プレリュード新型 内装が上質性と操縦性を実現

約24年ぶりに復活する新型ホンダ・プレリュードの内装は、グライディングコクピットのコンセプトのもと、ドライバーと助手席乗員の双方を思考した高揚感と快適性を両立させた空間です。ホワイト×ブルーの上質な2トーンカラーが際立つインテリアには、本革やアルカンターラなどの素材、グラフィックメーター、タッチペネル操作など、スポーティクーペとしての価値を余すところなく表現しているのですが、これまでのスペシャリティカーのインテリア哲学と、近年のホンダ車のデジタル融合がどのように両立しているのか気になりませんか?

プレリュード新型 内装の高揚感が表現する現代スポーツカー像

プレリュード新型 内装の3つの設計哲学
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行く先を誘う視界

ドライバーの視線移動を最小限に抑える水平基調のインストルメントパネルにより、低い着座姿勢からでも前方の見切りを確保。ドアライニングからフェンダーへの連続性のある造形で車両感覚をつかみやすく設計

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着心地フィット

運転席と助手席で性格を明確に分け、ドライバーはホールド性を重視したバケット型、助手席は包み込む快適性を優先。本革とアルカンターラの組み合わせで滑りにくさと高級感を同時実現

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直感スポーツHMI

フルグラフィックメーターとセンターディスプレイで先進感を演出しつつ、空調やドライブモード切替は物理スイッチで確実性を確保。デジタルとアナログの最適バランスを追求

プレリュード新型 内装が備える「グライディングコクピット」の実態

 

新型プレリュードのインテリアデザインは、単なるドライバー中心設計ではなく、助手席乗員を含めた「2人のための特別な時間」を演出することを設計方針の核としています。この思想から生まれたのが「グライディングコクピット」というコンセプトです。大空を自由に滑空するグライダーをイメージし、日常を超えた特別な高揚感と長時間ドライブでも続く心地よさの両立を目指しています。

 

インストルメントパネルは水平基調の骨格を採用することで、ドライバーの視線移動を自然に抑制。これにより低い視点からでも車両前方の見切りが良好に確保され、スポーツカーに求められる緊張感と安心感の双方が得られます。計器類には専用のフルグラフィックメーターを搭載し、視認性を高めつつ先進的な印象を演出。さらにセンターコンソールの10.25インチインフォテイメントディスプレイでナビゲーションやコネクティビティ機能を直感的に利用できます。

 

注目すべき点は、空調やドライブモード切替といった主要操作に物理スイッチを残しているという設計判断です。このデジタルとアナログのバランス取得により、スポーツカーとしての操作フィールと日常性の両立を図っています。

 

プレリュード新型 内装の素材選定と色彩戦略

新型プレリュードの内装カラーは、メインとなる「ブルー×ホワイト」と、ムーンリットホワイト・パール限定で「ブルー×ブラック」が設定されています。このホワイト×ブルーの組み合わせは、青い空と白い雲、そして白いグライダーが滑空する世界観を表現したもので、開発初期段階から重要な役割を果たしてきた色彩戦略です。

 

素材選びにおいても細部にこだわりが見られます。主要な部分には陰影が美しく映えるホワイト表皮を採用し、柔らかな手触りと高級感を同時に表現。運転席と助手席のシートには本革とアルカンターラが使用され、高級感と快適性を両立させています。助手席前のインパネには「PRELUDE」のロゴ刺繍が施され、所有欲を満たす細かな工夫が盛り込まれています。

 

シート表皮にはパーフォレーションが、クラシックかつモダンな千鳥格子で表現されており、上質さのなかに遊び心を感じさせます。ドアライニング側にはバイカラーステッチが用いられ、ふたりの時間を特別にする色遣いがなされています。この素材選定プロセスは、単なる装飾ではなく、乗員の体験価値を最大化するための戦略的な判断と言えるでしょう。

 

プレリュード新型 内装での乗員別の設計思想と快適性

新型プレリュードが示す独自視点は、運転席と助手席の「性格を明確に分ける」という設計哲学にあります。従来のスポーツカーでは両シートをスポーティに統一することが一般的ですが、このモデルではそこから決別しています。

 

運転席はホールド性を最優先とし、ワイヤー入りのサイドサポートによるしっかりした座り心地を実現。バケット風に成形されたシート形状は、コーナリング時の横Gでも体がずれにくい仕様です。ステアリングはDシェイプデザインを採用し、乗降性の向上とスポーティな印象を与えると同時に、手元での操作性を高めています。センターマーカーが舵角を把握しやすく設計され、グリップ時に親指を置けるサムレストなども配置されています。

 

対照的に助手席は、快適性を優先した設計となっています。シートクッションは柔らかめに調整され、長距離移動でも疲労が溜まりにくいよう配慮。締め付け感を抑え、身体を包み込むような座り心地が特徴です。乗降動作についても細心の注意が払われており、スカートなどを着用した乗員でもストレスなく乗り降りできるようなシート高さと形状が採用されています。

 

LEDカーテシーランプは夜間などドアを開けた瞬間に足元を優しく照らし、街灯の少ない場所でも安心して乗り降りできます。このような配慮は、クーペというボディタイプにおいて特に重要な意味を持ちます。

 

プレリュード新型 内装が実現するスペシャリティカー的な実用性

スペシャリティクーペは一般的に日常性の犠牲の上に成立するイメージがありますが、新型プレリュードはこの常識を覆そうとしています。後部座席は2+2のタイトな構成ながら、フロア形状を工夫することで足先を前席下に入れやすく、短距離であれば大人が快適に移動できる設計です。片道15分から20分程度の市街地移動であれば4人乗車も十分に現実的です。

 

トランク空間も工夫されており、開口部の広いハッチゲート式を採用することで大きな荷物でもスムーズに出し入れ可能。後席可倒機構によって長尺物の積載も対応でき、シートアレンジの自由度が高いのが特徴です。床下には小物を収納できるサブトランクを設け、買い物袋をかけられるコンビニフックなど、日常生活で役立つ装備も充実しています。

 

センターコンソールやドアポケットなどには日用品や小物を収めやすい工夫がなされ、スポーツカーでありながら実用性を損なわない構成となっています。クーペでありながらユーティリティ性を犠牲にせず、レジャー用途から日常の買い物まで幅広く対応できるのは大きな強みです。

 

プレリュード新型 内装の先進技術とスポーツドライビング体験

新型プレリュードの内装に搭載される先進技術の中でも特筆すべきは、Honda S+ Shift(エスプラスシフト)という制御システムです。これは加速時に段付き感を再現する機能で、通常ハイブリッド車は連続的な加速フィールが特徴ですが、この技術により有段変速のような段付き感が実現されます。

 

さらにブリッピング機能によって減速時にはエンジン回転数を自動で合わせるため、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)車のようなスポーティな感覚を味わえます。これにアクティブサウンドコントロール(ASC)の制御音が加わることで、電動化時代のスポーツフィールが演出されます。

 

フルグラフィックメーターの表示内容は、ドライブモード切替(標準・スポーツ・GTなど)に応じて動的に変化し、ドライバーの視覚情報としてモード変更を即座に理解させます。パドルシフトの操作に素早く反応し、積極的にギアチェンジを楽しめる仕様となっており、街乗りではモーター駆動主体の滑らかで扱いやすい挙動が印象的である一方、ワインディングロードではパドルシフトの操作に敏感に反応するという二面性を兼ね備えています。

 

参考リンク:Honda公式 プレリュード スタイリング・インテリアページには、360度ビューと3Dビューでインテリアデザインの全体像が確認できます。

 

https://www.honda.co.jp/PRELUDE/webcatalog/design/
参考リンク:Honda公式 プレリュード仕様・装備ページでは、インテリアカラーバリエーションと材質詳細が記載されています。

 

https://on.honda.co.jp/plan/PRELUDE

 

 


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