軽バンでの2人車中泊は、維持費の安さと荷室の広さから近年人気が高まっています。4ナンバーの軽貨物車である軽バンは、軽乗用車よりも税金や車検費用が抑えられ、荷物運搬に特化した広い室内空間が魅力です。エブリイやハイゼットカーゴなどの軽バンは、後席を倒すだけで約180cm以上のフラットスペースが確保でき、大人2人が足を伸ばして寝られる十分な広さがあります。
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軽バンで車中泊に適した人気車種として、ホンダN-VAN、スズキエブリイ、ダイハツハイゼットカーゴの3車種が挙げられます。N-VANは助手席からラゲッジまでフラットで、助手席側がピラーレス構造のため荷室全長2,635mmの広大なスペースを確保でき、段差や隙間もほとんどありません。エブリイは助手席前倒し時の荷室長が軽バンNo.1の2,640mmで、最小回転半径4.1mと小回りが効きやすい特徴があります。ハイゼットカーゴは荷室幅が軽バンNo.1の1,410mmと横方向の広さに優れ、荷室広さが3.38㎥と軽バン界2位の容量を誇ります。
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以下は3車種の主な比較です:
| 車種 | 荷室長 | 荷室幅 | 最大積載量 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| N-VAN | 2,635mm | 標準 | 350kg |
ピラーレス構造で開口部が広い |
| エブリイ | 2,640mm | 標準 | 350kg | 最小回転半径4.1mで取り回しが良い |
| ハイゼットカーゴ | 標準 | 1,410mm | 350kg | 荷室幅と容量が最大級 |
2人で快適に車中泊をするには、ベッドキットの活用が効果的です。ベッドキットは床面に直接マットを敷く場合と比べて、床面積が単純計算で2倍になり、寝床と収納スペースを分けて確保できるメリットがあります。完全フラットで硬さの均一な寝床が実現し、ベッド下の荷物は車外から見えないためセキュリティ面でも優秀です。工具なしで設置可能で、車検も設置したままで問題ありません。
2人で寝るには、N-VANの荷室幅約123cmがセミダブルベッドとほぼ同等のサイズで、120cm前後のベッドキットやマットを使用すれば並んで寝ることが可能です。ただし就寝中の動きや体格によっては窮屈に感じることもあるため、クッション性の高いマットを使用し、荷物の配置にも工夫が必要です。マットは段差を埋めるだけでなく、腰や背中の負担を軽減するために厚みと硬さを持ったものを選ぶことが重要で、エアマットは底付き感が出やすく長時間使用には不向きな場合があります。
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軽バン用ベッドキットの人気商品については以下が参考になります:
軽バン用ベッドキット33選!エブリイ・ハイゼットカーゴ・N-VAN対応のおすすめ製品
2人での車中泊では荷物の収納方法が快適性を大きく左右します。ベッドキットを使用する場合、ベッド下の空間を収納として活用することで、寝床を圧迫せずに多くの荷物を積載できます。段差が解消されたスペースにコンテナやクーラーボックスを収納できるように設計すれば、寝床と収納を兼ねた効率的なレイアウトが実現します。
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スペーシアベースには全車標準装備でベッド・デスク・パーテーションになるマルチボードが付属しており、荷物の配置を柔軟に変えられる設計になっています。またN-VANは助手席側のドアがピラーレスのため、長い荷物の積み下ろしが容易で、助手席を前倒しにすると最大2,635mmの荷室長が確保できるため、サーフボードや釣り竿などの長尺物も収納可能です。
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収納の際は以下のポイントを意識すると効率的です:
軽バンでの車中泊では季節に応じた温度管理と換気が重要です。夏の暑さ対策として、換気扇と扇風機を組み合わせて車内に空気の流れをつくることが効果的で、左右の窓に換気扇と網戸を装着し、車内後部の空気を前方へ送り出す扇風機を併用すると体感温度が大きく変わります。ポータブルクーラーは軽バンには大きすぎるため、電気を使った扇風機や換気扇で空気の流れを作る方が高効率です。
参考)バンライフ仕様車の寒さ対策、暑さ対策
冬の寒さ対策には、床の断熱が重要で、ジョイントマットなどを敷くことで床からの冷気を遮断できます。靴下や湯たんぽ、寝袋などを準備しておくと安心です。雨の日は湿度対策も必要で、窓を少し開けて換気することで湿気を逃がせますが、冬場は小型除湿機の使用がおすすめです。
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換気対策は密閉された車内での二酸化炭素濃度上昇や、においや湿気がこもることによるカビや雑菌の繁殖リスクを防ぐために必須です。市販の換気扇を設置するか、DIYで自作することも可能で、防犯とのバランスを考えながら窓を少し開けるなどの工夫が必要です。
参考)車中泊の換気対策完全ガイド!おすすめグッズとDIYについても…
換気対策の詳細については以下が参考になります:
車中泊の換気対策完全ガイド - 安全で快適な車内環境を保つための実践的な方法
軽バンでの車中泊を始めるための初期費用は、中古車購入費用と内装カスタム費用、その他の装備品を合わせて総額75~130万円程度が目安です。車両購入費用は、エブリイやハイゼットカーゴなどの5~8年落ちの中古車を選ぶと50~80万円程度で、走行距離や車の状態をしっかりチェックすることが重要です。
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内装カスタムと装備品にかかる費用は20~40万円程度で、DIYで行うことで大きくコストを抑えることができます。断熱材や換気システムの導入、簡易的な家具の設置などが含まれます。その他の費用として、調理器具や寝具、トイレなどの装備を整えるために5~10万円程度の予算が必要です。
車中泊初心者が陥りやすい失敗として、以下の点に注意が必要です:
中古軽バンの購入とカスタマイズについては以下が参考になります:
100万円以下で快適なバンライフを始める方法 - 初期費用の詳細と予算の立て方
軽バンでの2人車中泊は、適切な車種選びとレイアウトの工夫、温度管理と換気対策をしっかり行うことで、快適で経済的な旅が実現できます。初期費用も工夫次第で100万円以下に抑えられ、週末の小旅行から長期のバンライフまで幅広い楽しみ方が可能です。
参考)2人旅に最適!車中泊が快適にできるおすすめ車15選【2025…

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