ホンダが現在販売しているコンパクトSUVは3車種です。各モデルは異なるコンセプトで開発されており、それぞれ独自の特徴を持っています。ボディサイズだけでなく、搭載エンジンや価格帯が大きく異なるため、購入前の比較検討が重要です。
| モデル | 全長 | 全幅 | 全高 | 最低地上高 | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|---|
| ヴェゼル | 4,330mm | 1,790mm | 1,580~1,590mm | 170~195mm | 約265~378万円 |
| ZR-V | 4,570mm | 1,840mm | 1,620mm | 190mm | 約305~450万円 |
| WR-V | 4,325mm | 1,790mm | 1,650mm | 195mm | 約210~250万円 |
ヴェゼルはコンパクトながら高い実用性を備え、ZR-Vはミドルクラスの力強さ、WR-Vは手頃な価格で広々空間を提供するという特徴があります。
燃費性能はモデル選択の重要な判断基準です。ハイブリッドシステムの有無により、大きく燃費数値が変わります。
ヴェゼルはe:HEVハイブリッド搭載時にWLTCモードで24.8~25.0km/Lの優秀な燃費を実現します。ガソリン車でも17.0km/Lを達成。ZR-Vは2.0Lハイブリッド搭載で21.5~22.1km/Lの燃費を誇り、ターボガソリン車は13.9~14.6km/Lです。一方、WR-Vはガソリン車のみの設定で16.2~16.4km/Lという実用的な燃費を提供します。
ヴェゼルのe:HEVには新開発の2モーターハイブリッドシステムが採用されており、低速域ではモーター走行を主体とし、市街地運転での静粛性と快適さが特に優れています。一方、ZR-Vはホンダ初となる新開発エンジンとハイブリッドシステムの組み合わせで、パワフルな走りと燃費の両立を実現しました。
室内の広さは日常使用の快適性に直結する要素です。各モデルは異なるパッケージングコンセプトで設計されています。
WR-Vはクラス最高レベルの室内空間を実現し、特に後席の居住性が優秀です。ホイールベースがクラス最大級で、身長172cm標準での後席膝周り空間は240mmもあり、ゆったりとした着座感が得られます。荷室容量は458Lで、この数値はコンパクトSUVクラスではトップクラスです。後席にも専用エアコン吹き出し口が完備されているのは特筆すべき装備です。
ヴェゼルはセンタータンクレイアウトを採用することで、コンパクトボディながら室内長2,010mmを確保。後席をダイブダウン機能で足元に収納すれば、荷室をほぼフラットにできる柔軟性が特徴です。特にシート折りたたみ時の自由度が高く、長尺物の積載に対応しやすい設計です。
ZR-Vは全長4,570mmというミドルクラスサイズにより、ゆとりある室内環境を実現。5人乗車時でも十分な快適性を備えています。
全モデルにホンダセンシング予防安全機能が標準装備されており、衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、車線維持支援、アダプティブクルーズコントロールなどが完備されています。ただし、ヴェゼルのアダプティブクルーズコントロールは渋滞時追従機能を持ち、停止・再発進まで自動対応するのに対し、WR-Vは時速30km/h以下で機能が解除される点が異なります。
走行性能ではZR-Vが特に優れています。新プラットフォームにより低重心を実現し、最低地上高190mmでありながらカーブでも車体が大きく傾かず、しなやかなフットワークで駆け抜けます。可変ステアリングギアレシオ(VGR)採用により、スポーティなハンドリングと高速安定性を両立させました。
ヴェゼルはハイブリッドシステムのモータートルク特性を活かし、低速からスムーズな加速感を提供。駐車や細い道での取り回しやすさは、コンパクトボディが優位です。WR-VはSUVらしいタフな走りと、乗り心地のバランスが特徴で、最低地上高195mmにより悪路走破性も確保しています。
各モデルのエクステリアデザインは、想定ユーザー層の違いを明確に表現しています。
ヴェゼルは都会派SUVの代表格で、流麗でクーペのような洗練されたシルエットが特徴です。フロントグリルはボディ同色で統一され、フロントからリアにかけての滑らかなラインが高級感を演出します。内装も上質な素材選びが徹底されており、最上位グレードではコンビシートが採用されています。
ZR-Vは「異彩解放」をテーマに、他メーカーと差別化した大胆なデザインを追求しています。フロントフェイスは迫力的で個性的、ボディ造形には存在感があります。このデザイン方針により、賛否両論ありますが、人と違うSUVを求めるドライバーには高い評価を受けています。
WR-Vはオフロード4WD車を思わせるタフで頑丈な外観が特徴です。高い全高(1,650mm)とワイドなボディ造形により、安定感と力強さを表現しています。前後ライトには全てLEDが採用され、モダンな雰囲気も備えています。インドで開発された背景から、豪雨や悪路対応を考慮した実用的なデザインとなっています。
購入価格の検討では、新車価格と中古市場の動向を総合的に判断することが重要です。
WR-Vは2024年3月の発売直後から大量の未使用車が市場に流通しており、新車価格越えの未使用車が多く出現しています。この状況は今後のリセールバリュー低下を示唆しており、購入時期によって最適な選択が異なります。発売から時間経過により値落ちが進むため、今後新車価格より十分安くなった未使用車を狙うのが賢明です。相場としては約210~250万円で推移していますが、さらなる下落が予想されます。
ヴェゼルは依然として高い人気を維持し、未使用車も大量に流通しています。2021年式の中古車は新車価格の約90~94%という高値をキープしており、購入を検討する場合は新車より価格が安い未使用車を選ぶことで価値を得られます。マイナーチェンジ前後で装備が異なるため、確認が必要です。
ZR-Vは登録済みの未使用車が豊富に流通しており、新車値引き拡大と合わせて、ほぼ新車同様の車両が新車価格より安価に購入できるチャンスがあります。2022年式の中古相場は約280~350万円で、新車価格からの値落ちが進んでいます。上級グレードZの未使用車は特に掘り出し物が多くあります。
参考リンク:Honda公式サイト - 自動車ラインナップ
https://www.honda.co.jp/auto-lineup/
参考リンク:価格.com - ホンダSUVモデル・グレード一覧比較
https://kakaku.com/kuruma/spec/maker=7002/bodytype=7/

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