車に水をかけられた逃げられた対処法と損害賠償請求

車に水をかけられて逃げられた場合、泣き寝入りするしかないのでしょうか?道路交通法違反となる水はね運転への対処法、警察への被害届提出方法、損害賠償請求の可能性について詳しく解説します。被害に遭ったとき、あなたはどう行動すべきでしょうか?

車に水をかけられた逃げられた対処法

水はね被害に遭った時の対応手順
📸
証拠の確保

車のナンバー・車種・色をメモし、汚れた衣服や周辺を撮影する

👮
警察への相談

証拠を持って最寄りの警察署で被害届を提出し、車の所有者を特定してもらう

💰
損害賠償請求

クリーニング代や修理費など実際の損害額を相手方に請求する

車に水をかけられた時の証拠収集方法

 

車に水をかけられて逃げられた場合、最も重要なのは証拠の確保です。突然の出来事で慌ててしまいますが、すぐにスマートフォンで以下の情報を記録しましょう。
参考)雨天時、車の「水はね」は違反になる?警察署に検挙数を聞いたら…

まず車のナンバープレートを最優先で記憶・撮影してください。ナンバーさえ分かれば、警察が車の所有者を特定できる可能性が高まります。次に車種(軽自動車、普通車、SUVなど)と車の色も重要な識別情報となります。
参考)歩行者への水はねは実は違法だった!

被害状況の証拠も欠かせません。濡れた衣服や汚れた荷物を複数の角度から撮影し、できれば水たまりがある現場の状況も記録しておくと説得力が増します。さらに周辺に防犯カメラが設置されていないか確認し、店舗や施設がある場合は後日映像提供を依頼できる可能性があります。
参考)通行人に水をかけてしまった|車の水はね・泥はねは違反行為? …

目撃者がいる場合は連絡先を交換しておくと、後の証言に役立ちます。ただし、防犯カメラの映像は一定期間で上書きされるため、被害当日中に警察や施設管理者に相談することが重要です。
参考)防犯カメラで犯人を特定するのは難しい?人物を特定する方法や期…

車に水をかけられた時の警察への被害届提出

証拠を集めたら、できるだけ早く最寄りの警察署または交番に相談しましょう。車による水はね・泥はねは道路交通法第71条第1項に違反する「泥はね運転違反」に該当する立派な違反行為です。
参考)車の泥はね運転は道路交通法違反になるってほんと?

警察署では被害届を提出します。被害届には被害に遭った日時・場所・状況を詳しく記載する必要があるため、先ほど収集した証拠が重要になります。ナンバープレートの情報があれば、警察が車の所有者を特定し、捜査を進めてくれる可能性が高まります。
参考)走行している車が水たまりの水をはねて、歩行者にかけてそのまま…

被害届が受理されると、受理番号または受理証明書が交付されます。この書類は後の損害賠償請求にも必要となる場合があるため、大切に保管してください。
参考)🚨【緊急対応】ナンバープレート盗難にあったら?

ただし現実的には、車の所有者が特定できても、運転手本人が当該行為を認めない場合や、故意・過失の証明が難しい場合は、捜査が進まないケースもあります。それでも被害届を出しておくことで、相手に対する圧力となり、示談交渉がスムーズに進む可能性があります。
参考)雨の日の水はねトラブル|加害者・被害者それぞれの対処法と注意…

車に水をかけられた損害賠償とクリーニング代請求

水はね被害による損害賠償請求は法律上可能です。衣服のクリーニング代、電子機器の修理費、通院が必要になった場合の治療費などを請求できます。
参考)クルマの「水はね・泥はね運転」、ドライバーはクリーニング代を…

損害賠償請求に必要な証拠は、前述の車の特定情報(ナンバー・車種・色)、被害状況の写真、汚れた衣服の実物、クリーニング代の領収書などです。動画で水をかけられる瞬間が記録されていれば、最も強力な証拠となります。
参考)車に水をかけられたときの仕返し!罰金やクリーニング代は請求で…

バスやタクシー、社用車など会社の車両だった場合は、運営会社に直接連絡して損害賠償を請求する方法も有効です。会社には従業員の管理責任があるため、対応してもらえる可能性が高くなります。ドライブレコーダーの映像から特定できるケースもあります。
参考)【専門家コラム】ドライブレコーダーはなぜ必要なのか?事例を紹…

個人の車両の場合は、警察を通じて車の所有者を特定してもらい、直接交渉するか、少額訴訟などの法的手続きを検討します。ただし費用対効果を考えると、クリーニング代程度の少額では訴訟まで進めるケースは少ないのが実情です。
参考)車に水をかけられ服が泥まみれ…クリーニング代の請求は可能? …

車の水はね泥はね運転違反の罰金と罰則

多くのドライバーは知りませんが、水はね・泥はね運転は道路交通法第71条第1項で明確に禁止されている違反行為です。法律では「ぬかるみ又は水たまりを通行するときは、泥よけ器を付け、又は徐行する等して、泥土、汚水等を飛散させて他人に迷惑を及ぼすことがないようにすること」と定められています。​
違反した場合の反則金は、普通自動車と二輪車が6,000円、大型車が7,000円、原動機付自転車と小型特殊自動車が5,000円です。違反点数は1点が付加されますが、行政処分ではないため免許停止などの直接的な影響はありません。
参考)車の泥はねで罰則がある?違反内容・罰金・注意点をわかりやすく…

ただし現実には、検挙されるケースは非常に少ないのが実情です。これは水をかけた事実の証明が困難なこと、運転手の故意や過失を客観的に証明することが難しいこと、狭い道路で水たまりを避けようがなかった場合は過失とみなされないことなどが理由です。
参考)ペナルティーは…? 車の「水はね」で衣服がぬれたら、泣き寝入…

それでも社名入りの営業車で水はねをしてしまった場合、会社へのクレームや企業イメージの低下につながるため、ドライバーは常に注意が必要です。​

車の水はね被害を防ぐための独自の予防策

水はね被害に遭わないためには、雨天時の歩行ルートを工夫することが重要です。大通りや幹線道路沿いの歩道は水はねのリスクが高いため、可能であれば一本裏道を選ぶと安全性が高まります。

 

雨の日に外出する際は、撥水性の高いレインコートやレインウェアを着用し、大切な書類や電子機器は防水バッグに入れておくと被害を最小限に抑えられます。特に朝の通勤時間帯は車の往来が多く、急いでいるドライバーも多いため、歩道の車道側を避けて建物側を歩くだけでも被害確率を下げられます。​
また、水たまりが多い場所では車の接近音に注意を払い、危険を感じたら立ち止まるか建物の陰に避難する習慣をつけましょう。傘をさしていても水はねは防げないため、過信は禁物です。
参考)車の水はねに要注意!歩行者にかけてしまった時の対処方法とは?…

ドライバー側の予防策としては、雨天時は通常より速度を落とし、水たまり付近では必ず徐行することが基本です。JAFの検証によると、深さ1cmの水たまりに時速40kmで進入すると、車から50cm離れた歩行者の肩まで水しぶきが上がり、側方へは2mも水が跳ねます。時速20kmでも足元に水がかかり、時速10kmでようやく水はねが歩道に達しなくなります。
参考)「水はね」をしないためには、どんなところに気をつけて走行すれ…

歩行者との距離を十分に取り、対向車線に避けられる状況であれば車線変更して水たまりを避けることも有効です。万が一水をかけてしまった場合は、その場から逃げずに車を停め、すぐに謝罪してクリーニング代の支払い意思を示すことで、トラブルの拡大を防げます。
参考)走行中、水たまりの水を歩行者にかけてしまった!罰金・クリーニ…

道路交通法違反で罰金を科される以前に、歩行者への配慮がドライバーの基本的なマナーです。雨の日の運転では、視界不良や路面の滑りやすさだけでなく、水はねにも十分な注意を払いましょう。
参考)「泥はね運転」は道路交通法違反 雨の日は細心の注意を  - …

国土交通省の道路管理に関する情報
https://www.mlit.go.jp/road/index.html
警察庁の交通安全に関する統計資料
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/index.html
JAFの安全運転に関する検証実験
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qaps://jaf.or.jp/common/kuruma-qa

 

 


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