2025年11月17日のマイナーチェンジにより、新型プロボックスの価格は前モデル比で約21万円の引き上げになりました。以前の1.3Lガソリン車(1,529,000円)が廃止されたことで、ガソリン車のエントリーグレードは1.5L FF仕様の1,918,400円となっています。この価格上昇を正当化する要因は、最新の安全システム「トヨタセーフティセンス3.0(TSS 3.0)」の搭載、7インチデジタルメーター、プロアクティブドライビングアシスト、アダプティブクルーズコントロール機能の統合です。商用バンとしての競争力を強化し、商用利用者に対して耐久性と信頼性を示すための投資と言えます。
以下に、現行モデルから2025年改良モデルへの価格推移をまとめました。
| グレード | エンジン | 駆動方式 | 前モデル | 新型 | 差額 |
|---|---|---|---|---|---|
| G | 1.5Lガソリン | FF | 1,708,000円 | 1,918,400円 | +210,400円 |
| G | 1.5Lガソリン | 4WD | 1,870,000円 | 2,080,100円 | +210,100円 |
| F | 1.5Lガソリン | FF | 1,777,000円 | 1,986,600円 | +209,600円 |
| F | 1.5Lガソリン | 4WD | 1,939,000円 | 2,149,400円 | +210,400円 |
| GX | ハイブリッド | FF | 1,828,000円 | 2,038,300円 | +210,300円 |
| GL | ハイブリッド | FF | 2,000,000円 | 2,209,900円 | +209,900円 |
| F | ハイブリッド | FF | 2,052,000円 | 2,261,600円 | +209,600円 |
価格上昇幅が全グレードでほぼ統一されていることから、機能向上分を均等に還元する戦略が明確に見えます。
新車購入時には、車両価格以外にも様々なコストが発生します。実際の乗り出し価格(支払総額)の内訳は以下の通りです。
結果として、最も安いグレードで約1,960,000円、最上位グレードで約2,410,000円程度の支払総額となります。ハイブリッド車は環境性能割が非課税であることが多いため、ガソリン車より総支払額が抑える傾向があります。
プロボックスの価格戦略において、燃費性能は重要な判断材料です。ハイブリッドGXは2,038,300円の車両価格で、WLTCモード22.6km/L の燃費を達成しています。対するガソリンF(1.5L FF)は1,986,600円で WLTCモード17.2km/Lです。差額は約52,000円ですが、燃料代の削減を考えると、年間10,000km走行時に約63,000円の年間燃料代削減効果が期待できます。つまり、1年未満でハイブリッドのプレミアムを回収可能な計算となります。商用利用が多いユーザーにとって、ハイブリッド選択はライフサイクルコスト面で優位性があります。
意外かもしれませんが、プロボックスのハイブリッドGXグレード(2,038,300円)は、同じトヨタのコンパクト乗用車「ヤリスハイブリッド」(1,998,000円)とほぼ同価格帯です。しかし荷室容積は5人乗り時で5.3立方メートル、2人乗り時に最大荷室時2.4立方メートルと、乗用車とは比較にならない積載性を備えています。従来、商用バンは乗用車より割高というセオリーがありましたが、プロボックスはこの常識を打ち破る価格戦略を取っています。さらに、TSS 3.0搭載による保険料低減効果も期待でき、5年間の総保有コスト計算では、一般的なハイエースより優位性を持つ可能性があります。また、2025年の改良で1.3Lエントリーモデルを廃止し、最低価格帯を引き上げた戦略は、プロボックスをプレミアム商用バンとしてのポジショニングを強化する意図が伺えます。
リサーチより参考:新型プロボックスの安全装備と価格変動について
トヨタ新型プロボックス、2025年11月17日マイナーチェンジの詳細情報と価格比較
乗り出し価格の詳細な内訳と購入時の注意点について
新車プロボックスの乗り出し価格と諸費用の詳細解説

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