マツダの次期ロードスター、通称「NEロードスター」の登場時期について、多くの自動車ファンが注目しています。現行の4代目ロードスター(ND型)は2015年にデビューし、2025年で10周年を迎えました。通常であればフルモデルチェンジのタイミングですが、実は次期型の登場はまだ先になりそうです。
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2025年5月に開催された「ロードスター軽井沢ミーティング」で、開発責任者の齋藤茂樹氏が重要な発言をしています。齋藤氏は「40周年記念車の検討を始めた。色はだいたい握った(確定した)」と述べました。ロードスターの誕生は1989年であり、40周年は2029年となります。つまり、この発言は現行ND型が少なくとも2029年まで生産が続くことを示唆しています。
現行モデルは2022年1月に大規模な商品改良が施されており、その改良には三桁億円規模の費用がかかったとされています。このような大規模投資を行ったモデルを短期間でフルモデルチェンジすることは考えにくく、2029年まで現行型が継続される理由の一つとなっています。
一部の情報源では、NEロードスターの発売時期が2026年以降とされています。この予想の根拠は、欧州の排ガス規制「ユーロ7」の施行時期と関連しています。ユーロ7は2025年7月の施行が予定されており、規制に合わせたエンジン開発と新型発表のタイミングを考慮すると、2025年後半から2026年というのが一つの目安となります。
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しかし、開発責任者の発言を総合的に判断すると、2026年の登場は現行ND型のマイナーチェンジや特別仕様車の可能性が高く、完全な次期型NEロードスターの登場は2029年以降、つまり2030年前後になると考えられます。現行NDロードスターの販売期間が14年程度となる計算です。
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ちなみに、3代目NCロードスターの販売期間は2005年から2015年の10年間でした。NDロードスターがそれよりも長い販売期間となるのは、2022年の大規模商品改良により、実質的に「後期型」として生まれ変わったためと考えられます。
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次期NEロードスターの最大の注目点は、電動化技術の採用です。マツダは「2030年までにすべての製品を電動化する」との方針を公表しており、NEロードスターもその計画の一環となります。
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最も有力視されているのは、48ボルトのマイルドハイブリッド技術と改良された2.0リッター直列4気筒「SKYACTIV-X」エンジンの組み合わせです。48Vマイルドハイブリッドは、フルハイブリッドやプラグインハイブリッドと比較してバッテリーやモーターが小型軽量であり、ロードスターが最重要視する「軽量化」というアイデンティティを維持できるメリットがあります。
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実際に、開発主査の齋藤氏は「ハイブリッドにすると、モーターやバッテリーを搭載する」ことで重量が増加することを懸念しており、フルハイブリッド化については否定的な見解を示しています。過去にトヨタのハイブリッドシステムを搭載したアクセラが失敗した経験もあり、マツダはロードスターに適した電動化技術を慎重に検討しています。
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気になるNEロードスターの価格ですが、現行NDロードスターの最安モデルが税込268万9500円からとなっています。次期型NEロードスターでは、ユーロ7規制対応や電動化技術の採用により、価格上昇が避けられないと予想されます。
ハイブリッド化による価格上昇は、システムの種類によって大きく異なります。マイルドハイブリッドの場合は50万円程度の価格上昇、プラグインハイブリッド(PHEV)の場合は100万円単位での価格上昇もあり得ます。参考として、マツダCX-60のガソリンモデルが321万7500円に対し、PHEVモデルは539万円と、約217万円の価格差があります。
NEロードスターが48Vマイルドハイブリッドを採用する場合、最安モデルで300万円から350万円程度になる可能性が高いと予想されます。上級グレードでは400万円を超える可能性もあります。ただし、齋藤開発責任者は「アフォーダブルな価格(手に届く価格)」をロードスターの絶対条件の一つとしており、極端な価格上昇は避けられるよう配慮されるでしょう。
購入を検討している方は、2029年までに十分な資金を準備する時間があります。現行NDロードスターも引き続き魅力的な選択肢であり、特に2022年の大規模商品改良後のモデルは完成度が高く評価されています。
次期NEロードスターがどのような形になろうとも、マツダが守り続ける絶対条件があります。開発責任者の齋藤氏は「ロードスターの名前に相応しくないような内容の次期型の企画は、絶対に通さない」と明言しています。
その3つの絶対条件とは以下の通りです:
そして最も重要なのが「乗っていて楽しい」ということです。電動化は目的ではなく、あくまでも手法に過ぎないという考え方です。つまり、BEV(電気自動車)であろうとも、初代から続くロードスターの基本コンセプトが守られており、「乗っていて楽しい」クルマであればOKという姿勢です。
現行ND型ロードスターは「フロントミッドシップ」というエンジン全体が車軸よりも内側に配置された設計により、前後50対50の重量配分を実現しています。この設計により、前後左右・上下の動きがそろったバランスのいい走りを楽しめます。NEロードスターでも、この哲学は確実に継承されるでしょう。
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2023年のジャパンモビリティショーで公開された「MAZDA ICONIC SP」というコンセプトカーが、NEロードスターとの関連で注目を集めています。このコンセプトカーは全長4,180mm、全幅1,850mm、全高1,150mmのコンパクト設計で、370馬力の2ローターロータリーEVシステムを搭載していました。
参考)MAZDA ICONIC SPを生んだマツダデザインの挑戦 …
当初は「次期ロードスターのコンセプトではないか」という憶測もありましたが、マツダ関係者の発言により、ICONIC SPはロードスターとは別の高級ロータリースポーツ、つまりRX-7の後継モデルとして開発されていることが明らかになりました。ICONIC SPの市販モデルは365馬力で、価格は750万円から900万円程度になるとの噂があります。
参考)マツダ関係者が「次世代ロータリースポーツの車名」や「次期ロー…
ただし、ICONIC SPのデザイン要素や技術思想の一部は、NEロードスターにも影響を与える可能性があります。特に、ロータリーEVシステムをロードスターサイズにダウンサイジングすることは技術的に可能とされており、将来的にロードスターEVが登場する際の選択肢の一つになるかもしれません。
参考)【スクープ】マツダ「アイコニックSP」を次期ロードスターに進…
マツダのエンジン開発責任者は「ロードスターEVについても考える必要がある」と発言していますが、具体的な導入時期については明確にされていません。2030年前後に登場するNEロードスターは48Vマイルドハイブリッド、その次の世代でフルEV化という段階的なアプローチが取られる可能性が高いでしょう。
マツダ公式サイトでは、ICONIC SPに関する詳細なデザインインタビューも公開されており、マツダデザインの最新の取り組みを知ることができます。
MAZDA ICONIC SPデザイン開発インタビュー(マツダ公式)
デザインの背景や開発者の想いが詳しく解説されており、今後のマツダスポーツカーの方向性を理解する上で参考になります。
NEロードスターの登場は2030年前後と予想され、まだ数年先ですが、マツダは確実に次世代のロードスターを開発しています。電動化時代においても「乗っていて楽しい」というロードスターの本質は変わらず、軽量でバランスの取れた、誰もが手の届くスポーツカーとして進化を続けるでしょう。現行NDロードスターのオーナーも、これから購入を検討している方も、マツダのスポーツカーへの情熱が続く限り、安心して次世代モデルを待つことができますのスポーツカーへの情熱が続く限り、安心して次世代モデルを待つことができます。

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