで、効率的に収納できる工夫が施されています。

 

3列目を畳まずに2列目を使用する場合でも、後部にかなりのスペースが確保されており、SUVながらもミニバン並みの実用性を実現しています。ただし、3列目シート後ろのスペースに限定すると、フルサイズSUVとしてのカーゴスペースはありますが、ミニバンが備える縦方向のカーゴスペースほどの収納力には及びません。それでも、セコイアの全体的な設計思想は、乗車人数と積載量の両立を重視したファミリーカーとしての側面が強く出ています。

 

セコイアが「KING OF SUV」という愛称で愛されているのは、この見た目の大きさと実用性のバランスが、北米市場のニーズに完璧に応えているからです。見た目だけが大きいSUVではなく、本当に使える広さと機能が兼ね備わっているという点が、20年以上にわたって北米市場で愛され続ける理由となっています。

 

参考情報：セコイアの日本での購入について、正規トヨタディーラーでの取扱いはなく、専門の逆輸入業者による中古車市場での購入となります。日本でのナンバー登録や税額計算方法が異なるため、購入前に十分な調査が必要です。

 

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