ポンピングブレーキ意味ないのか徹底検証

教習所で習ったポンピングブレーキは本当に必要なのでしょうか?ABS搭載車が主流の現代では意味がないと言われることも多いこの技術について、実際の効果や正しい使い方を解説します。あなたのブレーキ操作は正しいでしょうか?

ポンピングブレーキ意味ない

この記事でわかること
🚗
ABS搭載車での必要性

現代の車におけるポンピングブレーキの実際の効果と使い分け

⚠️
後続車への安全配慮

ブレーキランプの点滅による追突防止の重要性

❄️
雪道での正しい活用法

凍結路面や滑りやすい状況での効果的なブレーキ技術

ポンピングブレーキがABS搭載車で意味ないと言われる理由


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ポンピングブレーキは、ブレーキペダルを踏んだり離したりを繰り返す運転技術ですが、現代の車では「意味がない」と言われることが増えています。その最大の理由は、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)の普及にあります。​
ABSは、急ブレーキ時にタイヤがロックするのを自動的に防ぐシステムで、人間では不可能なミリ秒単位の速度でブレーキ圧を制御します。かつてポンピングブレーキが担っていた「タイヤのロックを防ぐ」という役割を、ABSが自動的に行ってくれるようになったのです。​
実際には、ABS搭載車で人間がポンピングブレーキを行うと、ブレーキを踏み込んでいない時間が発生するため、制動距離がかえって長くなる可能性があります。2000年代以降、ほとんどの新車にABSが標準装備されるようになり、2014年からは実質的にABSが義務化されています。
参考)ポンピングブレーキ - Wikipedia

ポンピングブレーキの後続車への意思表示効果

タイヤロック防止の役割は失われつつあるものの、ポンピングブレーキには現代でも重要な意味が残っています。それは「後続車に減速を知らせる」という役割です。
参考)「ポンピングブレーキ」は必要? 不要? 「ABS搭載車」でも…

ブレーキペダルを数回に分けて踏むことで、ブレーキランプが点滅し、後続車に「これから減速します」という意思表示ができます。特に高速道路や交通量の多い道路では、この予告ブレーキとしての使い方が追突事故の防止に効果的です。
参考)ペーパードライバー為の合格ポイント

教習所で現在もポンピングブレーキを教えている理由の一つは、この後続車への安全配慮にあります。ただし、頻繁すぎるポンピングブレーキは後続車に誤解を与え、煽り運転と受け取られる可能性もあるため、適切な場面での使用が重要です。
参考)ポンピングブレーキ

ポンピングブレーキの雪道や凍結路面での有効性

ABS搭載車が普及した現代でも、雪道や凍結路面ではポンピングブレーキが有効な場面があります。アイスバーンなど滑りやすい路面では、ABSが作動すると制動距離が長くなってしまうことがあるためです。
参考)https://www.sbisonpo.co.jp/car/column/column61.html

凍結路面では、ブレーキを強く踏むとタイヤがロックしてハンドル制御が効かなくなります。そのため、早めの段階から小刻みに優しくポンピングブレーキをすることで、ABSに頼らず安定した減速が可能になります。
参考)雪道が怖い方へ運転のコツを解説!危険な状況の乗り越え方も|ホ…

運転免許センターの技能指導官によると、雪道では「速度管理と車間距離を多くとることが大事」としながらも、後続車に知らせるためのポンピングブレーキは重要だと説明しています。ただし、橋の上など特にアイスバーンが発生しやすい場所では、十分な注意が必要です。
参考)”慣れている”は要注意!雪道や路面が凍っている場合の車の運転…

ポンピングブレーキの教習所での指導内容

現在の教習所では、ポンピングブレーキを初心者向けのブレーキ操作として教えています。運転に慣れていない段階では、ブレーキペダルの踏み加減が分からないため、繰り返し踏むことでブレーキの効き具合を学ぶことができます。​
正しいポンピングブレーキのやり方は、早めの段階から車が完全に停止するまで数回に分けて、ブレーキペダルを踏んで離してを繰り返します。最初は急ブレーキにならない程度に強めにブレーキペダルを踏み、だんだん弱めていくのがポイントです。
参考)正しいポンピングブレーキのやり方とは?!

教習回数を重ねると、10〜15回(時限)くらいで自然なブレーキ操作が身につき、極端なポンピングブレーキは必要なくなってきます。ただし、教習車では急ブレーキによる追突事故が年に数回発生しているため、路上に出る前にブレーキの力加減を身につけることが重要視されています。​

ポンピングブレーキのデメリットと制動距離への影響

ポンピングブレーキには見過ごせないデメリットも存在します。最も大きな問題は、制動距離が長くなる可能性があることです。
参考)運転技術ポンピングブレーキの必要性を再評価してみる

人間の操作によるポンピングブレーキでは、ブレーキを踏み込んでいない時間が無視できないため、一定の力でブレーキを踏み続けるよりも制動距離が長くなります。このタイミングを誤ると、前方車両との衝突リスクが高まります。​
現代の車では、ブレーキ性能が向上しており、数回にブレーキを分けて止めるようにすると、車がガクガクと揺れて乗り心地が悪くなります。運転に慣れた人にとっては、ブレーキを一発で決めるのが上手いドライバーの証とも言われています。
参考)教習所で習ったけど…「ポンピングブレーキ」しなきゃダメ? そ…

また、ABSの作動よりも早くポンピングブレーキをしてしまう場合、本来のABSの性能を十分に発揮できないこともあります。むやみに使用しすぎると、減速のタイミングが遅れ、安全な停止ができなくなるリスクもあります。
参考)教習所に通い始めたのですが、ポンピングブレーキ?はした方が良…

ポンピングブレーキとABSの関係性と正しい使い分け

ポンピングブレーキとABSは、同じ目的を持ちながらも異なるアプローチでタイヤのロックを防ぎます。ABSは電子的にタイヤのロックを防ぐ仕組みで、ドライバーの意図に基づいて最適な減速を実現します。​
ABS搭載車では、緊急時にはブレーキペダルをしっかりと強く踏み込むことが重要です。ABSが作動すると、ペダルから「ガガガ」という振動が伝わってきますが、これは正常な動作なので踏み続ける必要があります。​
使い分けのポイントとしては、通常の減速や停止では滑らかなブレーキ操作を心がけ、緊急時にはABSに任せて強く踏み込む、後続車への注意喚起が必要な場面では軽いポンピングブレーキを使う、という方法が推奨されています。
参考)教習所で習ったけど…まだ使える技術なの?「ポンピングブレーキ…

ポンピングブレーキは本来の「制動距離短縮」という意味合いでは死語となりつつありますが、安全のための予告ブレーキとしての意味合いで使われ続けています。現代の車の性能と運転状況に応じた適切な判断が求められます。
参考)もはや死語? 「ポンピングブレーキ」ってそもそも教習所で教え…

 

 


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