日産の大型SUVパスファインダーの新型モデルが海外で好調な売れ行きを見せる中、日本での発売可能性はあるのでしょうか？
スターレットクロス日本発売の可能性と価格予想
トヨタスターレットクロスが南アフリカで発売され、日本導入への期待が高まっています。価格や仕様、発売時期について詳しく解析します。果たして日本市場に登場するのでしょうか？
南アフリカで2024年7月24日に発売されたスターレットクロスは、スズキフロンクスのOEM車として位置づけられています。ボディサイズは全長3995mm×全幅1765mm×全高1550mm、ホイールベース2520mmというコンパクトなサイズを実現しており、日本の狭い道路事情にも適合する設計となっています。
パワートレインには1.5リッター自然吸気エンジン「K15B」を採用し、最高出力103hp（105PS）、最大トルク138Nm（14.7kgm）を発生します。トランスミッションは5速マニュアルと4速オートマチックの2種類が用意され、駆動方式はすべて前輪駆動（FWD）となっています。
価格設定は29万9900ランド（約240万円）から35万9300ランド（約280万円）という手頃な価格帯で展開されており、日本市場においても競争力のある価格設定が期待できます。
日本でのスターレットクロス導入については、複数の要因が追い風となっています。まず、2023年にパッソが販売終了となったことで、トヨタのエントリーコンパクトカーラインナップに空白が生まれており、この空白を埋める戦略的モデルとしての位置づけが明確です。
さらに、スズキフロンクスが2024年10月に日本で既に発売されていることから、同じプラットフォームを使用するスターレットクロスの技術的な導入障壁は低いと考えられます。フロンクスの日本仕様では細かな変更が加えられているため、スターレットクロスも日本市場向けの仕様変更を施した上で導入される可能性が高いです。
ネット上では「日本に来たら買ってしまいそう」「これほしいな」といった期待の声が多数上がっており、市場ニーズの存在も確認できています。特に都市部での取り回しの良さと、SUVとしての実用性を兼ね備えたコンパクトサイズが評価されています。
日本でのスターレットクロス価格は、南アフリカでの価格設定と日本市場の特性を考慮すると、230万円から280万円程度になると予想されます6。この価格帯は、同クラスのコンパクトSUVとして非常に競争力があります。
競合車種との比較では、以下のような位置づけになると考えられます。
特に注目すべきは、マニュアルトランスミッションの設定があることです。近年のコンパクトSUVでMT設定があるモデルは珍しく、運転の楽しさを求めるユーザーにとって魅力的な選択肢となります。
スターレットクロスの最大の魅力は、懐かしいスターレットの名前を現代的なSUVに復活させた点にあります。エクステリアデザインでは、流麗なクーペ風ルーフラインとワイド感を強調するコネクテッドLEDテールランプが特徴的で、近年のトレンドを取り入れた上質感のあるデザインを実現しています。
三角形に並んだフォグランプのように見えるヘッドライトや、一文字に広がるテールライトが個性的なアクセントとなっており、スズキフロンクスとは異なる独自のアイデンティティを確立しています。
インテリアでは、コンパクトカーとは思えないクラスを超えた品質が特徴で、Apple CarPlayとAndroid Autoに対応した7インチまたは9インチのディスプレイオーディオタッチスクリーンが全グレードに標準装備されています。3つのUSBポートや置くだけ充電機能も装備され、現代のユーザーニーズに対応した装備が充実しています。
日本でのスターレットクロス発売時期については、2025年から2026年頃が有力視されています6。この時期設定の根拠として、スズキフロンクスの日本導入が2024年10月に完了していることから、トヨタとしても同時期のOEM車導入を検討している可能性が高いです。
興味深いことに、一部の情報では2026年にGRモデルの1.3Lターボエンジン搭載車の投入も噂されており、スポーツ性能を重視したバリエーション展開も期待できます。これは1999年に生産終了となった先代スターレットがスポーツモデルとして人気を博していた歴史を踏まえた戦略と考えられます。
また、グローバル市場への展開も視野に入れた設計となっており、特にアジア圏の新興市場では、コンパクトでありながらスポーティなモデルへの需要が高まっているため、日本を皮切りに他の市場への展開も予想されます。
南アフリカでの好調な売れ行きと日本市場でのスターレット復活への期待を考慮すると、トヨタとしても日本導入に前向きな姿勢を示す可能性が高く、正式発表が待たれるところです。特に若年層の車離れが進む中、手の届く本格SUVとして新しい価値観を提示する戦略的モデルとしての位置づけが明確になっています。