ブラックスタイルを選ぶと、マルチビューカメラが追加できず約14万円損する場合があります。
N-BOXカスタム ブラックスタイルは、2025年12月12日にホンダが発売した特別仕様車です。ベースとなるN-BOXカスタムに、ブラックをアクセントにした内外装パーツを組み合わせ、「よりスタイリッシュで洗練されたデザイン」に仕上げたモデルです。軽自動車の販売ランキングで長年上位をキープするN-BOXシリーズに、新たな選択肢が加わった形になります。
N-BOXカスタムは、N-BOX標準車の上位モデルという位置づけです。標準車と比べると、ダイレクトプロジェクション式フルLEDヘッドライトや存在感のあるフロントグリル、スタイリッシュな外装が特徴で、より高級感・精悍感を重視したモデルラインです。そのN-BOXカスタムをさらにブラックで引き締めたのがブラックスタイルと理解しておくと、グレード体系が把握しやすくなります。
今回の特別仕様車は「N-BOX CUSTOMベース」と「N-BOX CUSTOMターボベース」の2種類が設定されています。それぞれに2WD(FF)と4WDが用意されているため、合計4パターンから選べます。価格はNAの2WDが2,063,600円から、ターボの4WDが最も高く2,330,900円です。軽自動車で200万円超えという価格帯になりますが、特別装備の充実度を踏まえると、単純な割高感とは言えない部分もあります。これが条件です。
通常のN-BOXカスタムとの価格差を確認しておくと、NAグレードでは通常カスタム(1,923,900円)比で+139,700円、ターボグレードでは通常カスタムターボ(2,129,600円)比で+67,100円です。ターボ車の場合、追加コストが約7万円と比較的小さい点は見逃せません。つまり、ターボ車を選ぶほどブラックスタイルのコストパフォーマンスは高くなります。
| グレード | 駆動 | 価格(税込) | 燃費(WLTCモード) |
|---|---|---|---|
| NA ブラックスタイル | FF | 2,063,600円 | 21.5km/L |
| NA ブラックスタイル | 4WD | 2,196,700円 | 19.4km/L |
| ターボ ブラックスタイル | FF | 2,197,800円 | 20.3km/L |
| ターボ ブラックスタイル | 4WD | 2,330,900円 | 18.4km/L |
参考:ホンダ公式プレスリリース(特別仕様車BLACK STYLE発売に関する情報)
「N-BOX CUSTOM」に特別仕様車「BLACK STYLE」を設定し発売 | Honda
ブラックスタイルの外装で最も目を引くのが「ベルリナブラック塗装」の採用です。フォグライトガーニッシュ、カスタムデザインフロントグリル、リアライセンスガーニッシュ、そして専用アルミホイールの4か所に施されています。ベルリナブラックは、通常のつや消しブラックとも、鏡面ブラックとも異なる、深みとシャープさを兼ね備えた独特の黒です。光の当たり方で表情が変わる点が、引き締まった上質感を演出しています。
さらに、アウタードアハンドル・電動格納式ドアミラー・N-BOX/CUSTOMエンブレムには「クリスタルブラック・パール塗装」が採用されています。これは深みのある黒パールで、ベルリナブラックとは異なるツヤ感を持ちます。2種類の異なるブラック塗装を組み合わせることで、単調にならない立体感のある外装デザインになっています。意外ですね。
またNA(自然吸気)とターボでホイールサイズが異なる点も見ておきましょう。NAは専用14インチアルミホイール(ブラックホイールナット付)、ターボは専用15インチアルミホイール(ブラックホイールナット付)です。1インチの差は外径で約2.5cm程度の違いで、遠目には判別しにくいですが、タイヤの扁平率や乗り心地に少し影響します。ターボを選ぶと全体のプロポーションがやや引き締まって見える効果もあります。
ボディカラーは全3色のモノトーン展開です。プラチナホワイト・パール、メテオロイドグレー・メタリック、クリスタルブラック・パールから選びます。他グレードにある2トーンカラーや、レッドなど鮮やかな色は設定されていません。これがブラックスタイルのアクセントパーツを最もきれいに見せるためのカラー構成とも言えますが、「好みの色がない」と感じる方は通常カスタムやコーディネートスタイルを検討したほうがよいでしょう。
ホワイトにブラックパーツの組み合わせはコントラストが高く視覚的なインパクトが強く、グレーはシックで落ち着いた雰囲気、ブラック×ブラックは全方向で統一感が出ます。3色の中でどれがブラックスタイルの雰囲気に最も合うか、カタログだけでなくショールームで実際に見て確かめることをおすすめします。
内装でまず目に入るのが「ピアノブラック塗装 ドアオーナメントパネル」です。ドア内側のパネルに施された鏡面仕上げのブラックで、指紋は付きやすいものの、光を受けてギラッと光る高級感は標準カスタムとは一線を画します。さらに、ターボ車限定で「プライムスムース ドアライニングアームレスト」が特別装備されます。プライムスムースは本革調の質感を持つ素材で、触れるたびに上質さを感じられます。これは使えそうです。
NA(自然吸気)ブラックスタイルには「本革巻ステアリングホイール(ブラックステッチ)」が特別装備として追加されます。通常のNA版カスタムにはないこの装備が、139,700円の価格差を正当化する大きな要素のひとつです。毎日握るステアリングの質感が変わると、運転の満足度にじわじわと影響してきます。細かいですが大事な点です。
また、NA版ブラックスタイルには「コンビニフック付シートバックテーブル(運転席&助手席)」と「パワースライドドア(リア右側)」も標準装備されます。通常NAカスタムでは右側パワースライドドアは標準装備ではないため、この差は実用面で大きいです。買い物帰りや子供の乗せ降ろしで、毎回手でドアを開け閉めする手間を考えると、日々の利便性が変わります。
シートの素材は、NAとターボで異なります。NA版はトリコット素材、ターボ版はベリーステッチが施されたプライムスムース×トリコットの組み合わせです。長距離ドライブが多い方や、インテリアの質感を重視する方には、ターボ版の素材感のほうが満足度が高くなる傾向があります。
ブラックスタイルのベースとなるN-BOXカスタムは、室内長224cm・室内幅135cm・室内高140cmという、軽乗用車最大級の室内空間を誇ります。室内高140cmというのは、ちょうど小学校中学年くらいの子供が立ったまま着替えできる高さです。ファミリー層に支持される大きな理由のひとつです。
後部座席には「チップアップ&ダイブダウン機構」が備わっています。チップアップとは後席の座面を90度跳ね上げる機能で、背の高い荷物(ベビーカーなど)をそのまま積み込めるスペースが生まれます。さらにダイブダウンで座面ごと床下に格納すれば、フラットで広大な荷室が出現します。スーパーの大きな買い物袋や、アウトドア用品の積み込みが格段に楽になります。
リアシートはスライド機能も持っています。後席を最前方にスライドさせると荷室が広がり、最後方に下げると前後席間隔が最大で約800mm(2.0Lクラスのミニバンと同等程度)確保できます。大人4人が乗る場合も、後席の乗員がゆったりと足を伸ばせる余裕があります。軽自動車のサイズと思えない広さですね。
助手席には前後最大350mmスライドできる「スーパースライドシート」が設定されていますが、これはブラックスタイルを含む全N-BOXカスタムターボに設定されています。助手席を大きく後退させると、後席の人との距離が縮まってシートアレンジがさらに広がります。また走行中のシートスライドは安全上禁止されていますが、停車中の使い方の自由度は非常に高いです。
収納スペースについては、通常カスタムと基本的に同じです。インパネ上部のトレイ、ドア内側のポケット、シートバックポケット、アームレスト内のスペースなど複数の収納が設けられています。ただし、コンパクトカーや普通車と比較すると絶対量は少ないため、長距離旅行などでは荷物の積み方に工夫が必要です。荷室と室内収納をうまく組み合わせるのが基本です。
ブラックスタイルを検討する際に、最も重要な注意点が「マルチビューカメラシステム+後退出庫サポート」が選択できないことです。このオプションは、フロント・ドアミラー・リアの計4か所のカメラ映像を合成して上空からの俯瞰映像を表示するシステムで、車庫入れや狭い駐車スペースでの安心感を大幅に高めます。通常のN-BOXカスタム・カスタムターボ・コーディネートスタイルではメーカーオプションとして選択できますが、ブラックスタイルにはその設定項目が存在しません。後から社外品で補う場合は別途費用が発生します。
駐車が苦手な方、狭いマンション駐車場を使う方、マルチビューカメラを現在の車で使っていてなくてはならないと感じている方は、ブラックスタイルではなくコーディネートスタイルを選ぶほうが後悔しにくいです。コーディネートスタイル(NA・2WD)は2,169,200円からで、ブラックスタイルNAより約10万円高くなりますが、マルチビューカメラを追加できます。カメラか、ブラックの見た目か、どちらを優先するかが選択の分岐点です。
ターボ車とNA車の選択基準についても触れておきます。高速道路を月に2回以上使う方や、山道・坂道が多い地域に住む方には、ターボ車を強くおすすめします。NAでも一般道での普段使いには十分な動力性能ですが、高速合流や追い越し加速でアクセルを深く踏んだ際の余力がターボとは大きく違います。一方で、燃費はNAの21.5km/L(FF)に対しターボは20.3km/L(FF)と、若干NAのほうが良い数値です。日常の近距離使いがメインであればNAで問題ありません。
値引きについても把握しておくと安心です。一般的にN-BOXカスタムの値引き相場は15〜22万円程度、限界を狙えば28万円以上も不可能ではないとされています。特別仕様車のブラックスタイルは発売直後のため値引き幅は広くない場合がありますが、競合他車(スズキ スペーシアカスタム、ダイハツ タントカスタムなど)の見積もりも取ることで交渉の余地が生まれます。まずは複数ディーラーに足を運んで見積もりを取ることが条件です。
参考:N-BOXカスタム ブラックスタイルの欠点・注意点(現行オーナー視点のレビュー)
【現行オーナーが断言】ホンダ N-BOX Custom BLACK STYLE 最大の欠点とは | creative311.com
参考:N-BOXカスタムの値引き相場・交渉のコツ
N-BOXの値引額は?人気軽自動車の魅力から値引き情報まで | kamitake.net
ブラックスタイルを含むN-BOXカスタム全グレードに、先進安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」が標準装備されています。安全装備に追加費用が不要な点は、購入計画を立てる際のわかりやすいメリットです。コストが下がるということではなく、装備込みの価格での比較がしやすいということです。
ホンダセンシングの主な機能をまとめると、衝突軽減ブレーキ(前方の車・歩行者・自転車を認識)、誤発進抑制機能(前後両方向)、近距離衝突軽減ブレーキ、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)、車線維持支援システム、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能、オートハイビーム、パーキングセンサーシステム、急アクセル抑制機能(別途セットアップが必要)の12機能です。
特に渋滞追従機能付きACCは、高速道路での長距離運転や渋滞時の疲労を大幅に軽減します。前の車との車間距離を自動で維持しながらアクセルとブレーキをアシストしてくれる機能で、一度使うと手放せなくなると感じるユーザーが多い装備です。軽自動車でこの水準の安全装備が全車標準というのは、N-BOXシリーズの大きな強みのひとつです。
衝突安全面では、ボディにホンダ独自の「G-CON(ジーコン)」技術が採用されています。軽量かつ高強度な素材を各部位に使い分けることで、衝突時に乗員へのダメージを最小化する設計です。エアバッグシステムも充実しており、運転席・助手席のi-SRSエアバッグに加え、前席用サイドエアバッグとサイドカーテンエアバッグが全タイプに標準装備されています。
急アクセル抑制機能は、アクセルの踏み間違いによる急発進・急加速を防ぐ機能ですが、別途セットアップ(ディーラーにてIDコードの登録)が必要です。納車時に忘れずにセットアップを依頼することが大切です。セットアップが未完了のまま乗り続けると、この機能が機能していない状態が続くため注意しておいてください。安全装備は使える状態にしてこそ意味があります。
参考:ホンダセンシングの機能詳細(Honda公式)
Honda SENSING(ホンダ センシング)|機能・性能 | Honda

GIMUYA ホンダ 新型 N-BOX JF5 JF6 ドアキックガード ドアトリムガード エヌボックス N-BOX カスタム 3代目 2023年10月~ 専用 キズ・汚れ防止 内装 カスタムパーツ アクセサリー シールタイプ PUレザー製 ブラック 2PCSセット