ホンダインスパイア中古 グレード選び方相場

ホンダインスパイア 中古 グレード選び方

ホンダインスパイア中古 5代目モデルの特徴と選び方

 

5代目（CP3型、2007年12月～2012年9月）は、ホンダインスパイアの最終型にして最も選びやすい世代です。アメリカ仕様のアコードをベースに、全長4,940mm、全幅1,845mmという大型セダンに成長し、フラッグシップ「レジェンド」に匹敵するボディサイズを実現しました。

 

搭載エンジンはi-VTEC 3.5L V型6気筒で、280馬力・34.9kg・mを発揮しながらレギュラーガソリン対応。これにより、同クラスの競合車よりも給油コストを削減できる点が大きな利点です。5速オートマチックトランスミッション採用で、走行性能と燃料経済性を両立させています。

 

中古市場での流通量は約40台と歴代インスパイアの中で最も豊富で、総額20万～90万円の幅広い価格帯で選択肢があります。2010年8月のマイナーチェンジでは、フロントマスクがより精悍に変更され、HDDナビを標準装備化。装備の充実により上質感が一層高まりました。

 

グレード体系は、初期型では「35TL」（下級）と「35iL」（上級）の2タイプでしたが、後期型（2010年以降）ではモノグレード化されて選定が簡単になります。ディーラー系の中古車店では手厚いアフターサービスが期待できるため、特に初心者の購入者には推奨できます。

 

ホンダインスパイア中古 グレード比較で見える価格差

ホンダインスパイア中古のグレード選択で、実質的な価格と装備のバランスを理解することは極めて重要です。初期型5代目の「35TL」と「35iL」の装備差を見ると、上級の「35iL」には追突軽減ブレーキ＋E-プリテンショナー、アダプティブクルーズコントロール、HDDインターナビシステム＋プログレッシブコマンダー、本革&木目調ステアリングが標準装備です。一方、「35TL」はマルチセレクター付オーディオシステムとクルーズコントロール、本革巻ステアリングの基本装備となります。

 

中古市場では、「35iL」搭載車は安全装備の充実から相対的に高値で取引されており、査定額にも反映されます。「35TL」型は安価な入門グレードとして機能し、最低限の快適装備で十分な購入者向けです。後期型（2010年以降）のモノグレード化により、グレード選定による迷いがなくなり、購入判断がシンプルになった点は利点といえます。

 

2005年11月にマイナーチェンジした4代目インスパイアの「35iL」（3.0L）も市場に流通していますが、5代目の「35TL」相当品として総額30～50万円の安価な相場が形成されており、予算重視の購入者に選ばれています。ただし4代目は、5代目ほどの安全装備充実度がないため、購入時の詳細な点検が一層必要になります。

 

ホンダインスパイア中古 購入相場と走行距離の関係性

ホンダインスパイア中古の購入相場は、年式と走行距離によって顕著な差が生まれます。5代目モデルを例にすると、総額60万円以下の価格帯では走行距離7万km以上が主流で、購入を急がなければ6万km前後の物件も見つかります。一方、総額80万円以上の価格帯では、走行距離4万km以下の低走行距離車や、1オーナーの丁寧に使用された物件が期待でき、長期間の運用を想定できます。

 

初年度登録から10年以上経過した高年式車の場合、自動車税が重課税される傾向があるため、相場への影響が大きくなります。13年経過の2011年式では、自動車税が基準年の税率から15%加算されるため、年間約4,000円の追加負担が生じます。このため、相対的に安価な中古市場での流通が増加する傾向があります。

 

買取相場の実績では、5代目インスパイアの平均買取相場は25.1万円～55.3万円（2025年8月現在）とされ、走行距離8万km程度の平均的な個体なら、40～50万円前後が妥当な相場と判断できます。タイミングチェーンの交換履歴がある物件や、記録簿が完備された1オーナー車は、同走行距離の相場より5～10万円程度上乗せされることがあります。

 

ホンダインスパイア中古 燃費と年間維持費の詳細把握

ホンダインスパイア中古の経済性を冷静に判断するには、燃費と年間維持費を世代別に比較することが不可欠です。5代目インスパイア（CP3型、3.5L）のJC08モード燃費は9.8km/Lで、年間1万km走行時のガソリン代は約14万2,857円（レギュラー140円/Lで計算）となります。同じく4代目インスパイア（UC1型、3.0L）は10・15モード燃費11.6km/Lで、年間1万km走行時のガソリン代は約12万690円です。

 

年間維持費の総計は、ガソリン代に加えて自動車税、自動車重量税、保険料を含めた概算となります。5代目の場合、13年経過時点での自動車税は基準年（初度登録から13年未満）の66,500円から15%加算された76,600円程度となり、重量税も増加傾向です。一方、同排気量（3,500cc）クラスの平均年間維持費444,300円と比較すると、インスパイアは414,200円程度で約30,100円安く、決して高くない水準です。

 

3年ごとの車検時には大きな支出が発生するため、中古購入時の詳細な点検記録確認が重要になります。オイル交換、冷却液、ブレーキオイル交換などが適切に行われていたか、定期点検整備記録簿から履歴を確認することで、将来的な故障リスクを低減できます。

 

ホンダインスパイア中古 購入時の見落とされやすい確認ポイント

ホンダインスパイア中古の購入判断で見落とされやすい点として、室内装備の劣化状態があります。高級セダンとして木目調パネルや本革シートが採用されているため、紫外線や座面擦れによる色褪せ、シワが生じやすくなります。特に黒系本革シートは劣化が目立ちやすく、修復不可能な場合は内装全体の質感を大きく損なわせます。購入前にハンドライトで隅々まで照らして、目に見えない傷や汚れがないか確認する手間を惜しみましょう。

 

電動リアサンシェイド、電動シート、スマートキーシステムなどの高機能装備は、中古車では動作不良が発生しやすい機構です。試乗時に必ず全ての可動部を作動確認し、反応の遅さや不動作がないかチェック。特に上級グレード「35iL」搭載のレーダークルーズコントロールやHDDインターナビは、システム故障時の修理費が10万円以上になることもあり、購入後の支出として大きな負担になります。

 

外装塗装も慎重に検査する必要があります。5代目は2007年～2012年と比較的新しいモデルながら、塗装の色褪せやくすみが見られる個体が少なくありません。特にガンメタリックやシルバーなどの淡色系は、経年劣化の影響を受けやすく、部分塗装跡がないか確認することで、過去の修復履歴を判断できます。

 

ホンダインスパイア中古 4代目モデルを選ぶ際の独自視点

5代目に比べて見落とされやすい存在が、4代目インスパイア（UC1型、2003年6月～2007年11月）です。生産期間が短く中古流通量は約20台と限定的ですが、購入相場は20～50万円と手頃で、「追突軽減ブレーキ」という世界初の先進安全装備を備えた歴史的価値を持つモデルです。当時としては極めて先進的であったこの安全装備は、2005年11月のマイナーチェンジから下級グレードでもオプション装着が可能になりました。

 

興味深い点として、4代目は2005年11月の後期型から、当時の競合他社（トヨタ「アリスト」など）に先駆けて、レーダークルーズコントロールと組み合わせた先進運転支援システムを採用しており、アメリカの高級セダン市場における日本車の技術力の優位性を示していました。この歴史的背景を理解する愛好者の間では、後期型4代目は隠れた名車として認識されています。

 

購入相場が安い理由は、セダン市場全体の不況とミニバンブームの影響で販売台数が限定的だったため。その結果、新車当時の上質な造りが中古市場でも評価されず、掘り出し物が眠っている可能性が高いモデルです。走行距離5万km以下の個体が見つかれば、5代目以上の質的満足度が得られる可能性があります。

 

ホンダインスパイア中古の購入を成功させるうえで、各世代の特性を理解し、相場動向を把握することが重要です。自分の用途・予算・走行パターンに合わせた選定を心がけることで、中古市場から最高のバリューを引き出せるでしょう。

 

グーネット参考リンク：ホンダインスパイアの中古車相場や購入ガイド
ホンダ インスパイアの中古車を買うなら？オススメの選び方や相場、グレードなどまとめ | グーネット
カーセンサー維持費参考リンク：インスパイアの燃費と年間維持費の具体的な内訳
ホンダ インスパイアの中古車購入ガイド

 

 

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