新型フェアレディZは2022年に発売された7代目モデルで、価格設定は549万円のベースグレードから920万円のNISMOまで幅広いラインナップを誇ります。全グレードに3.0L V6ツインターボエンジンを搭載し、最高出力400馬力(405PS)、最大トルク475Nmという圧倒的なパワーを発揮します。トランスミッションは6速MTと9速ATの2種類から選択可能で、グレードによって設定が異なります。
参考)https://kakaku.com/kuruma/used/maker/%93%FA%8EY/%83t%83F%83A%83%8C%83f%83BZ/
各グレードの価格は以下の通りです。ベースグレードが549万円、Version Tが595万円、Version Sが634万円、Version STが675万円、Proto Specが696万円、そしてNISMOが920万円となっています。価格差は装備内容や性能の違いを反映しており、予算と用途に応じて最適なグレードを選ぶことができます。
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| グレード | トランスミッション | 価格 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| ベースグレード | 6MT / 9AT | 549万円 | 標準装備でも充実した内容 |
| Version T | 9AT | 595万円 |
ツーリング向け快適装備 |
| Version S | 6MT | 634万円 |
スポーツ走行重視 |
| Version ST | 6MT / 9AT | 675万円 | フルトッピング仕様 |
| Proto Spec | 6MT / 9AT | 696万円 | 特別仕様モデル |
| NISMO | 9AT | 920万円 | 最高性能モデル |
ベースグレードは549万円という価格帯ながら、標準装備が非常に充実しています。LEDヘッドライト、本革巻ステアリング、12.3インチの液晶メーターディスプレイ(3種類の表示切替可能)、特徴的な3連サブメーターが全車標準装備となっています。6速MT車にはアルミペダルも装備され、スポーティな雰囲気を演出します。
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ナビゲーションシステムとして9インチの純正ニッサンコネクトナビゲーションシステムが標準で、バックカメラやETC2.0ユニットも装備されています。安全装備としてインテリジェントクルーズコントロールやエアバッグなどが全グレード共通で標準装備となり、基本性能は十分に確保されています。
ベースグレードでも日常使いからワインディング走行まで幅広く楽しめる装備が揃っており、コストパフォーマンスに優れた選択肢といえます。特にMT車を選択すれば、ピュアなスポーツカーとしての魅力を存分に味わえる仕様となっています。
Version TとVersion Sは、それぞれ異なる性格付けがされた中間グレードです。Version Tは「ツーリング」を意味し、9速ATのみの設定で価格は595万円となっています。レザーコンビの電動シート、シートヒーター、BOSEサウンドシステムといった長距離ドライブ向きの快適装備が標準となり、穏やかな18インチタイヤを装着しています。
一方、Version Sは「スポーツ」を意味し、6速MTのみの設定で価格は634万円です。大径の19インチホイール&タイヤ、4輪アルミキャリパー(フロント4ポッド・リヤ2ポッド)のブレーキ、メカニカルLSDが装備され、走行性能を重視した仕様となっています。
両グレードの選択は使用目的によって明確に分かれます。快適性と豪華さを求めるならVersion T、サーキット走行やワインディングでのスポーツ走行を楽しみたいならVersion Sが適しています。性格付けがはっきりしているため、購入時に迷うことは少ないでしょう。
Version STは6速MTと9速ATの両方が選択でき、価格は675万円です。このグレードはVersion TとVersion Sの装備をすべて組み合わせたフルトッピング仕様で、スポーツ性能と快適性を両立させたバランス型といえます。19インチタイヤ、対向アルミキャリパー、LSD、レザーコンビ電動シート、BOSEサウンドシステムなど、全ての魅力的な装備が標準となります。
NISMOは920万円と最高価格のグレードで、9速ATのみの設定です。エンジンはノーマルの400馬力から355馬力にパワーアップし、専用のエキゾーストシステムとECMセッティングが施されています。専用のエンジンカバー、前後タワーバー、専用スプリング、ショックアブソーバー、スタビライザーが装備され、足回りも完全にチューニングされています。
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外観面でもNISMOは専用のエアロパーツやホイールを装備し、フロントが255/40R19、リアが285/35R19という極太タイヤを履きます。Version STがフロント255/40R19、リア275/35R19であるのと比較しても、リアタイヤの太さが際立ちます。youtube
新型フェアレディZのWLTCモードカタログ燃費は、6速MTで8.5km/L、9速ATで8.8km/Lとなっています。NISMOは6速MTで8.4km/L、9速ATで8.6km/Lとやや低くなります。実燃費については、e燃費のデータによると6速MT車で6.1km/L、9速AT車で8.5km/Lという結果が出ており、AT車はカタログ燃費との差が小さいことが特徴です。
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3年間の維持費総額は約141万円と試算されています。内訳として自動車税が年間5万円(3年間で15万円)、任意保険が年間約22.7万円(3年間で約68万円、25歳の場合)、ガソリン代が年間約16.8万円(3年間で約50.5万円、年間1万km走行・燃費9.5km/L想定)となります。
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メンテナンス料金はメンテプロパック3年分で約7.1万円の割引価格が適用され、通常の12.7万円から大幅に抑えられます。ハイパフォーマンスなスポーツカーとしては維持費は比較的現実的な範囲に収まっており、所有しやすい設定となっています。
新型フェアレディZは人気が高く、納期が長期化している状況が続いていました。2024年11月に台数限定(3,000台)で受注が再開され、最新の納期は3.5~4.5ヵ月となっています。2025年5月契約の場合は同年9月納車予定、2025年4月契約の場合は同年8月納車予定となっており、以前と比べると大幅に納期が短縮されています。
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過去には2022年7月に契約した場合、2025年3月納車という2年8ヶ月もの長期納期となったケースもあり、非常に長い待ち時間を要しました。現在は生産体制が整ってきたことで、納期が大幅に改善されています。
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NISMOグレードについては、当面の間、既にフェアレディZを注文している顧客の中でNISMOへの振替を希望する人のみへの販売となっており、生産台数に限りがあるため抽選方式が採用されています。新規の注文受付については、納期長期化の解消目途が立ち次第検討されるとのことです。
新型フェアレディZを購入する際には、まず試乗による事前確認が不可欠です。FRならではの独特の挙動や硬めの乗り心地が特徴で、自分が想像しているスポーツカーの乗り味と実際の感覚が合っているか、納得がいくまで確認することが重要です。
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グレード選びでは、自分の使用目的を明確にすることがポイントとなります。日常使いでの快適性を重視するならVersion T、スポーツ走行を楽しみたいならVersion S、両方の性能を求めるならVersion STという選択になります。MT車とAT車の選択も重要で、踏み間違い衝突防止アシストは9ATのみの装備となるため、安全装備を重視する場合はATを選ぶ必要があります。
中古車を検討する場合は、過度にカスタムされている車両を避けることをおすすめします。メンテナンス費用が跳ね上がるリスクがあるため、可能であればディーラー認定中古車や信頼できる専門店で購入することが望ましいです。整備履歴や走行距離が明確な個体を選ぶことで、購入後のトラブルを大きく減らすことができます。
新型フェアレディZの主なライバルとなる国産車は、レクサスRCです。レクサスRCは2Lターボ、2.5L+モーターのハイブリッド、3.5Lエンジンの3種類のパワートレインをラインナップし、価格帯は666万円~767万円となっています。さらにハイパフォーマンスモデルのRC Fも用意されており、幅広い選択肢があります。
参考)【写真で解説】新型フェアレディZをライバル車たちと比較!
トヨタGR86も比較対象となり、価格帯は279万円~399万円とフェアレディZよりも大幅に低価格です。排気量やパワーも異なりますが、FRスポーツカーとしての選択肢となります。フェアレディZは549万円からという価格設定ながら、400馬力を超える高出力と洗練されたデザインを持ち、価格以上の満足感を得られるモデルといえます。
参考)https://www.goo-net.com/catalog/NISSAN/FAIRLADY_Z/compare/
海外勢では、ポルシェ718ボクスターなどが比較対象となりますが、価格帯は大きく異なります。フェアレディZは国産スポーツカーとして適正な価格設定で、所有する満足感も大きな魅力となっています。洗練されたデザインとダイレクトな走りの楽しさは、価格以上の価値があると評価されています。
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日産公式ウェブカタログ(価格・グレード詳細)
新型フェアレディZの全グレードの詳細な仕様と装備内容、正確な価格情報を確認できる公式ページです。
価格.com 日産フェアレディZ新型情報
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