排気ブレーキとブレーキランプ点灯の仕組み・故障時の修理方法

排気ブレーキを作動させた時にブレーキランプは点灯するのでしょうか?トラックの補助ブレーキである排気ブレーキとブレーキランプの関係、点灯の仕組み、ランプが消えない時の対処法について詳しく解説します。

排気ブレーキとブレーキランプ

この記事で分かる3つのポイント
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排気ブレーキの基本

トラックの補助ブレーキである排気ブレーキの仕組みと、ブレーキランプが点灯する条件について理解できます

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ランプ点灯の仕組み

排気ブレーキ作動時にブレーキランプが点灯する車両と点灯しない車両の違いが分かります

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故障時の対処法

ブレーキランプが消えない、点きっぱなしになった時の原因と修理方法について学べます

排気ブレーキの仕組みと役割


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排気ブレーキは、ディーゼルエンジンを搭載したトラックやバスに装備される補助ブレーキです。走行中にアクセルから足が離れてエンジンブレーキが効く時に作動し、フラップやバタフライと呼ばれるバルブを閉じることで排気を出しにくくして制動力を発生させます。
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排気ブレーキの作動原理は、排気管にあるバルブを閉じることでエンジン内部に排気を溜め、その圧力がエンジンのピストンの動きを妨げることで減速が起こります。ピストンの上下運動が空気抵抗によって弱まり、ブレーキとしての効果が増すのです。
参考)排気ブレーキの仕組み・使い方・修理方法【トラック補助ブレーキ…

重量が大きい大型車両であるトラックでは、長い下り坂を走行する際にフットブレーキだけを使い続けると、フェード現象ベーパーロック現象を起こしてブレーキが効かなくなる危険性があります。排気ブレーキを使用することで、フットブレーキの使用頻度を減らし、ブレーキパッドの寿命を延ばすことができます。​

排気ブレーキとブレーキランプの連動システム

排気ブレーキを作動させた際のブレーキランプの点灯については、車種によって異なる仕様となっています。一部のトラック車両では、排気ブレーキが作動すると自動的にブレーキランプが点灯する仕組みが採用されています。
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車種によっては、排気ブレーキのコントローラがブレーキランプを点灯させるリレーを駆動する回路が組み込まれており、排気ブレーキ作動時に後続車へ減速を知らせることができます。これは安全性を高めるための装備で、特にリターダーなど強力な補助ブレーキを搭載した車両に多く見られます。
参考)17プロフィアに乗ってます。排気ブレーキリターダーでブレーキ…

ただし、通常のエンジンブレーキや排気ブレーキはブレーキランプが点灯しない車両も多く存在します。この場合、後続車に減速を伝えられないため、下り坂などで使用する際は注意が必要です。
参考)エンジンブレーキとは?|正しい使い方と安全な運転術

排気ブレーキのブレーキランプが消えない原因

排気ブレーキのスイッチを入れていないのにブレーキランプが消えない場合、いくつかの原因が考えられます。最も多いのは排気ガスの調整をするバルブか、バルブの開閉を指示する電気系統の異常です。​
ブレーキランプが点きっぱなしになる具体的な要因としては、排気ブレーキが効きっぱなしの状態になっている場合と、配線不良の2つが考えられます。排気ブレーキが効きっぱなしになっている場合、ブレーキが常に作動している可能性が高く、エンジンに多大な負担をかけます。​
バルブの不具合、エアーリーク、電気系統の問題、メカニカルな障害、制御システムの誤作動など、さまざまな要因が重なることもあります。異常を感じた時には早めに整備工場やディーラーに相談することが重要です。​

排気ブレーキの故障症状と修理方法

排気ブレーキが故障した際には、いくつかの特徴的な症状が現れます。制動力の急激な低下、異音や異常な振動の発生、ブレーキランプの点きっぱなし状態などが主な兆候です。​
バルブ制御機構やアクチュエーターなどの部品の不具合によって異音や異常な振動が発生することがあります。通常、排気ブレーキは「ボーーー」という音がしますが、高い音や明らかに異音がする場合は故障の前兆かもしれません。​
修理方法については、電気系統の故障であれば配線の修理や部品の交換が必要になり、機械的な故障であれば摩耗した部品の交換、バルブ制御機構の調整、バルブやシールの交換などが必要です。修理費用は故障の内容や修理が必要な部品の種類によって異なりますが、万円単位から数十万円単位になる可能性があります。​

排気ブレーキの正しい使い方と注意点

排気ブレーキは適切な状況で使用することが、故障を防ぎ安全性を高めるために重要です。下り坂や長時間の減速時に使用するのが基本で、ドライバーは道路や交通条件を注意深く観察して適切に使用する必要があります。​
トラックが空車の場合には、排気ブレーキの使用は控えるべきです。後輪で作用する排気ブレーキは、空車時に荷台の軽さからスリップを起こしやすくなるためです。低速での使用も車輪のロックや車両の不安定性を引き起こす可能性があり、適していません。​
排気ブレーキは騒音を発生させるため、信号待ちや交差点などの人が近くにいる場所、トンネル内など他の車両が近くにいる場所での使用は控えるべきです。周囲の安全性や快適性を考慮し、トラックドライバーとしてのエチケットを守ることが大切です。​

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