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AT車で駐車する際、多くのドライバーが間違いやすいのがハンドブレーキとチェンジレバーの操作順番です。正しい手順は、完全に停止した後、まずハンドブレーキ(パーキングブレーキ)をしっかりかけ、その後にチェンジレバーをPレンジに入れるという流れになります。この順番を守ることで、車の重量をハンドブレーキが支え、Pレンジのロック機構に無理な力がかかるのを防ぐことができます。
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逆の順番、つまりPレンジに入れてからハンドブレーキをかけると、特に坂道ではトランスミッション内のパーキングロックポールに大きな負荷がかかってしまいます。パーキングレンジがロックしているのは駆動輪のみであり、坂道などでPレンジに入れてブレーキを離すと、駆動輪ではない方はフリーな状態のため、トランスミッションに負担がかかるのです。長期的にこの間違った操作を続けると、トランスミッションの故障につながる可能性もあります。
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具体的な駐車手順は以下の通りです。まず、停止位置でブレーキペダルを踏み続けます。次にブレーキペダルを踏んだまま、ハンドブレーキをしっかりかけます(レバー式はいっぱいに引き上げ、足踏み式はカチッと音がするまでしっかり踏み込みます)。最後にチェンジレバーをPに入れ、その後エンジンを切ります。この手順を守ることが、車を長持ちさせる秘訣となります。
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発進時の操作は駐車時と逆の順番で行うのが基本です。まず、ブレーキペダルをしっかり踏んだ状態でエンジンをかけます。次にブレーキペダルを踏んだまま、チェンジレバーをPからD(ドライブ)やR(リバース)などの必要なレンジに動かします。この時点で車はクリープ現象によりゆっくり動き出そうとするため、ブレーキペダルを踏み続けることが重要です。
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チェンジレバーを目的のレンジに入れたら、周囲の安全確認を行います。ルームミラーとサイドミラーで後方や側方を確認し、さらに必ず目視でも確認します。ミラーには死角があり、その死角に歩行者や後続車がいるとぶつかってしまう危険性があるためです。安全を確認したらウインカーを出し、最後にハンドブレーキを完全に解除してから、ブレーキペダルを緩めて発進します。
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発進前には、メーター内のブレーキ警告灯(赤色の「!」マーク)が消えていることを必ず確認しましょう。ハンドブレーキが完全に解除されていない状態で走行すると、ブレーキパッドやワイヤーに大きな負担がかかり、焦げ臭い匂いが発生したり、最悪の場合は火災につながることもあります。
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ハンドブレーキには主に3つのタイプがあり、それぞれ操作方法が異なります。最も一般的なレバー式サイドブレーキは、運転席と助手席の間にあるレバーを操作するタイプです。かける際は、レバーを持ち、ボタンを押さずにそのまま上限まで引き上げます。この時「カチカチ」というノッチ音が鳴っていれば正しくかけられている証拠です。
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レバー式の解除方法には注意点があります。ボタンを押したまま下に降りなくなるまで完全に戻すのですが、ボタンがかたくて押せない場合は無理に力を入れてはいけません。コツは、ボタンを押す前にレバーを少し上に引き上げると、ボタンを自然に押すことができます。よくある間違いは、かける時にボタンを押したまま引き上げてしまうことで、これをするとワイヤーの引っかかりが手を離した瞬間に少しだけ緩んでしまいます。
足踏み式は、ブレーキペダルを踏んだまま、左足で奥までしっかり踏み込みます。解除はもう一度踏むか、レバーを引きながら解除します。最近増えている電動式パーキングブレーキ(EPB)は、シフトレバー周辺にあるスイッチを操作します。多くの場合、スイッチを引くとパーキングブレーキがかかり、スイッチを押すと解除される仕組みです。さらに便利なのは、シフトレバーをDやRにしてアクセルペダルを踏むと自動解除できる機能を持つものもあります。
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AT車のチェンジレバーには、P(パーキング)、R(リバース)、N(ニュートラル)、D(ドライブ)、S(スポーツ)やL(ロー)などのレンジがあります。Pレンジはトランスミッション内の歯車にパーキングロックポールという金属の爪がかかり、ギアを固定する機能です。駐車時に使用しますが、これだけでは車の移動を完全に防ぐことはできず、ハンドブレーキとの併用が必須です。
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Dレンジは前進時に使用し、この位置に入れた瞬間にクリープ現象で車がゆっくり動き出すのが特徴です。Rレンジは後退時に使用するバックギアで、同様にレンジに入れた瞬間から後退動作に入ります。Nレンジはエンジンからの動力が全くタイヤに伝わらない状態で、アクセルペダルを踏んでも車は動きません。ただし、Pレンジと違ってブレーキがかからないため、坂道ではニュートラルレンジにすると車が転がって動き出してしまうので注意が必要です。
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チェンジレバー操作時の重要な注意点として、AT車はブレーキを踏んでいないとPポジションから動かないようになっています。また、チェンジレバーにはボタンが付いていますが、押すのはPからRやDへ変える時と、DからRやPへ変える時のみです。走行中に肘掛けのようにチェンジレバーを握ったままだったり、ボタンを押し続けたままだったりすると、ギアがいつの間にか別のポジションになっていることもあるため注意しましょう。
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ハンドブレーキの引き忘れは重大な事故につながる可能性があります。坂道で車を降りる際にパーキングブレーキをかけ忘れると、車が勝手に動き出す「自然発車」が発生し、死亡事故も報告されています。特にPレンジだけに頼って駐車すると、傾斜がある場所では車がずれてしまう危険があります。実際に、サイドブレーキの引き忘れで自然発車し、ヘッドライトの破損やボンネットが歪む自損事故も起きています。
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一方、ハンドブレーキをかけたまま走行してしまった場合も深刻なトラブルを招きます。数キロ走行すると後輪付近から焦げ臭い匂いがし始め、ブレーキパッドやワイヤーに大きな負熱が発生します。さらに熱量が大きくなると、ブレーキの利きが悪くなるペーパーロック現象やフェード現象が起こることもあり、最悪の場合は火災につながることもあります。
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トラブルを防ぐためには、発進前に必ずメーター内のブレーキ警告灯が消えていることを確認する習慣をつけることが重要です。また、駐車時には平地であっても必ずハンドブレーキをかけ、Pレンジと併用する基本を守りましょう。傾斜が少しでもある場所では、Pレンジだけでは不十分で、ハンドブレーキをしっかりかけることで車の重量を支え、トランスミッションへの負担も軽減できます。
ハンドブレーキ(パーキングブレーキ)とブレーキペダルは、それぞれ異なる役割を持つブレーキシステムです。ブレーキペダルは走行中に車を減速・停止させるための主要なブレーキで、四輪すべてに油圧でブレーキをかける仕組みです。一方、ハンドブレーキは後輪の2輪のみを固定する装置で、ワイヤーが引っ張られることでブレーキパッドを強く締め付けて車の移動を防ぎます。
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駐車時にPレンジだけでなくハンドブレーキも必要な理由は、Pレンジがトランスミッション内部のギアを固定しているだけで、車全体の移動を防ぐものではないためです。ハンドブレーキを併用しないと、車が緩やかに動き出す可能性があり、トランスミッションに負担がかかって故障の原因にもなります。特に坂道では、車の自重で動き出すのを防ぐためにハンドブレーキが非常に重要な役割を果たします。
意外と知られていないのが、ハンドブレーキの日常的な活用方法です。長めの停車時(踏切・信号・渋滞)では、足をブレーキペダルから離すためにハンドブレーキを使うと疲労軽減になります。また、車検や整備時には整備士が車を扱う際にもハンドブレーキが必須で、リフトに乗せる際など少しのズレが重大事故になるリスクがあるため、必ずハンドブレーキをかける必要があります。このように、ハンドブレーキは駐車時だけでなく、様々な場面で安全を確保する重要な装置なのです。

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