新型エリシオンのエクステリアデザインは、ホンダの最新デザイン言語を採用した力強い表情が特徴です。フロントグリルは「六角形グリル」をフロントバンパー最下部まで伸ばしたフライングウィング式に一新され、より洗練された印象を放ちます。ヘッドライトは薄型化されることで、厚ぼったい雰囲気を完全に払拭。先代モデルと比較して全長4,940mm、全幅1,855mm、全高1,825mmと一回り大きなボディサイズに拡張されており、室内空間の充実が期待されます。
リアコンビランプは立体的なデザインに変更され、メッキ加飾が施されることで上質感が向上。パワースライドドアにはジェスチャーコントロール機能が搭載され、車両に触れることなく脚をかざすだけで開閉できる利便性を実現しています。新型エリシオンは従来のオデッセイからの進化を明確に示すデザインに仕上がり、ホンダが目指す大型ミニバンの新たな価値観を表現しています。
インテリアでは、加飾パネルを上部に、手に触れる位置にはソフトパッドを配置する人間工学に基づいた設計が採用されました。コンビメーターパネル内の液晶ディスプレイは3.5インチから7インチに大型化され、高精細フルカラー表示により運転者の情報認識効率が向上します。大型10インチのナビゲーションシステムが装備され、より直感的なナビゲーション体験が実現。
収納性能も大幅に改善され、リッド付インパネアッパーボックスが新たに設けられることで、細かな物の整理整頓が容易になります。電動パーキングブレーキ&ホールド機能の採用により、運転の負担が軽減されます。内装色にはワインレッドとブラックの組み合わせが新たに追加され、落ち着きながらも若々しい雰囲気を演出。電動シートの調整スイッチやドアパネルのスイッチなども刷新され、日常的に触れるすべての素材にこだわりが見られます。
新型エリシオンに搭載される2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」は、2.0リッター直列4気筒ガソリンエンジンと組み合わせることで、優れた燃費性能と力強い走行性能を両立させています。エンジンの最高出力は107kW(145ps)/6,200rpm、最大トルク175Nm(17.8kgm)/4,000rpmを発揮。電動モーターは最高出力135kW(184ps)/5,000-6,000rpm、最大トルク315Nm(32.1kgm)/0-2,000rpmという高性能スペックを備えています。
e:HEVシステムの特徴は、加速時にはエンジンとモーターが協調して力強い走りを実現し、巡航時にはモーター主体で静粛な走行を提供する点にあります。低回転域からのトルク特性に優れたモーターにより、3列シートに乗員を載せた重い車体でも軽快な加速感を実現。このハイブリッドシステムにより、大型ミニバンながら燃費効率を追求する設計思想が貫かれています。
新型エリシオンの大きな進化がインフォテインメントシステム「Honda CONNECT 3.0」の搭載です。従来のシステムと比べ、ユーザーインターフェースが刷新されただけでなく、システムの応答速度も大幅に向上しています。これは日本車がこの分野で世界的に遅れているという指摘に対するホンダの回答であり、スマートフォンのような直感的な操作感を実現しています。
Honda CONNECT 3.0では、デジタルキー機能により、スマートフォンが車のキーとなり、紛失や忘却のリスクが軽減されます。音声アシスタント機能により、ハンズフリーでのナビゲーション操作やエアコン調整などが可能。インテリジェントナビゲーション機能により、リアルタイムの交通情報を反映した最適なルート案内を実現します。V2H(Vehicle to Home)機能により、電源として家庭を支援することも可能。OTA(Over-the-Air)オンラインアップグレード機能により、将来のソフトウェアアップデートに対応し、常に最新の機能を享受できます。
安全運転支援システムの面では、「Honda SENSINGセーフティスーパーセンシングシステム」が全車標準装備されます。複数の機能を統合したこのシステムは、レベル2クラスの運転支援機能を実現し、市街地での通勤時から高速道路での運転まで、あらゆるシーンで運転の負担を大幅に軽減します。
ACC(アクティブクルーズコントロール)により、前方車との距離を自動維持し、渋滞時や高速走行時の疲労が軽減されます。CMBS(衝突軽減ブレーキ)により、危険な状況では自動的に制動力が増強されます。LKAS(レーンキープアシスト)により、車線内での位置保持をサポートし、不意の逸脱を防止。これらの機能により、安全運転支援が7つの機能で構成されており、総合的な安全性が実現されています。
特に注目すべき点は、新型エリシオンがこれまで以上に複雑化する交通環境に対応し、ドライバーの認知・判断・操作の負担を軽減する設計思想にあります。大型ミニバンであることから、運転難易度が高くなりやすいため、このような支援システムの充実が重要な意味を持ちます。
新型エリシオンが日本市場へ復活する背景には、ミニバン市場の構造的な変化があります。2021年12月にオデッセイが生産終了となり、日本ではホンダのミニバンラインアップが一時的に消滅してしまいました。一方、トヨタのアルファードは圧倒的な人気を集め、高級ミニバン市場の一人勝ち状態が続いています。
新型エリシオンの大型化は、このアルファードとの直接競争を視野に入れた戦略的な判断です。従来のオデッセイはステーションワゴン寄りのスタイリングを特徴としていましたが、新型エリシオンは室内空間と高級感を優先した設計に転換。全高を大幅に拡大することで、アルファードと同等の室内空間を確保しながらも、ホンダ独自の走行性能と先進技術を武器に、市場奪回を目指しています。
中国市場での実績も重要です。東風ホンダで販売されている新型エリシオンは既に高い評価を獲得しており、その設計の妥当性と実用性が実証されています。日本市場への逆輸入によるコスト効率化も考慮されており、開発投資の分散効果が期待できます。ホンダにとって、新型エリシオンの成功は、ミニバン市場での存在感を回復させる重要な一手となるのです。
ホンダ新型エリシオンの日本市場復活の詳細情報についてはこちらをご参考ください。
ホンダ 新型 エリシオン フルモデルチェンジ 7人乗り最上級ミニバンに関する詳細解説
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ホンダ エリシオンELYSION 初代 RR1/2/3/4/5/6型 2004年~ 2013年モデル専用 車 サンシェード サンシェード 車 フロント 軽自動車 車用パラソル 8重構造 チタン断熱素材 遮光率99%&UVカット 劣化防止 使用簡単 暑さ対策 日焼け対策 (収納袋付) 【2025年新型】(エリシオン初代 RR1/6型)