スズキは2025年10月27日、大人気で受注停止中だった「ジムニー ノマド」について、2026年1月30日から受注を再開すると正式に発表しました。ジムニー ノマドは2025年4月3日に発売開始されましたが、当初の販売計画を大幅に上回る約5万台もの注文が殺到したため、わずか4日後の2月3日には受注をストップせざるを得ない状況となっていました。約10ヶ月ぶりの受注再開となるこの発表に、SNS上では「受注再開か!こりゃ本気で悩んじゃうな」「これで爆売れするだろ!」といった歓喜の声が多数上がっています。
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しかし、受注再開後もすぐに納車されるわけではありません。スズキは2025年7月より、生産を担当するインドのマルチ・スズキ・インディア社での月間生産台数を約3,300台に増産することを発表していますが、これは当初の月間販売目標1,200台の約3倍弱の台数です。増産体制が整ったとはいえ、既に受注済みの5万台分のバックオーダーを解消するには相当な時間を要することが予想されます。
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現在の生産状況から推測すると、5万台分の解消には2026年夏ごろまでかかる可能性があります。2025年10月末までの生産台数は多くて2万台程度と見込まれており、バックオーダーが残り約3万台分で毎月3,300台ずつ解消と仮定した場合、約9か月後となる計算です。このため、2026年1月末に受注再開後すぐに予約しても、納車までには半年以上、場合によっては1年以上待つことになる可能性が高いでしょう。
ジムニー ノマドの納期は、現在のところ2ヶ月から最長で約4年の納車期間となっています。ただし、これは既に発注済みの方の情報で、新規オーダーは現在停止中です。実際の納期は、地域や販社、契約時期、グレード、オプション、ボディカラー等によって大きく変動することが報告されています。
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正式発表前にジムニーシエラからノマドへの振り替えを案内された方の場合、最短で約2ヶ月から12ヶ月程度の納期となっているケースがあります。シエラ納車待ちユーザーは優先的にノマドへの切り替えが可能で、これは納期短縮やディーラーの混乱を防ぐための戦略だったと考えられています。一方、新規注文の場合は月産計画台数が1,200台であったため、5万台受注を単純計算すると最長3年半の納期がかかることになります。youtube
増産により状況は改善されつつありますが、兄弟車のジムニーやジムニーシエラも納車には半年から1年半かかるといわれており、スズキからすると半年以上の納期は「想定内」であるとの見方もあります。実際、あるディーラーでは2025年1月30日に注文した方が当初「2025年8月ぐらいに納車できる」と言われていたものの、最終的には2025年12月の納車となったケースも報告されています。ディーラーやSNS、スズキの状況によって2年や5年などといった情報がバラけており、正確な納期は出せない状況です。
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ジムニー ノマドは「FC」のみのワングレード展開となっており、価格設定は非常にシンプルです。5速MT車が265万1,000円、4速AT車が275万円という2つの価格設定のみで、グレードによる装備の違いを悩む必要がありません。この価格設定は、ジムニーシリーズの中では最上位に位置づけられ、ベースモデルのジムニーが165万4,400円から187万9,900円、ジムニーシエラが196万2,400円から218万3,500円であることを考えると、5ドアモデルとしてのプレミアム価格となっています。
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ボディカラーは全6色が用意されており、「2トーンカラー2色」と「モノトーンカラー4色」から選択可能です。2トーンカラーはブラックルーフ仕様となり、プラス55,000円のオプション料金が必要となります。注目の新カラーとして、日本仕様のイメージカラーである「シズリングレッドメタリック」(2トーン)と、深みのある「セレスティアルブルーパールメタリック」(モノトーン)が追加されました。
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その他のカラーラインナップとして、2トーンカラーには「シフォンアイボリーメタリック2」、モノトーンカラーには「アークティックホワイトパール」「ジャングルグリーン2」「ブルーイッシュブラックパール4」が用意されています。アークティックホワイトパールについては、塗装代として追加料金が発生する可能性がありますので、ディーラーで確認することをおすすめします。
ジムニー ノマドは「本格的な悪路走破性を持つ5ドアコンパクトクロカン4×4」をコンセプトに開発されました。ボディサイズは全長3,890mm×全幅1,645mm×全高1,725mm(または1,720mm)で、ホイールベースは2,590mmとなっています。これはジムニーシエラと比較して、全長が340mm延長され、ホイールベースも340mm拡大されています。
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最も大きな特徴は、リアドアの採用とホイールベースの延長により、後席の居住性と快適性が大幅に向上した点です。全幅は1,645mmで、日本の道路交通法で定められる「5ナンバー」サイズ(全幅1,700mm以下)の枠内に収まっているため、狭い路地でのすれ違いや駐車の際にも比較的扱いやすいサイズ感を維持しています。ただし、最小回転半径は5.7mとなっており、ジムニーシエラの4.9mと比較すると取り回しには注意が必要です。
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エンジンはジムニーシエラと同じ直列4気筒1,460ccを搭載し、最高出力75kW(102ps)/6,000rpm、最大トルク130N・m(13.3kgf-m)/4,000rpmを発揮します。駆動方式はパートタイム式4WDを採用し、トランスミッションは5速MTまたは4速ATから選択可能です。WLTC燃費は4速AT車で14.3km/Lとなっており、車両重量1,190kg(AT車)という軽量ボディも相まって、実用的な燃費性能を実現しています。
受注が再開されたら、基本的には全国のスズキ正規ディーラー(スズキアリーナ店など)の店頭で手続きすることになります。予約再開に備えて、今のうちからできることとしては、まず最新情報をこまめにチェックすることが挙げられます。スズキ公式サイトや信頼できる情報源を定期的に確認し、受注再開のタイミングを逃さないようにしましょう。
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次に重要なのは、地元のディーラーと繋がっておくことです。ディーラーに足を運び、ジムニー ノマドの購入意思を伝えておくことで、受注再開時に優先的に連絡をもらえる可能性があります。また、希望の仕様(MTかAT、ボディカラーなど)を事前に決めておき、予約金についても頭に入れておくとスムーズに手続きができるでしょう。
過去の事例を見ると、正式発表後の受注は先着順となる可能性が高く、抽選方式ではなく「受注した順番通りに納車」というディーラーの説明もありました。ただし、今回は転売目的で購入していないかの精査が入る可能性もあり、多少は台数が絞られるかもしれません。真剣に購入を検討している方は、早めにディーラーに相談し、信頼関係を築いておくことが重要です。
スズキ公式サイトでは、ジムニー ノマドの詳細情報やオンライン見積りも利用できます。
スズキ公式 ジムニー ノマド
デザイン、装備、走行性能などジムニー ノマドの魅力をあらゆる角度からチェックできる公式サイトです。
新車の入手が困難な状況から、中古車市場では登録済み未使用車を中心に高値で取引されています。グーネット中古車では、2025年9月27日時点でジムニー ノマドの中古車情報が130台掲載されており、車両価格は348万円から575万円の範囲となっています。最も掲載の多いボディーカラーはブルーイッシュブラックパール4で21台が販売されています。
参考)https://www.goo-net.com/usedcar/brand-SUZUKI/car-JIMNY_NOMADE/option-nonused/
中古車の平均価格は387.8万円で、新車価格のMT車265万1,000円、AT車275万円と比較すると、100万円以上のプレミアム価格となっています。この殆どは、初度登録され、かつ使用や運行に供されていない登録済み未使用車です。登録済み未使用車の場合、色やオプションを自由に選ぶことはできませんが、新車の長い納期を待たずに入手できるというメリットがあります。
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カーセンサーでも登録済未使用車が多数掲載されており、支払総額で360万円から400万円台の車両が中心となっています。ただし、ファミリーや3人以上で乗る機会が多い人にとって、ジムニーノマドが最良の選択肢になる一方で、現状は新車の購入ができず、中古車は驚くほどのプレミア相場になっているため、今ジムニーを楽しみたいファミリーにはジムニーシエラを選ぶのが現実的という意見もあります。中古車相場が落ち着くのも当分先になるはずなので、焦らず新車の受注再開を待つか、プレミアム価格を受け入れて中古車を購入するか、慎重に判断する必要があるでしょう。
参考)ジムニーノマド・登録(届出)済未使用車の中古車を探す【カーセ…
ジムニー ノマドは、ジムニーシエラが生産されている日本の湖西工場ではなく、マルチ・スズキ・インディア社のインドにあるグルガオン工場で生産されています。これは、日本の生産キャパシティの限界と、世界的な需要の高まりに対応するための戦略的な決定です。
スズキは2025年5月30日、ジムニー ノマドの生産体制について、2025年7月より月間約3,300台に増産することを正式に発表しました。これは、当初の月間目標販売台数である1,200台に対して3倍弱の台数となり、大幅な生産能力の向上を意味します。スズキは「今回の増産により、引き続き早期に受注を再開できるよう、全社を挙げて取り組んでまいります」とコメントしており、既にご注文をいただいている車両についても「1日でも早くお届けできるよう、継続して対応に努めてまいります」としています。
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インド生産であることから、当初は「増産は難しい」との見方もありましたが、受注台数が増えたことで「別の工場でも作る」という対策を打つ可能性も指摘されています。生産状況によって納期は変動するため、最新情報をこまめにチェックすることが重要です。ただ、ジムニーやシエラの長納期がいまだに続いている事を見れば、ノマドの納期も大幅に短縮される事は期待できないかもしれないという現実的な見方もあります。
ジムニー ノマドの納期を少しでも早めるためには、いくつかの戦略があります。まず最も効果的なのは、受注再開のタイミングで即座に予約を入れることです。過去の事例では先着順での納車となったケースが多いため、受注再開日の2026年1月30日には朝一番でディーラーに行くか、事前にディーラーと密に連絡を取っておくことが重要です。
次に、人気の高いボディカラーやオプションを避けるという選択肢もあります。納期は「グレード、オプション、ボディカラー等によって変動」することが明記されており、生産計画上優先的に製造される仕様を選ぶことで、納期が早まる可能性があります。ただし、ジムニー ノマドはワングレード展開のため、この点での選択肢は限られます。
また、複数のディーラーに相談するという方法もあります。同じスズキディーラーでも、販社によって割り当て台数や納期が異なるケースがあるためです。地域や販社によって実際の納期が変動することが報告されているため、可能であれば複数のディーラーから情報を集め、最も早く納車できそうなディーラーで契約するのも一つの手段です。
さらに意外な裏技として、中古車の登録済未使用車を狙うという選択肢もあります。プレミアム価格にはなりますが、新車の1年以上の納期を待つよりも早く入手できる可能性があります。特に、どうしても早く乗りたいという方や、色やオプションにこだわりがない方には、この選択肢も検討する価値があるでしょう。
スズキ公式の受注再開発表ページで最新情報を確認できます。
スズキ公式 新型「ジムニー ノマド」の受注再開時期について
2026年1月30日からの受注再開について、正式な発表内容が掲載されています。

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