スバル レックス 4wd ハイブリッド 実現する走行性能

スバル レックスに新たに追加された4WDモデルと、ハイブリッドシステムの特徴を解説。ダイナミックトルクコントロール4WDと1.0Lターボエンジン、e-SMARTハイブリッドの燃費性能の相乗効果とは?
スバル レックスの4WD・ハイブリッド・性能比較ガイド
🚗
レックス 4WDモデルの登場背景

2025年10月16日、スバルが満を持してレックスに4WDモデルを追加。従来は2WDのガソリン車のみの展開でしたが、ハイブリッド車とのラインアップ拡充により、多様なユーザーニーズに対応

ハイブリッドシステムの革新性

e-SMARTハイブリッドはシリーズ方式で、発電専用エンジンと100%モーター駆動の組み合わせ。28.0km/Lの燃費性能を実現し、街乗りでの低速トルク性能に優れた設計

🛣️
4WD走行性能の特徴

ダイナミックトルクコントロール4WDは、通常走行時は前輪駆動で燃費を優先。悪路や発進時には自動制御で後輪駆動力を配分し、安定した走行性を確保

💰
グレード別の価格設定

4WD「G」が218万7900円、「Z」が251万1300円。ハイブリッド2WDは「G」が221万7000円、「Z」が260万8000円で、選択肢が豊富

🔧
エンジン性能の進化

4WDモデルは初の直列3気筒1.0Lターボを搭載。98PS/140Nm(14.3kgfm)の出力で、2WDガソリン車の87PS/113Nmを上回る。走りの愉しさと燃費性能の両立を実現

スバル レックス 4wd ハイブリッド システムと性能

スバル レックス 4WDモデルのダイナミックトルクコントロール技術

 

スバルが2025年10月16日に発表したレックスの4WDモデルは、新開発の「ダイナミックトルクコントロール4WD」を採用しています。この技術は、路面状況をリアルタイムで判断し、前後輪の駆動力を自動制御するシステムです。通常の舗装路走行では前輪駆動で燃費性能を優先し、雪路や砂地などの低い摩擦係数の路面、あるいは急発進時には後輪に最適な駆動力を瞬時に配分します。

 

このシステムによって、コンパクトSUVでありながら悪路走破性と燃費効率の両立を実現しており、日本の多様な走行環境に適応する設計になっています。従来のパートタイム4WDと異なり、ドライバーが切り替え操作を行わなくても、自動で最適な駆動配分を行うため、操作の煩雑さがなく、安心感のある走行体験が得られます。特に冬季の山道やアウトドア施設へのアクセス路では、その価値が実感できるでしょう。

 

スバル レックス ハイブリッドのe-SMARTハイブリッド方式の特徴

2025年6月12日に追加設定されたレックスハイブリッドは、「e-SMARTハイブリッド」というシリーズハイブリッド方式を採用しています。この方式は、発電専用の1.2Lエンジン(82PS/105Nm)と駆動用のモーター(106PS/170Nm)の組み合わせで構成されています。エンジンは常に最適な回転域で発電に専念し、その電力によってモーターが100%の力で駆動することが特徴です。

 

この仕組みにより、アクセルペダルを踏み込んだ瞬間から最大トルクを発揮し、レスポンスの良い加速性能と高い静粛性が実現されます。従来のハイブリッド車のようにエンジンが直接駆動力を伝える複雑なシステムではなく、シンプルな機構により、コンパクトなボディサイズに収まるハイブリッドシステムとして開発されました。特に街乗りやストップ&ゴーが多い走行条件では、このシリーズ方式の優位性が際立ち、WLTCモード燃費28.0km/Lという高い効率を達成しています。

 

スバル レックス 4WDターボエンジンの燃費と走行性の革新性

レックス4WDモデルに搭載された直列3気筒1.0Lターボエンジンは、レックスシリーズとしては初めてのターボユニットです。最高出力72kW(98PS)、最大トルク140Nm(14.3kgfm)というスペックで、WLTCモード燃費17.4km/Lを達成しています。4WD駆動方式とターボエンジンの組み合わせながらこの燃費値を実現したのは、ダイハツ工業との開発で培われた効率化技術があってのことです。

 

1.0Lという小排気量のターボエンジンながら、2400~4000rpmの低中速域で140Nmの最大トルクを発揮するため、発進加速は敏捷で、坂道や悪路での力不足感を感じさせません。従来の2WDガソリン車の87PS/113Nmと比較すると、出力で11PS、トルクで27Nm上回っており、4WD走行の重量増加を補う性能向上が図られています。特に冬季や雨天時の加速応答性が向上し、安全性と快適性が同時に高まることは見過ごせない利点です。

 

スバル レックス 4WDとハイブリッドの選択肢による使い分け

現在、スバル レックスは複数のパワートレイン選択肢を用意しており、ユーザーのライフスタイルに応じた最適な選択が可能です。ハイブリッド2WDモデルは「G」が221万7000円、「Z」が260万8000円で、WLTCモード燃費28.0km/Lの優れた効率性を備えています。対して4WDターボモデルは「G」が218万7900円、「Z」が251万1300円で、燃費17.4km/Lながら4WD走破性とターボパワーを備えます。

 

価格面では4WDターボの「G」グレードが最も安価で、燃費面ではハイブリッド2WDが有利です。年間走行距離が少なく、4WDが必要ない地域のユーザーであればハイブリッド選択が総合コストで優位性があり、降雪地や悪路が多い地域、アウトドア利用が多いユーザーは4WDターボの選択で利便性が高まります。さらに従来の2WDガソリン車(G/Z)も191万1000円/227万5000円で継続販売されており、予算重視のユーザーにも対応しています。

 

スバル レックスの4WDハイブリッド実現への課題と今後の展開

現在のところ、レックスには「4WDモデル+ハイブリッドシステム」を同時に備えたグレードは存在しません。4WDはターボエンジン、ハイブリッドは2WDのみの設定です。これは技術的な課題と市場戦略の両面から判断された仕様と考えられます。e-SMARTハイブリッドのシリーズ方式は、モーターの直接駆動力を活かす設計であり、複数の駆動軸を持つ4WDシステムとの統合にはシステムの再設計が必要です。

 

ダイハツ ロッキートヨタ ライズといったOEM元のモデルでも、4WDハイブリッドの設定がないことから、ハイブリッド4WD化には相応の開発投資が必要な状況です。ただし、ユーザーの需要が高まれば、将来的なシステム統合の可能性は残されています。スバルが強調するコンパクトSUVの「シーンを選ばず快適なドライブを愉しむ」というコンセプトを考えると、4WDハイブリッドの実現は次のステップアップとして期待される課題といえるでしょう。

 

<参考リンク:スバル公式 レックス製品情報ページ>
https://www.subaru.jp/rex/
製品スペック、グレード別装備、実際のユーザーからの評価を確認できます。

 

<参考リンク:スバル公式ニュースリリース>
https://www.subaru.co.jp/news/2025_10_16_150221/
4WDモデル発表時の正式な性能諸元と装備内容が記載されています。

 

 

 


松竹梅 昴 生貯蔵酒 紙パック 【フルーティーな香り すっきりとした味わい】 [ 日本酒 14度 京都府 1800ml×2本 ]