トヨタは2024年4月末の北京国際モーターショーで、注目を集める2つの新型電気自動車SUVを発表しました。BYDとの合弁により開発された「bZ3C」と「bZ3X」は、中国市場向けのプリウスSUVの代表的なモデルです。
「bZ3C」はクーペSUV風のスタイリッシュなデザインを備えたクロスオーバーモデルで、一汽トヨタ自動車やIEM by TOYOTAとの共同開発となっています。一方、「bZ3X」は空間効率を重視したファミリー向けSUVで、広汽トヨタ自動車との協力により実現されました。
両モデルには運転支援システムとスマートコックピットといった先進機能が搭載されており、高度なセンサーとAI技術を駆使した安全運転サポートを実現しています。大型タッチスクリーンを中心に、音声認識や手ぶりジェスチャーによる操作に対応し、スマートフォンのような直感的な操作が可能となっています。
さらに、車両の状態や周囲の交通情報をリアルタイムで表示でき、様々な状況においてドライバーを強力にサポートします。トヨタのグローバルなEV戦略の重要な一歩として、中国市場での需要に応えるだけでなく、アジア太平洋地域への波及効果も期待されています。
トヨタの欧州法人が発表した「スポーツ クロス オーバーコンセプト」は、2023年4月の上海モーターショーで初披露されたコンセプトカーの欧州版です。2025年の市場導入が予定されており、従来のSUVとは一線を画すスタイリッシュなデザインが採用されています。
最大の特徴は洗練された空力性能と独特のファストバックスタイルです。車体のシルエットはなだらかに傾斜するルーフラインから鋭角的に切り落とされたリアエンドへと続くデザインで、「プリウスSUV」を連想させると話題を呼びました。フロントはハンマーヘッドと呼ばれるフェイスデザインを採用し、ヘッドライトとテールランプは「コ」の字型のデザインを取り入れることで統一感を実現しています。
サイドビューは前輪アーチ後方の三角形の面から伸びる独特のラインを採用し、リアにはC字型のコンビネーションランプを左右につなぐライトバーを配置。5ドアボディの採用により利便性を高めつつ、大容量のトランクスペースと後席の広々とした足元空間を確保し、日常使いの快適性を追求しています。
新型プリウスSUVのインテリアは、スポーティーさと先進性を融合させた斬新なデザインが特徴です。電気自動車ならではの長いホイールベースと床下に配置されたバッテリーを活用することで、広々とした快適なキャビンを実現しています。
コックピットには従来の丸型ステアリングではなく、独特な形状のハンドルが採用されました。湾曲したディスプレイを配置し、未来的な雰囲気を演出しつつ、内装に赤色を取り入れることでスポーティーな印象も同時に演出しています。シンプルさを追求しながらも、個人の空間として楽しめるような工夫が随所に施されている点が特筆すべき点です。
機能面では最新の運転支援システムや自動駐車機能などの先進技術を搭載し、ソフトウェアアップデートにも対応。購入後も最新の機能や性能を継続的に入手できる利点があります。従来の移動手段としての車の概念を超え、ユーザーの生活空間の一部として機能することを想定した設計となっているのです。
トヨタは欧州市場で電動化戦略を加速させており、2026年までに6車種のBEV(バッテリーEV)専用モデルを導入する計画を発表しています。欧州では環境規制が特に厳しいため、多くの自動車メーカーでBEVの導入が急速に進んでいます。
スポーツ クロス オーバーコンセプトの欧州での発売は2025年に予定されており、欧州での競争力強化と環境への配慮の両立を掲げています。この新型SUVは、プリウスが培ってきた環境性能とSUVの実用性を融合させた理想的なモデルとして、欧州市場でのトヨタの立ち位置を強化する役割を果たすことが期待されています。
また、BYDとの共同開発という新しいパートナーシップも注目されます。中国企業との協力により、EV技術とバッテリー技術の最先端を取り入れることで、トヨタの環境車戦略に新たな次元をもたらしているのです。
日本国内ではまだ正式発表がありませんが、プリウスSUVの登場を期待する声は高まっています。環境性能と使い勝手の良さを両立させたSUVへの需要は日本でも高く、都市部での機動性と郊外でのアウトドア活動に対応できる理想的な1台として注目されているためです。
仮に日本でプリウスSUVが発売される場合、国内の規制や市場特性に合わせた調整が必要になるでしょう。狭い道路事情を考慮したコンパクトなボディサイズや、排出ガス規制に対応したエンジン調整などが求められます。一方で、トヨタの技術力を考慮した場合、これらの課題を克服できる可能性は十分に高いと言えます。
現行型プリウスは2023年1月に販売開始され、「Hybrid Reborn」をコンセプトに掲げています。環境性能の高さはそのままに、デザインや走行性能に改良を加え、ユーザーの感性に響くようなデザインへと進化を遂行しているのです。
GRプリウスの登場の可能性も取り沙汰されており、現行プリウスの洗練されたデザインを基に、スポーティーな外観と高性能な走りを実現するモデルが検討されている模様です。エアロダイナミクスの強化やサスペンション・ブレーキの最適化により、サーキット走行にも対応できる性能が実現される可能性も秘めています。
参考:トヨタがプリウスに似た新型スポーツクロスオーバーSUVの欧州での発表内容と、中国での新型モデル開発戦略について、詳しい情報や最新の展開状況を確認できます。
プリウスSUV登場?トヨタが中国と欧州で発表した2つの新型モデルを徹底解説
参考:プリウスの最新型をベースにしたクロスオーバーSUV化の可能性や、実際のデザイン変更例についての詳細な解説が確認できます。
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