日産の大型SUVパスファインダーの新型モデルが海外で好調な売れ行きを見せる中、日本での発売可能性はあるのでしょうか？
新型スターレット価格2026年復活予想GRモデル
トヨタ新型スターレットが2026年に復活予定。ベースモデル120万円から、GRスターレットは250万円からの価格設定で、パッソ後継として注目される。果たして日本市場での成功は実現するのでしょうか？
2026年に復活が予想されるトヨタ新型スターレットの価格設定は、エントリーモデルとしての役割を重視した戦略的な価格帯となっています。ベースグレードは約120万円からスタートし、上級グレードでも約190万円に抑えられる見込みです。
この価格設定は、2023年に生産終了したパッソの後継車として位置づけられており、若年層や初回購入者にとって魅力的な選択肢となることを目指しています。パッソの価格が117万円からだったことを考えると、装備の充実により若干の価格上昇は避けられませんが、それでもヤリスの150万円台より手頃な価格帯を維持する計画です。
グレード構成については、ハイブリッド仕様をメインとしつつ、1L自然吸気エンジンも設定される予定です。プラットフォームはヤリスやアクアと同じGA-Bプラットフォームを採用し、開発コストの削減と品質の確保を両立させています。
最も注目されるのが、ラリーベース車としても活用される「GRスターレット」の存在です4。このモデルは約250万円からの価格設定が予想されており、GRブランドとしては最も手頃な価格帯でのスポーツカー投入となります。
GRスターレットのパワーユニットは、GRヤリスに搭載される1.6L直3ターボエンジンをベースに排気量を1.3Lに縮小したバージョンを採用予定です。スペックは150ps/22.5kgm程度となり、駆動方式はFFのみ、トランスミッションは6MTのみの設定となる見込みです。
この価格帯での本格的なホットハッチの投入は、スズキ・スイフトスポーツの220万円前後という価格を意識したものと考えられます。ただし、近年の新車価格上昇傾向を考慮すると、実際の販売価格は250万円から280万円程度になる可能性が高いとされています。
ボディサイズは全長3850×全幅1725×全高1475mm、ホイールベース2450mmと予想されており、WRCラリー4クラスに適合するFFスポーツとしての要件を満たす設計となっています。
興味深いことに、スターレットの名前は既に海外市場で復活を果たしています。南アフリカでは2020年からスズキ・バレーノのOEM車として「スターレット」が販売されており、2022年のマイナーチェンジでは1.5Lエンジンに変更され、価格は約182万円から253万円に設定されています。
さらに2025年には「スターレットクロス」というSUVバージョンも登場し、価格は約242万円から290万円となっています。これらの海外での価格設定は、日本市場での新型スターレットの価格戦略を考える上で重要な参考データとなります。
インド市場では「グランツァ」という名前で販売されており、約123万円からという非常に手頃な価格設定となっています。これらの海外での成功事例は、日本市場での復活に向けた自信材料となっているはずです。
海外市場での実績を見ると、スターレットブランドの復活は単なる懐古主義ではなく、実用的なエントリーモデルとしての需要があることを証明しています。
新型スターレットの価格戦略は、国内コンパクトカー市場での競争力を重視したものとなっています。ヤリスが150万円台からという価格設定の中で、120万円台からという価格は明確な差別化要素となります。
特に注目すべきは維持費の経済性です。税金、保険料、燃料費などの総合的なランニングコストの低さも大きな魅力となる見込みです。1Lエンジンという排気量は、自動車税の面でも有利であり、若年層にとって重要な要素となります。
GRスターレットについても、250万円という価格設定は86やスープラといった上位GRモデルと比較して圧倒的に手頃であり、モータースポーツ人口の拡大というトヨタの戦略にも合致しています。
競合他社との比較では、ホンダ・フィットやニッサン・ノート、マツダ2などが直接的なライバルとなりますが、GRモデルの存在により、単なる実用車を超えた魅力を提供できる点が差別化要素となります。
新型スターレットの価格設定には、トヨタの長期的な戦略が反映されています。パッソ/ブーンの生産終了により空白となったエントリーセグメントを、自社主導で埋めるという明確な意図があります。
これまでダイハツ主導で開発されていたパッソとは異なり、新型スターレットはトヨタが主導して開発を進めています。GA-Bプラットフォームの活用により、開発コストを抑制しながらも、ヤリスで培った技術やノウハウを活用できる利点があります。
価格設定においても、単純な低価格競争ではなく、装備内容や品質を考慮したコストパフォーマンスの追求が重視されています。特にGRスターレットについては、ラリー4クラスへの参戦を見据えた本格的なスポーツ性能を持ちながら、手の届く価格帯での提供を目指しています。
また、電動化が進む自動車業界において、あえてガソリンエンジンのみでスタートすることで、初期コストを抑制し、より多くのユーザーにアプローチする戦略も見て取れます。将来的にはハイブリッド化も検討されているものの、まずは手頃な価格でのエントリーモデル確立を優先しています。
この戦略により、新型スターレットは単なる廉価版ではなく、トヨタブランドの価値を体現しながらも手頃な価格を実現する、新しいタイプのエントリーモデルとして位置づけられることになります。2026年の発売に向けて、価格面での最終調整が注目されるところです。